アメリカ空軍で取り入れられているシミュレーションゲーム「インバスケット」。多くの案件を短時間できっちり処理する能力、判断力を醸成するメソッドがここに。制限時間60分、あなたならどうする?
インバスケット思考を身につけるメリット
限られた時間の中でより高い成果を出す思考法。これが「インバスケット思考」です。
インバスケット思考を実践するには、大きく 10 個の能力をバランスよく発揮することが大事です。 10 個とは問題発見力、計画組織力、問題分析力、当事者意識、創造力、ヒューマンスキル、意思決定力、生産性、洞察力、優先順位設定力です。
たとえば、問題を的確にとらえる問題発見力が発揮されていても、それに対して仮説を立てたり、裏付けを取る問題分析力が発揮されていないと良い判断ができません。
そこで、このインバスケットというツールで、自分自身のどの能力が発揮できていないのかを知り、改善することで、限られた時間の中でより高い成果を上げていくのです。
私はすでに1万名以上の方のインバスケットの回答を通して、判断スタイルや仕事の進め方を分析してきました。その経験によれば平常時に正しい判断ができたとしても、有事の際に正しい判断ができない方が多いのです。
つまり、インバスケット思考は、より限られた時間の中や少ない情報の中など極限状況でも正しい判断ができることを目指します。
これはトレーニング次第で十分可能ですし、実際多くの経営者やリーダーたちはこのインバスケットを自主的にトレーニングしています。
大手企業の多くでインバスケットが管理職やリーダーの登竜門として昇格試験で採用されているのは、そのためです。
インバスケット思考で自分自身の能力をいかんなく発揮する方法を知り、改善する道筋を知ることで自身の判断スタイルが身に付きます。
解説編
インバスケットでは、あなたの判断スタイルや問題解決のスタイルなど、いままで見えていなかったさまざまなことが見えてきます。
その中でも、最初に目を向けたいのは「仕事の進め方」です。
私たちは案外自分たちの仕事の進め方を知りません。自分たちの仕事の進め方は間違っていないし、これでいいと思っている方が多いからでしょう。私自身も自分の仕事の進め方がそれほどおかしいと思ったことはありませんでした。
だからこそ、インバスケットで、普段のあなたの仕事の進め方を、客観的にご覧いただきたいのです。
ではどのような仕事の進め方が成果を上げるのでしょうか。いくつかの観点でお話をしていきます。
人にはいろいろな仕事の進め方があります。
たとえば、今回のように短時間で多くの案件を処理しなければならない場合、
・最初から確実に進めていく
・とりあえずすべてを処理する
といった進め方をする方がいらっしゃいます。
しかし、インバスケット的にはこれらは間違った進め方です。
まず、最初から確実に仕事を進めていく方は、時間がありあまっている場合はいいでしょう。しかし今回のインバスケットのように、限られた時間で多くの案件を処理しなければならない状況だと、途中で時間がなくなってしまうか、後半の案件はほとんど時間をかけられないような残念な結果になってしまいます。
限られた時間で確実に仕事をこなすには時間との勝負に勝利しなければなりません。多くの案件を抱えている場合、途中で時間がなくなり後半の案件ほど時間との兼ね合いで乱雑な仕事ぶりになりがちそうしたことを改善していくのがインバスケット思考による判断力の強化です。
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