編集者の視点から見た編集の文法チェックシートで相手の価値観に沿った文章構成が可能になり、より共感を得られる文章を書くことが可能に!!そんなスキルを31項目にわたり解説。
編集者は常に読者のことを考えている
文章は、目的を含めて次の3項目が定まっていないと書き出すことができません。
・誰に
・何の目的で
・何を伝えるか
文章が書けない、なぜか筆が進まなくなるといった経験を、あなたもしたことがありませんか。文章が書けないのは、あなたに文章力がないからではなく、「何を情報発信すればよいのかわからない」状態になっているからです。 書く材料が見つからないために「文章が書けない」状況になっているのです。 そこから脱却するのに必要なのが、「誰に」「何の目的で」「何を伝えるか」です。編集者は、企画段階で明確になっているこの3つを軸にして、文章を組み立てています。
誰に、なんの目的で、何を伝えるか。僕のように自分の備忘録のために本の感想をブログにアップしている人は自分に記憶の整理のために、というのはあっても何を自分に伝えたいかというところで躓く。これが他人に向けての情報だった場合全く有益な情報発信になっていないのではないかとすら思ったりする。それでも一定数のブログ読者はいるのでそれなりに価値を見出してくれる人がいるってことかと自己満足しています。
編集者は「伝わる内容」にする
ITの書籍であれば、サーバー、データベース、シンクライアント、プロトコルなどのほか、略語としてIP、DNS、NAS、SaaSなどを当たり前のように使ってもかまわないでしょう。業界用語・専門用語というのは、業界に属さない人にとってはわかりづらい言葉の典型例ですが、業界内の人にとっては当たり前の用語なので、使ったほうが伝わりやすくなります。 また、その業界に詳しい書き手だという信頼を得られるという副産物もあります。 ただし、業界に属さない人にはまったくわからない言葉なので、相手の業界が違う場合には注意が必要です。老若男女、広い人々が読者対象の雑誌や新聞の場合、こういった専門用語には必ず説明が添えられています。
専門用語って覚えたら使いたがるのが僕のような凡人。使うのはいいが、相手に理解できるように説明してくださいと言われると案外説明に苦労するなんてことも。それを含めてきちんと平易な表現でその専門用語を説明する能力は大事だということだ。相手に伝わらないと情報の価値は半減するのだから。
見出しは全体の構成を支える要素
飽きずに読み進められる見出しをつける
NG 糖質制限ダイエットの仕組み ダイエットとストレスの関係
OK 糖質制限にはエネルギー不足、栄養失調、 中毒性などの危険性がある 食べすぎの元凶はストレスにあり! ストレスのない生活こそが、ダイエットへの早道
解説
長文を読み進めるうえで、読みやすさを上げる働きをするのが見出しです。そのため、文章を編集する際には、見出しをよく吟味しましょう。第一歩として押さえておきたいことは、読み手が飽きずに読み進められるかどうか、です。 NG例文とOK例文をよく見比べてみてください。何かに気づきませんか?できれば、このあとは、答えを考えてから読み進めてみてください。 見出しの「抽象度」が異なっている、が正解です。NG例文が「糖質制限ダイエットの仕組み」「ダイエットとストレスの関係」という幅広い事象を表す見出しになっているのに対して、OK例文はもっと抽象度を下げて、「糖質制限にはエネルギー不足、栄養失調、中毒性などの危険性がある」など、具体的なことがらをまとめて見出しにしているのです。 見出しをつける際に押さえておくべきポイントは2つです。まずは、見出しをつける際は「具体的な言葉で説明されているもの」を1つ基準において考えることです。次に、見出しだけを読んでも内容が想像できることです。見出しだけでも、本文の内容を想像できるならば、全体の構成を支える見出しになっていると言えます。
ポイント
✓読み手が飽きずに読み進められる見出しを考える際には、抽象度を意識する。
✓幅広いことがらをカバーする抽象度の高い文言は見出しには向かない。より具体的な言葉で説明されている文言で見出しを考えるとよい。
✓見出しだけを読んでも本文内容が想像できるものは全体の構成を支えるよい見出しになっている。
見出しをつけるとその後の文章を想像させることができるし、読み進める価値があるのかといった判断の基準にもなるのでその重要度は高い。特にブログなどではこれがまずいとサイトから離れる原因となるので注意が必要。僕はいつも適当につけたりしてあまり気にしたことがなかったのでハッとさせられた。
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