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大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言|西沢 泰生|人生を変える力がある物語と名言

語り継がれる名言には人生を変える力が。松下幸之助が家康より偉い訳とは?ビル・ゲイツを食った一言とは?33の物語、90の名言が紡ぐ大切なこと。

「シゴト」について

「信長と秀吉と家康では、誰が一番エライと思う?」  以下、幸之助さんが語ったという言葉を、会話形式にして要約してお届けします。

幸之助さん 「信長はエライな。うつけと言われながらも今川義元を桶狭間で破った軍略の天才。常識にとらわれない発想の持ち主や」

社員    「はい」

幸之助さん 「けど、秀吉はもっとエライ。信長の悪かったところに学んで、周りへの気づかいを忘れない“〝 人たらし”〟 で、雑兵から天下人に登りつめた。だから信長よりも秀吉の方がエライ」

社員    「はい…」

幸之助さん 「けどな、家康はもっとエライ。自分の代だけで栄華が終わった秀吉のよいところと悪いところの両方を学んで、江戸幕府が未来まで続くように経営したな。だから幕府は260年も続いた。だから、秀吉よりも家康の方がエライ」

社員    「はい。なるほど」

幸之助さん 「けどな、信長よりも秀吉よりもエライ家康よりも実はボクの方がエライんやで」

社員    「はい?」

幸之助さん 「だってボクはな、信長と秀吉と家康のいいところと悪いところを勉強して、経営に活かしているからな」  さすが「経営の神様」! たかが自慢話(?)にも含蓄がある!  …と思ったら、まだ続きがありました。そして、この続きの部分が一番大切な部分だったのです。  松下幸之助は、さらに、こう続けたのです。 「けどな、キミの方がもっとエラくなれるんや。信長と秀吉と家康とボクのいいところと悪いところを勉強して、仕事に活かせばええんや。だからキミが一番エラくなれるんや!」

なんと、自分を「手本」にするだけではなく、「反面教師(=悪い見本)にもしろ」とおっしゃる。  自分を含めた先人の「いいところ」も「悪いところ」も利用するだけ利用しろと…。

そうすれば、ゼロから始めるよりもよっぽど早く先人を乗り越えられると…。 「自分を乗り越えて、もっともっとエライ人になれ!」とハッパをかけているのですね。

先人の経験や失敗、そして成功譚を学ぶことで最悪の状況を回避し成功のためのショートカットができる。それが現代に生きる僕らに与えられたアドバンテージ。歴史から学べることは多くだから今でも読み継がれる古典というものがある。各ジャンルで古典と呼ばれる書籍は一度読んでみる価値がある。今でも使える古来よりの成功法則のようなものを手軽に手にできるのが読書。だからみんな本を積極的に読んでいこう。人のたどった軌跡を追体験できる読書は最高の勉強法だと思います。

「人とのつながり」について

「沈黙は金 雄弁は銀」ということわざがあります。

「沈黙」まではいかなくても、ここ一番でボソッとつぶやく人の言葉の方が、ペラペラとしゃべりまくる人の言葉よりもズシッと重くて、人の心に響いたりするものです。

そう言えば、何かのビジネス書で「説明の長さと説得力は反比例する」 というような言葉を読んだ記憶があります。

例えば、人にお説教する時も、長々と続けると、結局、相手は何を言われたのかわからなくなる…。  よくある話ですね。

さて。イギリスにヴァージンアトランティック航空という会社があります。

これは、同社で会長をつとめるチャールズ・ブロンソン…ではなく、リチャード・ブランソンという人のお話。

このブランソンさん。

もともとはレコード会社で成功をおさめた人物です。

その彼が航空会社を始めたのは、いつも利用している航空会社が座席に設置しているヘッドフォンの音質が悪く、クレームを入れても改善されなかったから…なのだとか。 「飛行機で移動する時、イイ音で音楽を聴きたいのに~。改善してくれないなら、自分で航空会社を作るから、もういいや」というのですから豪快です。

そんな彼。素顔を知る人によれば、根はシャイで恥ずかしがり屋なのだとか。ちょっと 吃音 気味で「アイアム」と言う時も「アアアアアイアム」となってしまうところもあって、とてもチャーミングなおじさんらしい。

ある時の事。

このブランソンさん、読売ホールでビル・ゲイツと対談をしたのだそうです。

司会者が2人に「あなたにとって組織とは何ですか?」と質問をしたその時、伝説のシーンは生まれました。

質問を受けたビル・ゲイツは、実にどうも論理的な「組織論」を立て板に水で熱く語る。

一方のブランソンさん。

吃音だというのに、この「おしゃべりマシーン」の後に自分が発言しなければならない。

どうする、どうする、ブランソン!

ビルの熱弁が終わり、マイクを向けられる。 「では、ブランソンさんにとって組織とは何ですか?」と司会者。

しばらくの沈黙。

ブランソンさん、たっぷりと間を取ってから、たった一言だけつぶやいた。 「………ラブ」  その瞬間、会場は万雷の拍手に包まれました。

なんとブランソンさん、カタカナ2文字だけで(笑)、あのビル・ゲイツを食ってしまったのです。

名言は経験に裏打ちされたものもあれば、突発的に出たこれ以上ないタイミングのものもある。それがどんなに短いセンテンスだとしても場の空気を一気に変える名言がある。そんな言葉の現場を見た人はある意味幸せ。

名言を振り返りながら各々のストーリーを追体験。あなたにもきっと心に刺さるストーリーがあるはず。そんなエピソードをいくつも持ってれば人生豊かになるのでは?

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