中国や北朝鮮の脅威にさらされている日本へ実際に植民地支配を受けたアジアの国々から届いたメッセージ。アジアで30年に渡り国際交流を続けてきた著者だからこそ見えた日本と世界の現実とは?
被災地で見た日本人の美しさ
2011年3月 11 日に起きた東日本大震災は決して忘れることができない。
災害直後は現地行政や自衛隊の初動が非常に大切であるとの認識で現地入りせず、2週間後、被災地へと入り、避難所や村々を廻る。
そこで見たのは、これまでの経験のすべてを凌駕する悲しみと苦しみだった。家を流され、肉親の命も奪われた人々の悲しみは、筆舌に尽くしがたい。苦しみの極地ともいえる状況にあった。愛する人々の命を奪われ、財産を失った被災者の打ちひしがれた姿を目の当たりにし、涙した。
被災地や避難所を廻り、最も驚いたのは、「日本人の美しさ」だった。これほどまでの苦しみにもかかわらず、和を乱す人はほとんどいなかった。常に、誰かを思いやる姿がそこにあった。幼い子供たちも雪の中、ガタガタ震えながら炊き出しの列に並ぶ。ぐずる子も泣き出す子もいない。私は、美しいと思った。
素晴らしき祖国の歴史や偉人を伝えようと決断し、フェイスブックや日本塾を始めたのは、東日本大震災支援で見た「日本人の美しい姿」がきっかけだった。
支援や調査、講演などで海外に出て、外から我が国を見る機会が多いだけに、未来の日本の危うさをヒシヒシと感じていた。自虐史観と平和ボケにどっぷり浸かり、自国を守ることさえも忘れてしまった日本人に、私は深く憂慮している。
先の大戦で敗れ、祖国愛、自信と誇りを奪われてしまった日本人に伝えたい。「我が祖国は素晴らしい。日本人は美しい」と。
美しい日本が見えた反面、こうした風土を持つが故に防犯意識が弱かったりする日本。震災直後は火事場泥棒が結構な数出たりとあまり報道されない犯罪も多く見られた。それでも基本的には皆、規律を守り助け合って寄り添い苦難を乗り越えようとする姿勢の方が多いのが日本だったりする。
祖国を愛し、日本人としての誇りを持つための「日本塾」
そのようにして、1200校を超える全国の学校で講演を行い、 50 万人近くの日本の子供たちを見て来た。外から祖国を見ているだけに、我が国の未来に大きな不安を常に胸に抱いていた。GHQが行った日本人の自信と誇り喪失計画「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」が、いかに我が国を 貶めているかを深く憂慮する。
このような考えから「日本塾」を本格的に始めたのが2012年。
「祖国を愛し 日本人の誇りを持つ」、この当たり前のことを理念に掲げ、取り組んでいる。右や左のイデオロギーではない。当たり前のことを勉強している。祖国の素晴らしさ、神話と皇室、植民地政策による有色人種の悲劇、大東亜戦争、日本の危機などを学ぶ。
塾生には、韓国人もチャイニーズも共産党員、日教組の先生もいらっしゃるが、みんなでひたすらに祖国を愛し、日本人の誇りを共に学ぶだけである。
① 500年間の白人植民地政策
② 神話と皇室(国の成り立ちを知らぬのは日本だけだ)
③ GHQのWGIP、いまだ続く日本人への洗脳
④ 日本が大東亜戦争に追いつめられる過程
⑤ 日米関係、日中関係、外交
⑥ 日本の未来と日本人の覚悟
これらを互いが切磋琢磨しながら勉強していく。決して偏らず、あくまでリアリズムに徹して、祖国を見つめる。教師、政治家、経営者、主婦、弁護士、学生とさまざまな職業や立場の人々が集う。いい仲間たちである。ちなみに3分の1は女性だが、みんなとても熱心だ。
尊敬する後輩が群馬県で、「日本塾」を開いてくれたこともあった。何とその場所が廃校となった小学校。 10 年あまり前に廃校となった木造の小学校は、寂しげに集落の中にポツンと建っているようにも見えた。多くの学校を訪ねて来たが、学校がなくなる、確実に村や集落の衰退は加速する。廃校と共に廃村となっていく例も多い。
後輩はあえて、ここを学び舎とした。そこには深い郷土愛があった。
それぞれの分野で一流の人たちが集うだけに、私自身が学びを怠ることなく、もっともっと勉強せねばと常に感じている。
私の勉強不足でいまだヨチヨチ歩きながらも、1500名を超える塾生が卒業していった。「未来の日本を憂い、学ぶ人々」の集まりは強大となって行くだろう。コツコツと地道に歩んでいきたい。
島国日本の他にはない軌跡を辿り日本を見つめ直すきっかけになる書籍。未来の日本を憂いた人たちがこうして後世に伝えるべき日本を知っているのは良いことだ。平和ボケした日本人にあらためて日本のありがたさを共有できればと思います。
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