壁にぶつかった時こそ「論語」を読んで先人の力を借りよう。経営コンサルタントとして第一線で戦う著者が強くしなやかに生き抜くための秘訣を伝授。
「一人前」ではなく「一流」をめざそう
「我れに数年を加え、五十にして以て 易 を学べば、 大 なる 過ち無かるべし」(述而第七の十六)
~わたくしがもう数年たって、五十になって易を学んだとしたら、大きな 過ちなしにゆけるだろう。
50 歳を過ぎても、新しいことへの挑戦しかない
現在、 20 ~ 30 代の人の中には、「今は修行中だ」と思って目の前のことに一生懸命に取り組んでいる人がいるでしょう。 40 代になっても、「今こそが勝負どころだ」と学ぶことを怠らない人もいるかもしれません。そうやって自分を磨く人は、人間としてもビジネスパーソンとしても成長を続けていきます。
しかし、実際には、年齢を重ねて仕事の経験を積むほどに、「もう十分な知識と経験を得た」と慢心したり、あるいは「もう自分はこんなものでいい」とあきらめてしまったりする人もいるのが現実ではないでしょうか。
そう思ってしまった時点で、成長は止まってしまいます。
私自身、 20 代はもちろん、 30 ~ 40 代は修行のつもりで、学びながら目の前の仕事に取り組んできました。そして、現在 58 歳になって実感するのは、「 50 代になっても人生は修行の連続だ」ということです。学ぶことは山ほどあるのです。
孔子も、このように言っています。
「我れに数年を加え、五十にして以て易を学べば、大なる過ち無かるべし」
「数年たてば私は 50 歳になる。 50 歳を超えて宇宙の原理である易を学び続ければ、大きな失敗をすることはない」。2500年前の 50 歳といえば現代の感覚よりもかなり高齢で、人生も終盤です。要は人生は一生、学びの連続であると、孔子は伝えているのです。それも、より高度なことを学ぼうとしているのです。
人生は終わりのない修行のようなものとして一生成長する人間を目指す。人間の脳は年齢によって衰えることはないので(もちろん病気にかからなければ)幾つになっても学ぶことはできます。一生学びの連続と思って日々研鑽を積むべきなのだ。
利益はあとからついてくる
「利に 放りて行なえば、 怨み多し」(里仁第四の十二)
~自分の利益ばかりにもたれ行動していると、怨まれることが多い。
いかに自分が得するか、だけを考えているうちは一流になれない
先日、地方に住む息子と一緒に食事をとっていると、低いパーティションで仕切られた隣のテーブルで食べていた4人組のビジネスパーソンの会話が耳に入ってきました。
「これだけ売り上げれば、ボーナスが増えるかもよ」
「ボーナスが増えるなんてすごいなあ。じゃんじゃん売りましょう」
というたぐいの言葉が延々と続いていたのです。
これを聞いて私は息子に、小さな声で「この人たち、きっとどこかで行き詰まるよ」と言いました。
息子はまだ 20 代ですが、多少なりともビジネスの原理原則を勉強しているので、同感したと思います。
なぜ私たちが、このような感想を抱いたかというと、隣のビジネスパーソンたちの会話からは、「売上が」「ボーナスが」といった言葉ばかりで、ひと言も、「お客さまのために何をするか」、あるいは「社会のためにどうするか」といった表現が出てこなかったからです。
つまり、自分たちの利益のことしか関心がないように思えたのです。
一流を目指すなら利益ばかりに目を向けてはならない。目先の利益ばかりに目を向けていたのではより大きな括りで見た時必ず綻びが生じます。仕事でお金のことばかり口にする人は成長しません。自分達の利益しか考えないビジネスは失敗します。
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