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独学の地図|荒木 博行|僕らの「学びの世界」の歩き方!「独学の地図」のつくり方がわかる!

お金をかけず、カリキュラムもいらない。日常が最高の学校になる自分だけのオリジナルの知的体型の作り方をレクチャー。あなたにしか描けない「独学の地図」を見つけて知性を磨いていく方法論。

まずは、起きた事実だけをアウトプットする

学びの言語化の前に、起きた事実だけを書き残しておく、ということは、自身の経験に対する観察力を高めることにもつながります。

大きな衝撃を受けた経験の後は、たいてい感情と思考がぐるぐると絡まり、その経験そのものをちゃんと認識・定義することができていないからです。

たとえば、私は2018年に 15 年勤めていた会社(グロービス)を辞め、それまでの立場を捨てて、自分で新しい会社を立ち上げ、キャリアをリスタートしたのですが、その経験からの学びの言語化ができたのはだいぶ経った後でした。

長らく会社勤めだった自分にとって、全てが一変した環境について、当時は自分で語る言葉を持っていなかったのです。しかし、その時に実際に私の身に何が起きていたのか、何を感じていたのか、という事実は欠かさず記録していました。

だからこそ、キャリア転換という経験が、時間を経て差分としての「学び」という形に昇華されたのです。

また、私が毎日配信しているVoicy「荒木博行のbook cafe」というチャンネルでも、経験と学びの間のインターバルは意識的に設けるようにしています。

つまり、どれだけ感動した読書体験があったとしても、すぐには収録せず、読後数日はあけるのです。「すぐにこの感動を音声に吹き込みたい」という欲求が湧き上がりますが、たいていその時には頭が心に追いついておらず、繊細な「2ミリの学び」が大雑把になってしまうからです。

したがって、読後の段階では、書籍の印象に残った箇所を丁寧に書き残すだけにとどめておく。そして、読後数日経ったタイミングで、多くのノイズが抜け落ちた時を見計らって収録に臨むのです。

僕は読書の際、気になったところに付箋を貼りながら読み進め、後からもう一度読み返しながらブログを書いています。付箋を貼る場所は10ヵ所程度でその中から2ヵ所程度の場所についてブログで書きます。読後の印象に残った場所の鮮度が落ちないうちにブログに感想を書くことにしています。

つらい登り坂の脇道にある楽しげな学びの広場

つらい坂道を登り切って行き止まりのように見えた一本道。しかし、その横にあった脇道をちょっと入ってみたら、そこには楽しそうな学びの広場が広がっていた。

そんなイメージを想像していただけると良いのかもしれません。

先日、私がアドバイザーとして関わっている株式会社フライヤーのイベントで、Takramの渡邉康太郎さん、哲学研究者の近内悠太さんと「弱さ」というキーワードをベースに対談した際も、似たような対話になりました。

単一的な価値観の中で生きていると、その中で強弱関係がはっきりとしてきます。

たとえばどれだけ売上を上げることができるか、もしくはコストを下げることができるか。こういった単一的な価値基準の下にいれば、簡単に人の強弱のレベル感が可視化されていきます。

だからこそ、弱き者は一段上の強さを求め、そして強き者はさらなる強さを求めて上に登ろうとする。そして、その一直線上の強弱関係は、やがて「居心地の悪さ」「息苦しさ」につながっていくのです。

その時に意味を持つのが、「遊び」です。弱さから強さを求めるのではなく、その価値基準に乗らない「遊び」という第三の扉を開けてみるのです。

画一的な出世レースから外れて、会社を自己実現の器として使ってみる、という生き方は、その一例かもしれません。

この「弱さから遊びへ」という話と、先ほどの坂の脇道のメタファーは、強い価値体系から逃れたところに、実は本質的なものが眠っている、という意味で同じことと言えるでしょう。

前にテレビで深夜に人のいない方いない方へ進み行き止まりかなと思ってもギリギリまで進みそこに小道を見つけた時の発見の喜びを語る芸能人がいたがそれに近い感覚かと思います。

どんな人生の質問にも答えられる僕らの「知性」の磨き方。知っているとちょっとした気付きにもなる独学の方法論がここに。

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