日本人の実に9割が「前頭葉バカ」であるという。「知らない」より怖いのは「考えない」ことが40代から危険信号となる!!前頭葉を意識して使わないと脳も体も老け込む原因に!
パラダイムシフトに強かったはずの日本人
日本人は変化への対応力に優れている、という説があります。
近現代の歴史を振り返ると、日本人は徳川の世から明治維新への転換と、第二次世界大戦の敗戦という二度の激動の時代を経験しました。この大きなパラダイムシフトをうまく乗り越え、そのあとに繁栄を築いた日本人は変化に対処する能力が高いというわけです。
しかし、これは単に年齢の問題であり、 前頭葉の若さが要因だった と、わたしは考えます。
日本人の平均年齢から考えてみましょう。平均年齢とは日本人全体の平均の年齢のことです。これはおおむね日本の総人口の真ん中ほどの年齢にあたり、平均寿命とは違います。
敗戦からの復興期の1950年時点で日本人全体の平均年齢は約 26 歳でした。その後、高度経済成長期の黎明期である1960年には約 34 歳、失われた 20 年の頃の2008年には約 44 歳、そして2022年現在は 48・6歳まで上昇し、世界第2位になっています。
ちなみに、世界第1位はモナコの 55・4歳、3位はドイツの 47・8歳で、アメリカは 38・1歳、中国は 37・4歳、インドは 28・1歳です。
さらに、日本の人口減少と少子高齢化は加速度的に進行しています。総人口は2008年をピークに減少に向かい、2022年には1億2471万人まで減少しました。そのうち 65 歳以上の高齢者が約3割を占めています。
人間の前頭葉の老化が 40 代から本格的に始まることを考えると、 日本はすでに「前頭葉の超高齢社会」 ということになります。
明治維新の頃や第二次大戦後は、日本人の前頭葉はまだ若く、大きな変化にも対応できました。しかし、今は国全体で、前頭葉が老化しているため、変われない日本人になってしまったといえるでしょう。
その一方、まだ前頭葉が若いアメリカや中国では、次々と新産業が生まれ、経済も成長している、というふうに考えられるのです。
日本人は鎖国から開国へと国自体が動いたり数々のパラダイムシフトにさらされてきた。なので変化には耐性があるように思います。そこに前頭葉の若さという新しい尺度で切り込みます。最近では退化している前頭葉。そんな日本人に警鐘を鳴らします。
変化を楽しむ
これからの時代は「不確実さに堪える力」が必要です。
答えが見えないと、人は不安になります。最初に思いついた答えに固執したり、過度に一般化したり、ラクなほうラクなほうへと思考が流されていきます。
単純作業や数字の操作、文章の理解は、頭頂葉や側頭葉の働きだけで事足りますが、 前頭葉はルーティンよりも、結果の予測がつかない想定外のことによって活性化されます。
たとえば、毎日の散歩コースを外れ、違う道を通って買い物に行ってみると、新しいカフェを発見する。「じゃあコーヒーでもいただいてみようか」となり、それがコナコーヒーであれば、内装がハワイ風であることに気づくなど、新たな発見と気づきに前頭葉は刺激されるのです。
変化があると、問題解決に臨む必要性が生じます。「安定」より「不安定」。「いつもと同じもの」より「いつもと違うもの」。「安心」より「ドキドキ」。未知の不安や失敗を織り込み済みにして、 実験的精神で行きつけの場所以外に出かけてみましょう。思いがけない出来事や失敗があればあるほど、前頭葉は鍛えられます。
手始めに、まずは練習として、小さな変化に挑戦するのがおすすめです。
使ったことのない歯磨き粉を使ってみる、食べたことがないお菓子を食べてみる、見たことのないドラマを見てみる。
やる前は失敗したらいやだな、怖いなという気持ちが先行しますが、それらを乗り越えて一歩前進すると、目の前に新しい世界が広がります。小さな変化は毎日を楽しくしてくれますし、新たな視点を獲得できます。 こうして日々少しずつ前頭葉を強化していくと、物事を多角的に眺める基礎力が培われ、自分の中に選択肢が増えていきます。
いつもと違う行動で新たな発見をすること。歳をとってくるとなかなか新しいチャレンジをしなくなる。同じような毎日を消化して生きている感じ。そんな日常を変えていくと前頭葉も刺激されます。
日本人の9割は前頭葉バカだという。衝撃的な題名の書籍で思わず手に取ってしまったが、なるほど日本人の特徴をよく捉えている。そんな警鐘を受け取る準備をしていくための書籍です。
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