心の境界線を設けることで相手との適切な距離を保ちながら円滑な人間関係を築く。そんな最良の方法を無理なくこなせるようになるためのメンタルヘルスの指南書。
心地よい境界線を必要とするとき
キムは、考えごとや計画を何度も頭の中で繰り返し、時間が足りないと憂えては、何かをやり始めるのを恐れたため、メンタルに支障をきたしてしまいました。要するに、ストレスをためていたのです。
不安症状をはじめとするメンタルヘルスの問題は、神経に負荷がかかるせいで引き起こされる場合があります。ストレスを感じると、脳は休息しにくくなります。睡眠に弊害が生じます。恐れに取りつかれます。私はセラピストの立場から、セルフケア不足や重圧感、恨み、回避行動、その他のメンタルヘルスの問題は、すべて境界線の問題だと捉えています。
僕は人との距離感を掴むのが苦手。なので仲良くなるとべったりになってしまい、その結果相手の悪いところが見えてしまい離れてしまうことが多かったりする。ある程度境界線を作る方がメンタルヘルス的にもストレスを感じにくく長続きするものだと思います。
境界線を引くには「ぶれない姿勢」が必要
私はいつも相談者とのセッションで、出来事や人との交流を非人格化する取り組みをします。これを言い換えればつまり、相手の事情よりもルールを優先するということです。人格化すると、他人が関わる個人的な話や歴史を否定してしまいます。すべて自分に関係があると錯覚してしまうのです。
たとえば私は、家の中では靴を脱いでほしいと思っています。靴の裏の汚れは家の中に入れるべきではないと信じていますし、床の掃除も楽になります。この一線を定めた当初、いろいろな人に「何で私も靴を脱がなきゃいけないの?」と訊かれました。でも、私のルールは彼らのためのルールではありません。彼らがどんな靴を履いているのかという話ではないのですから。
あなたの境界線と、人が引く境界線も同じです。疑問を呈することなく要求に従うか、受け入れずにその結果に苦しむか、どちらかです。でも、忘れないでください。結果は決められません。あなたの境界線が誰かの境界線と直接ぶつかったとき、どちらが健全かを考えることはとても大切です。そうすれば、関係を維持しやすくなるでしょう。かたくなな境界線は不健全なものになりやすい、と知っておきましょう。 境界線は2つの部分から成り立ちます。
(1)言葉で相手に伝える
(2)自分の要望通りに実行するか、境界線を尊重してくれない人との交流を断つかして、行動で示す
できることをすべてやったあと、最終的に残る境界線は、不健全な関係を断ち切る覚悟を持つことです。
境界線を作る際は言葉で相手に伝えたり不完全な関係を断ち切る勇気を持つこと。自分が心地よく感じる距離感というのを持っていれば相手に踏み込んでこられた時には相手に注意喚起しそれでも越えて来るならば関係を断ち切るというのがメンタルヘルス的にも良いかと思います。
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