Book

死は存在しない|田坂 広志|最先端量子科学が示す新たな仮説

死後の世界や輪廻転生といったものは迷信なのか?では死者との交信や幽霊のような事象をどう説明するのか?我々の未来と運命は決まっているのか?など神や仏を信じる理由を「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」の一致に答えを見出す。

「死後の世界」や「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか

このように、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」が正しいならば、「天才の創造的な力」や「運気を引き寄せる力」などの「意識の不思議な現象」を説明することができるが、もし、この「ゼロ・ポイント・フィールド」の性質が科学的に明らかにされるならば、これまで科学が説明できなかったがゆえに、「単なる偶然」「ただの錯覚」「何かの思い込み」「一種の幻想」「脳神経の誤作用」などとされてきた「意識の不思議な現象」、すなわち、

「直観」「以心伝心」

「予感」「予知」「占い的中」

「シンクロニシティ」「コンステレーション」

などが起こる理由も、科学的・合理的に説明することが可能になる。

そして、さらには、「死後の世界」の存在を想起させる、次のような現象についても、科学的・合理的な説明が可能になる。

「臨死体験」「幽体離脱」「故人との再会」

「霊媒」「死者との交信」「背後霊」

「転生」「生まれ変わり」「前世の記憶」

こう並べると、筆者が、極めて怪しげなことを述べていると思われるかもしれないが、それは、逆である。

こうした言葉で表される「不思議な現象や体験」は、昔から極めて多くの人々によって報告されているが、科学的に、そうした現象が起こる理由を説明できないがために、多くの人々が、「あの世」「天国」「霊界」といった、その実体の分からない「ブラックボックス的概念」 を、半信半疑ながらも、受け入れてきた。

それに対して、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」は、そうした神秘的に見える「不思議な現象や体験」が生まれてくる理由を、それなりに科学的な基盤のうえに説明しようとするものであるため、「ブラックボックス的思考」、すなわち、実体の分からない概念を無条件に受け入れ、思考停止に陥ってしまうという落し穴を避けることができるのである。

思い込みや妄想、幻覚などによるものとするのも一つの回答だ。僕は病気の症状で宇宙と交信しているような妄想に囚われ幻覚や幻聴、幻臭を経験したことがある。側から見たらただの精神病患者だったのだろうが、本人はその時必死だった。結局、暴れたりするので、医療保護入院となって精神科にお世話になることに。

「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か

しかし、こう述べても、あなたは、疑問を抱くかもしれない。

昔から、欧州では「古城の幽霊」、我が国では「地縛霊」 といった現象が伝えられるからである。

それは、過去において無念の思いで亡くなった人物の怨念が、その場に永く残り続けると言われる現象であるが、では、こうした現象は、どう考えるのか。

それは、ゼロ・ポイント・フィールドに移った後も、「自我」が消えることなく、恨みを持って存在し続ける死者の意識があるということなのか。

筆者は、そうではないと考えている。

実は、「古城の幽霊」や「地縛霊」と呼ばれるものは、その城や場所に行くと、その場が、ゼロ・ポイント・フィールドに記憶されている「その死者の情報」に繋がりやすくなるため、その場を訪れた人々の意識に、そうした情報が流れ込み、死者の姿の幻影を見たり、死者の声を聴いたりする幻聴が生じているため起きている現象であろう。

すなわち、そうした現象は、その場に、死者の「自我」としての意識がとどまり続けているために起こっているわけではない。

言葉を換えれば、死者は、怨みや呪いという形で、生者に危害を与えることはない。

死者の意識は、ゼロ・ポイント・フィールドに移行した後、「自我」が消えていくため、怨みや呪いという形で、誰かを攻撃するような意識ではなくなるからである。

死者の亡霊によって、生者が攻撃され、被害を受けたと伝えられる事例は、実は、生者の意識が引き寄せたものに他ならない。すなわち、「人を 殺めた後、その亡霊に殺された」といった伝承は、実際に「亡霊」が殺したのではなく、その人間の自責の念が、精神錯乱を招き、自らの死を招き寄せたのであろう。

幽霊や地縛霊、人魂などを見たなどの報告が後を経たないがそれも幻覚や化学物質が空気中に漂ったものとする科学的な回答を出す人もいる。それでもそうしたことの原因まで全てわかっているわけではないので不透明な部分をこうした幽霊や地縛霊といったものとする昔からの流れがある。死者の怨念によって殺人犯がその後殺されたなどという伝承は殺人を犯したものが自責の念から精神に異常をきたし自ら死を引き起こしたとする方が科学的にも納得がいく。

死に関する間違った迷信的なことを正しながら科学的に解明されてないものや事を少しずつ解明していく。完全に死について解明できるわけではないがそれにまつわるさまざまな事象を理由づけるには十分な判断材料となる答えを出してくれる。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

-Book
-, , , , ,

© 2025 51Blog Powered by AFFINGER5