最後までやりきる力｜スティーブ・レビンソン , クリス・クーパー｜51Blog

最後までやりきる力｜スティーブ・レビンソン , クリス・クーパー｜「もっとがんばればできる」は間違い！

2022年5月19日

もっと頑張ればできるの間違い。やる気があってもなくても目標達成できる方法とは？先延ばしする習慣を矯正しやりたいと思えない日も実行できるようになる方法を伝授。決意を結果に結びつける方法論。

夢を叶えるために必要なこと

準備はいいだろうか。夢を叶えるためにしなければならないとわかっていることに対するやる気が自動的に湧いてくることはない、と理解しよう。成功をおさめるために毎日しなくてはならない嫌な作業を、すべてインスピレーションや熱狂で乗りきることはできない。やるつもりのあることを実行するには、自分から策を講じなければならない。

CHAPTER5からは、そのための具体的な方法を紹介する。必要なときに物事をやりきる力を引き出すには、そして抵抗感を克服するための力を決意に吹き込むにはどうすればいいかを教えよう。

なぜ今まで誰もそれを教えてくれなかったのかと疑問に思っている方もいるだろう。もっと早く教えてくれればよかったのに、と。そしてなぜ自分だけでなく誰も学んでいないのだろう、と。

最大の理由は、やりきるスキルを教えることは可能だということに、社会が気づいていないからだ。しかし実際には教えることも身につけることもできる。学ぶのが遅くなってしまったのは残念だが、この先も知らずに過ごすよりははるかにいい。本気度を確認する　成功を目指すなら、何にも優先して「最後までやりきる力」を身につけるべきだ。やろうと思ったことをすべて、やる気が起きないときでも実行する力があれば、ビジネスや仕事やキャリアに大きなプラスの効果となって現われるだろう。すでにあるアイデアもこれから浮かぶアイデアも、素早く断固として行動に移し、成功につなげることができるようになる。つらい仕事やプロジェクトも最後まであきらめない、という評価も得られる。

ほかのどんなスキルにも言えることだが、「最後までやりきる力」をどれだけ強く鍛えられるかは、学習と実践にかける時間と労力が決め手になる。ちょっとだけ学んでみて決意をやりとげる可能性を少しだけ上げるか、それともあらゆる努力をしてやりとげる達人になるか。この本を一度だけ読んで気になった箇所だけ取り入れるか、あるいは学んだことを必ず実践して目標レベルを維持するために何度も読み返すか。すべてはあなた次第だ。

少し前にGRIT（やり抜く力）という言葉（書籍）が流行ったが本当に努力し続けられる人のみが良い結果を得られるのは今も昔も変わらない。最後までやり抜くには強固な意思が必要。途中で挫折しがちな人も結果を出す人の特徴を知ることで、続けることの意味がわかると思う。

やり遂げる力を買う

愛を買うことはできなくても、やりとげる力を買うことはできる。しかも率直に言って、やりとげられずにいるコストよりもはるかに安上がりだ！

最優先の選択肢にはならないかもしれないが、決意を実行に移すための意志の力が節約できるのであれば、誰かに報酬を払って肩代わりしてもらうことも検討すべきだ。

プラグマ・グループの創設者であるマーティン・ペールソープは、リーダーが自分自身や組織を成長させて長期的な業績を最大化できるよう、アドバイスや課題やインスピレーションを与えることに情熱を注いでいる。ペールソープの業績は目を見張るものがあるが、その成功をなしとげるのに彼はシンプルな戦略を巧みに用いている。「得意でないことはすべて外部委託しています。いつも誰かにやってもらうのです」

たとえ得意なものであっても、それをやりとげるのが得意でなければ、代わりにやってくれる人に委託することを考えたい。

やりとげられないことのすべてを委託することは、もちろん不可能だ。自分にしかできない作業もあるし、資金に余裕がない場合もある。だが、そういったことが当てはまらないなら、委託を真剣に検討してみるべきだ。理由は2つある。

1つ目は明らかで、本当にやらなければと思ってくれる人にまかせれば、作業は必ず完了する。

2つ目はさほど明白ではないが、重要性は劣らない。すなわち、決意に反して手を着けないおそれがある作業やプロジェクトを委託することによって、やりとげる力のなさに苦しむのを未然に防ぐことができるのだ。これが重要なのは、やりとげる力の欠如によってあらゆる決意の効果が弱まってしまう可能性があるからだ。誰かにまかせれば決定を真剣に扱っている証拠になり、ひいてはすべての決意の効果を保つことにつながる。

やり遂げるためにお金を使うのも方法論の一つ。仕事の環境を整えたりするにはそれなりの消費を伴う場合もあるのでそうした場合積極的に投資していく姿勢が大事。最新のガジェットなどは生産性アップに大きく寄与する。

最後まで目標に向かってモチベーションを保つ方法を紹介。知ってるか知らないかで挫折しそうになった時や障壁に阻まれた時にポジティブでいられるかが変わってくることだろう。

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