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仕事のエッセンス 「はたらく」ことで自由になる|西きょうじ

僕が予備校通ってた時の予備校講師の書いた本なので読んでみた。働くことの意義や現在の働く環境に疑問を感じている多くの人に向けた書籍。

なぜあなたは働くのか?

なぜあなたは働くのか?改めてそう問われると、「金のために決まっているだろう」「生活のために決まっているじゃないか」と答えて、そこで思考停止してしまう人も多いのではないでしょうか?実際、2014年の「あなたにとって働く目的はなんですか」という内閣府の調査でも、過半数が「お金を得るために働く」と答えています。もっともなことです。「社会貢献のために働きたい」などという理想を語ってみても、お金を稼げなければ、今の社会では生活することが困難になるでしょうから。ですから、「稼ぐ」ことを棚上げして「働く」ことに意味を見出そうとすることは、大多数の人にとって現実的ではありません。それでは、問いを変えてみましょう。なぜあなたは食べるのか?この問いに対しても、やはりあなたは「生きるためだ」「栄養をとるためだ」と答えるかもしれません。しかし、生きるという目的を果たせるならば、何をどう食べてもよいと思えるでしょうか?おそらく、生存ギリギリのところにいる人でなければ、何を食べるか、どう調理したものを食べるかを選ぼうとすることでしょう。その選び方には自分の属する文化が反映されるだろうし、さらには、その志向性には経済的な要素ばかりではなく思想性が反映されることもあるでしょう。

お金(報酬)以外に働くことの意味を見出すのは以外と難しいのかもしれない。好きなことをやっていてそれがお金に変えられるならそれが一番いいのだろうが、得てして好きなことはお金にならない。突き抜けた趣味の領域でお金を生み出そうとするとその道の第一人者にならなくてはならず、普通に雇われて得ることのできる給料水準まで儲けようとするとなかなか難しいというのが現実だろう。

「嫌ならすぐに辞めてしまえ」という無責任

有名なブロガーたちの中には「いやならすぐに辞めてしまえ」という人もいますが、その言葉に変に勇気づけられて仕事を辞めてフリーになって自滅しても、 煽った人たちは何の責任もとってくれません。アウトソーシングを引き受けるという形でのフリーランスのリスクは非常に大きいのです。独立すると自分の注文を自分でとってこないといけなくなりますが、発注する側からすればいくらでも代わりはいるし、相手が個人ならば発注先を切り替えることに 躊躇 しないからです。「相手の機嫌を損ねたら仕事を失うことになる」など、会社の中にいるより人間関係に縛られる可能性はあります。会社の人間関係の辛さからフリーランスになったのに、個人ベースでより面倒な人間関係を要求されることになりかねないのです。クラウドワーク(第4章)を利用するという選択肢もありますが、流動性の高い社会で生き残れるほどのスキルを持っていないならば、会社に残ってスキルを身につけることを先行させるほうがいいでしょう。「いやならば辞めてしまう」のではなく、「いやならば辞めることも可能なのだ」と考え、その可能性を留保しつつ、今の問題に向き合ってみる。たとえば、学校でいじめられたとき、いやならば、転校する(親を説得する必要はありますが) とか学校に行かないという手もあると考えた上で問題解決法を探ってみる。人は自分のいる状況が閉塞したときに「そこしかない」と思いがちで、その空気に縛られてしまいがちなのです。中の空気に支配されてしまわずに、外部とつながってみる。「空気を読み」ながらもその空気に支配されずに、「空気を変える」ための可能性を手繰り寄せようとすることが大切なのだと思います。

最悪仕事を辞めても生きていけるという逃げ道を確保した上で、今の仕事と向き合うことが大事。フリーランスを勧める人があとをたたないが、そうやって有名ブロガーが自分と同じ働き方を提示してくるのを冷静な目で見なければならない。ブログやYouTubeで食べていける人というのはごく一部であることと、もしGoogleがアカウントを凍結したり、アドセンスのサービスを終了したりしたら、一気に収入ゼロになってしまいます。そんなリスクをとってまでやる価値があるのかということを頭の片隅に置いておく。ブラック企業で自殺寸前のメンタルになった時などは、仕事を辞めるというカードを切ってもいいだろうが、多くの場合は今の仕事を続けた方が有益である場合が多い。僕も仕事を辞める際、休職してはどうかと転職以外の道を提示されたが、その時はそんなことを考えられなかった。そして転職失敗(入った会社の企業風土が僕と合わなかった)へと繋がって、今でも無職。

「働く」ことで自由になるための仕事のエッセンスをまとめた書籍。多様性の時代における働き方を考える上で重要な要素とは何かを改めて考えるための土台を作ります。

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