部下を持ったことがある人なら一度は考える働きやすい環境。周囲の環境が目まぐるしく変わっていく世の中で、固定化せれた現状をぶっ壊し変化を促す方法を伝授。皆が生き生きと働ける環境の構築方法と組織をアップデートする方法を説きます。
信頼と評判
私は、入社式で遅刻をするような「ダメ新人」だった。その後、反省した私は、出社はもちろん会議や遊びの約束など、どんな場面でも一度も遅刻をしなかった。私は幸いにも全国新人MVPを獲得した。遅刻をしないこととMVPが、直接的に関係していたとは思わない。関わりがあるとすれば、「自信」と「信頼」に影響したということだろう。遅刻をしないという一点に集中し、それを実現し続けたことが、自分自身で誇らしく、やればできるという確たる自信につながった。そして一つのことをやり遂げた自信は、他のことに容易に転化した。そしてもう一つは、信頼。「あいつは絶対に遅刻しない」という評判は、「小笹は約束を守る」という信頼を作り「この仕事をやらせてみよう」というチャンスにつながったのだ。もし自分が大きなことばかり考えており、あるいはあちこちに目移りして、目の前のことがおろそかになっているなと感じるならば、とにかく何か一つに集中して一定の成果を出すことだ。今とは違う自分に、きっと出会える。それは繰り返しになるが、一つのことをやり遂げた自信になり、周囲からの信頼になる。
自分に対する評価や評判、信頼といったものは、継続することで得られる場合が多い。僕の場合、ブログに書籍の感想を書き続けて数年経つ。365日休みなしに投稿することで(記事をためておいて休むときはそれを予約投稿することもあるが)この人は毎日一冊本を紹介する人という評判を得ることができた。特に文才があるわけでも、要点をまとめる能力が高いわけでもないので、毎日投稿が唯一にして大きな武器となっている。
同じ境遇の人との間での共感
産婦人科では、妊婦たちがすぐに仲良くなる。出産という未知なる経験を目前にした人同士は、同じ不安・緊張があり、お互いにコミュニケーションを取ることでそれをほぐそうとする。 「これから注射をするよ」といって、小学生を一室に集めると、これもよくしゃべり不安を解消しようとする。受験生や就職活動の学生。これから受験、これから面接。自分が〝審判〟にかかる瞬間を前に、お互いの現状を話したりして、緊張をほぐそうとする。会社に目を転じると、入社前の内定者たちは社会に出る不安を共有し、すぐに仲良くなる。会社が業績不振に陥って、危機的な状況を感じ取ると、社員同士で飲みに行く回数が増える……。大事なことは、このような癒しの効果の後に、回復を促す場をうまく設定することである。
同じ境遇にあるような人とは関係を結びやすい。僕のようなコミュ障でも、同じタイプの人間には共感を覚える。SNSの登場によってマニアックな趣味でも探せばほぼ確実にお仲間に出会える世の中、共感できる人とコミュニティーを形成するのも良いだろう。
「アワードディナー」
「集団のマジック」の施策、「アワードディナー」を紹介する。「アワード」とは、つまり「表彰」である。既述の通り、当社の「期」は三カ月。三カ月ごとの期末、最終日に社員総会があり、目標達成者や優秀者を表彰する仕組みがある。これ自体、その社員の成長、変化を全社員の前で称える「スポットライト効果」を得る機会となっている。さらに、表彰された社員を「アワードディナー」に招待する。受賞者と社長だけが参加できる特別な、クローズドな食事会である。ここへの参加は受賞者特権であり、「ファーストクラス効果」を発揮して、社員が「あそこに入りたい」「絶対にもう一度ここに来たい」という気持ちで頑張ってくれることを意図している。単に食事だけでなく、ディナーの後半では、受賞者の所属部署の上司やメンバーからのお祝いやねぎらいのコメントが書かれた手紙を私が手渡す。それに目を通すメンバーは、一様に涙ぐみ、そして、「もっと成長して、またこの場に戻ってこられるように頑張ります」「今後もこのメンバーとして恥ずかしくない行動を取ります」というような、頼もしい決意を聞かせてくれる。社長として、私が最も意欲を高められる瞬間の一つでもある。
成績優秀者を表彰する会社は多いだろう。社員のモチベーションアップにつながるように思えるこの制度。諸刃の剣であることにも目を向けなければならない。結果を求めるあまりコンプライアンスを無視したりする輩がでるなんてこともあり得るからだ。
部下のモチベーションが低いと思ったら読む本。6つのマジックで思考と行動の変化を促す方法が書かれています。自分のモチベーションアップしたい場合にも参考になる書籍だ。
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