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物語思考|けんすう(古川健介)|「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術

無理にやりたいことを見つけるのではなく物語の主人公のようにキャリアを考え人生を歩んでみる。物語思考の5ステップであなたという主人公がなりたい自分になるための成長物語がここに。

「ブレーキ」を外す

……で、これをやってもらうと、多くの人が「制限なしに書いて」と言われたのに、勝手にブレーキをかけて書いちゃうんですね。

「年収は1000万円で」とか「いまの会社で部長になる!」と書いた人もいると思うんですが、制限なしなので、たとえば「年収1億円」でも「社長になる」でもいいわけです。なのに、なぜ1000万円にしたのか?

つまり自分の中で勝手に「これはさすがに無理だろうライン」を引いてしまっているわけです。これが「頭の枷」です。

そこで、次のステップでは「勝手に制限をかけていないか?」をチェックします。「そう言われてみれば、年収は1億円のほうがいいな」と思ったら、それをリストの横にメモしておきます。  制限を突破するヒントとしては、「数字を2倍にしたらどうだろう」とか「数字を半分にしたらどうだろう」とかで考えてみるといいです。年収1000万円と書いたけど、2000万円のほうが嬉しくないか?とか、労働時間を週に 30 時間にしたい、というのを 15 時間にする、だとどうか? などと考えてみます。

注意してほしいのは、頭の枷を一気に取り外そうとして「じゃあ年収1兆円を目指します!」と言う人が出てくることです。これは単に極端な例を言っているだけなので意味はありません。そんな人は存在しないし、現実的ではないからです。

そういうことをするのではなくて、あくまで 自分の現実的な感覚の中で、理想の形を拡張していく、というのが大事です。

確かに夢を聞かれたら小さく言いがち。身の丈に合っているといえばそれまでだが、それではちょっと寂しい。自分の将来にブレーキをかける人が多いのは日本人の美徳のようなものが働いているのかもしれない。そんな考え方が最近の若い人に根付いているような気もする。昔の人の方が夢は大きかったような気がしてならない。

なぜキャラクター思考じゃなくて「物語思考」なのか?

ここまで書くと「そんなにキャラが大事だというなら、「物語思考」じゃなくて、キャラクター思考とでも言えばいいんじゃないか?」と思うかもしれませんが、ぼくが「物語」にこだわっているのには理由があります。それは、「人は物語を使うことで、思考や行動を大きく変えることができる」と思っているからです。

『ストーリーが世界を滅ぼす─物語があなたの脳を操作する』という本によると、「物語が他人の心に影響を与える唯一にして最強の方法」とあります。この本で作者は「コミュニケーションは、人をなびかせる(自分の意に従わせる)ためにある」といった趣旨のことを書いていますが、その中でも、物語を使うことが人の思考と行動に大きな影響を与えるといっているのです。

そして、ぼくは物語がもっとも人の思考と行動に影響を与えるなら、まず自分に使えば、人生をよい方向にもっていくことができるのではないか? と思っています。なので、単にキャラになりきることが大事なのではなくて、そのキャラが生きる物語として捉えるのが重要なんです。

多くの人がやっている「自己分析をして、やりたいことを見つけて、キャリアプランを作る」というのは、過去からの延長で、自分の物語を考えてしまっています。今までの人生がこうだったから、これからの人生もこうなるだろう、と予測しているわけです。

過去の鎖を断ち切らないとなかなかストーリーを前向きに考えにくい。先ほどのブレーキの話ではないが知らないうちに足枷となっている場合もあるのではないだろうか?世の中の人はもっと自由でいいと思う。

やりたいことが見つからないそんなキャリア難民の人に贈る処方箋となる書籍。あなたを縛り付ける足枷は何?

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