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図解 身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本|左巻 健男|「微生物」を、親しみやすい文章とイラストで説明

身近に溢れる菌やウイルスなどの微生物が人間にどのような影響を及ぼしているのか紹介。人体にいいもの悪いもの食べ物、病気、健康などに関連した微生物を平易な文章で解説します。

ウイルスは「生物」それとも「無生物」?

ウイルスは微小な存在ながら、その強い感染力により、いつも世界のどこかで猛威をふるっています。細胞という構造を持ちませんが遺伝子は持っていて、子孫を残せる不思議な存在です。

◎ ウイルスには細胞という構造がない

インフルエンザや風邪など、ウイルスが原因になっている身近な病気はたくさんあります。

病気の原因には細菌(バクテリア) もありますが、細菌は生物です。細菌など明確に生物といえるものには細胞の構造がありますが、ウイルスにはそのような構造がみられません。

ウイルスは、タンパク質の殻とその内部の遺伝物質である核酸(DNAまたはRNA) からできています。細胞の構造を持たないこと、単独では増殖できないことから、非生物として位置づけられています。

しかし、遺伝物質を持ち、細胞に感染してその代謝系を利用すればなかまをふやすことができるので、ウイルスを微生物扱いする研究者もいます。本書ではウイルスを微生物に含めています。

細菌とウイルスの違いが細胞の有無だとは知らなかった、ただ単に呼び方が複数あるものなのかなと。しかしウイルスにも遺伝物質はあり細胞に感染して仲間を増やすことからウイルスを微生物扱いする研究者もいるのだそう。

アルコール消毒が効かない? 《ノロウイルス》

冬に旬をむかえるカキを介して胃腸炎(食中毒)を引き起こすことがあるのがノロウイルスです。しばしば集団発生することもあるノロウイルスの特徴や対処法を見てみましょう。

◎ カキとノロウイルス

食べ物を原因とする ノロウイルス の感染症は、ウイルスを含む カキなどの二枚貝を生食、あるいは十分加熱せずに食べた場合に生じやすい といわれています。

ところで、お店で売られているカキには「生食用」と「加熱用」があるのをご存知でしょうか。これは、カキを漁獲(養殖) している海域や処理方法によって定められています。

カキなどの二枚貝類はろ過食者といって、海水に含まれる有機物をこしとって食べ物としています。このため、市街地の近くでは排水に含まれるノロウイルスなども集められて貝の中に蓄積します。こうしたウイルスを持ったカキを生食することで感染するのです。

ですから、生活排水や工業排水が流れ込む場所に近い場合や、水質検査で生食用の基準を満たしていない場合のカキは 加熱用 として出荷されます。こうした場所でも、紫外線などで殺菌した海水中に規定された時間おく浄化処理をすれば生食用として出荷できますが、殺菌された海水にはエサがないので、浄化処理されたカキは痩せて味が落ちてしまうという声もあります。

これに対して 生食用 のカキは、生食用に出荷してよいと指定された海域で漁獲(養殖) された、雑菌数が食品衛生法の基準を下回ると保健所が認めたものが出荷されています。

鮮度ではなく雑菌数などによる規定なので、いくら新鮮でも加熱用のカキを生で食べてはいけません。

感染対策にアルコール消毒は鉄板かと思っていたが、ノロウイルスには効かないのだそう。食べ物では牡蠣など加熱用のものを生食で食べたりすると危険。生食用のものでも当たることあるような気もするのだが。

身近な微生物のあれこれがわかる書籍。知識として持っていると役立つものから完全に自己満な知識まで(笑)幅広く掲載されていてちょっと語れるようになります。

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