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会社を辞めて生き方を変えることにした|すずひら|惰性で生きてた僕が、一度きりの人生の生き方を変えるまでの話

人生は一度きり、自分が納得する形で生活するためのある一種のパターンを示してくれる書籍。普通に生きていると仕事はなかなか辞めづらいとは思いますが、ルーチンワークに嫌気が差してら読んでみるだけでもスッキリします。こんな生き方もありなんだと…

無職生活

約5年ぶりの会社からの解放

次の仕事のあてが全くないまま、僕はとりあえず会社を辞めた。死んだほうがマシと思うぐらいなら、なんの計画も無くてもまずはさっさと辞めてしまうことが正解に思えたからだ。

しばらくは無職の身で気ままにぶらぶらしながら、約5年ぶりに仕事のストレスから解放されて自由を満喫したかった。

とはいえ貯金は心許ない。独身のままそれなりの給料を得ながら約5年間も働いてたはずなのに、貯金は100万円弱しかなかった。時間がないので外食ばかりしていたし、タクシーも頻繁に使っていたし、駅近で築浅な賃貸に住んでいたし、酒もたくさん飲んでいたし、タバコも吸っていたし、新車もローンを組まずに購入していた。その他にも労働のストレスによって多くの消費をしていたからだ。そういえばバイクも持っていたし、大きなテレビやプロジェクターも持っていた。

だから、あまりのんびりもしていられない。貯金が尽きてしまう。節約をしたとしても、せいぜい半年が限界だろう。半年以内に久しぶりの自由を満喫しつつ、次の仕事の事も考えて、そして次の仕事を始める必要がある。

そんな感じでタイムリミットはあった。それでも、とても大きな解放感があった。この文章を書いている僕からしたら、新卒入社した会社を辞めた日はもう10年近く昔のことなのだけど、辞めた日の帰宅道は今でもよく覚えている。東京では珍しくどっさりと積もるほどの雪が降った日で、非日常な銀世界の中を歩きながら、もう明日から会社に行かなくてもいい解放感に浸っていた。

その日の雪景色と、それを眺めながら久しぶりの解放感に浸った感覚は、今でも体が覚えている。 約5年ぶりに会社の仕事から解放された僕は、次のような生活を送り始めた。

・毎日2時間ぐらい外を散歩する

・本を読む

・ラジオを聴く

・アニメやドラマなどの映像作品を観る

・高校からの友達と遊ぶ

・再就職先について考える

会社員の頃は、平日は電車かタクシー、休日は車で移動ばかりしていたのだけど、無職になってからはそこら中を歩いて移動した。家から片道1時間ぐらいの場所にあるカフェや公園を目指して散歩して、目的地でのんびりとラジオを聴いたり本を読んだりして、気が済んだらまた歩いて帰ってくる、みたいなことを毎日のようにしていた。

時間を気にせず、景色を眺めながら徒歩でのんびり移動する時間がとにかく心地良かった。そういえば、僕は昔からそういう時間が好きだったのだ。会社の仕事で忙殺され、時間はないけどお金はある状態になる中で、いつの間にかのんびり歩く楽しさを忘れていたことに気付いた。

無職になることで本来の自分に回帰できたと言える。ぶらぶらと外を歩き、外のカフェや公園でのんびりとラジオや読書を楽しみ、またぶらぶらと歩きながら帰宅する。家では趣味のアニメやドラマ鑑賞をする。月に何度かは高校時代の友達と家で遊んだり、単価2000円ぐらいの安い居酒屋で飲みながら何の生産性も無い雑談をして楽しむ。そういうことをしていれば満足な本来の自分に、会社の仕事から解放されたことで回帰できた。

高校時代からの交友関係は会社員になってからも続いていた。皆それぞれの道を歩んでいるものの、変な高校の変なクラスだったからか、世間体や見栄の張り合いみたいなものとは無縁でいられるコミュニティを続けられて、そういう変な場所が僕には合っていることも再認識できた。

僕も仕事を辞めて好きなことだけをやっていく生活をしてだいぶ経つが、いまだに投資で得たお金をや貯金を溶かして生活しています。本を読んだりアニメやドラマを見たり、ゲームをしたり。余暇を続けられるのはいつまでかと不安になりながらも生活しています。なので著者の心情はよくわかる。会社を辞めた直後から本を片っ端から読んで株式投資の勉強、そしてシュミレーターで擬似体験したり、して得た知識で退職時にあった貯金で投資を始めました。そのおげで10年以上暮らしていけてますが、今後はどうなることやら(笑)

本当の意味で会社を辞める

2021年12月31日付けで会社を辞める。最終出社日は12月24日にする。その2日後の26日には札幌への引っ越しを開始する。自分の気持ちに従い、そうすることに決めた。

仕事の引継ぎを予定通り進めていくうちに、あっという間に最終出社日を迎え、僕は会社を辞めた。過去と違い今回は、勤めていた会社を辞めただけではない。会社員という働き方そのものを辞めた。

ありがたいことに、僕みたいなややこしい人間に対しても、複数回の送別会を開いていただいた。部署単位での形式的な会ではなく、共に仕事をしてきた人たちとの少人数の会が複数回。全ておごってもらい、送別の品もいただけた。

過去3度の退職のうち、ここまで気にしてもらえたのはこの時が初めてだった。3社目でも色々と辛い経験が多かったし、理不尽に思えるアレコレに腹を立てて目上の人へ攻撃的な態度を取ったり、不貞腐れたりと、僕は決して模範的な会社員ではなかった。むしろ悪いタイプの会社員だったと思う。組織の和を軽視して、非合理的だと自分勝手に判断したルールは限界まで無視してきた。「組織の一員」ではなく「契約に沿って組織に労働力を提供する人」ぐらいな感覚でやってきた。任意参加な社内の懇親会はほぼ全て欠席し、強制参加の会もバレバレの仮病を使って参加してこなかった。

そんな僕でも、今まで勤めた3社の中では最長の6年4ヶ月も続けられた(間で3ヶ月の休職をしているが)。

思い返すと、この会社や上司は包容力が高かった。仕事をしていく上で必ずやるべきことをやっていれば、大抵の事は大目に見てくれていた。そういう環境だったからこそ、僕みたいな奴でもようやく会社における自分の役割みたいなものを見つけられて、それ以前と比べれば能力を発揮して貢献できたのだと思う。

勤務態度により周囲に悪影響を与えた面はあるだろうし、仕事で失敗して迷惑を掛けたことも一度や二度ではない。何度もあるので全ては覚えていないほどだ。それでも、辞めるときにすごく構ってくれたことで、僕の会社での長年の仕事は認めてもらえていたのだと思えて、それは素直にすごく嬉しかった。

1社目でも2社目でも3社目でも色々な経験を積めたけど、とりわけ最後の3社目で多くの経験を積ませてもらえた。最後の勤め先としてこの会社で仕事ができて、よかった。

そして僕は、新しい生き方へと踏み出した。

僕の場合も3社渡り歩いて、最後の仕事を辞めた時に貯蓄がある程度あったのでそれで生活できましたが、そうでない場合次の仕事ということになるでしょう。お金は不安や焦りをいくらか緩和してくれるので蓄財は大事。仕事を辞めて自由になるためには必要不可欠なものかと思います。お金は最小限でいいと割り切れれば道はいくらでもあります。

会社へ出社し、仕事をして帰る毎日に耐えられなくなった人に向けた新たな道の提示本。世の中には会社から解放され自由に生きている人が僅かながらいます。仕事を辞めたくなったら、そんな一つのパターンとして覗いてみるつもりで読んでみるのも良いでしょう。

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