世界の8割の小市民のための人生のお金インフラ設計方法。マイホームを買う?生命保険?年金や医療保険はどうする?海外投資を含む経済的自立を目標に構築する自由な人生設計。
どうする不動産?
太郎さんは5000万円の現金で、迷わず不動産を買いました。太郎さんの手元には5000万円で買った不動産があり、現金はゼロです。これをバランスシート(貸借対照表=BS)にしてみたのが図 の左図です。
一方、花子さんはとりあえず賃貸マンションを借り、この5000万円を有価証券に投資しました。これをバランスシートにしてみたのが図 の右図です。
これを見れば 一目瞭然 ですが、図 の2つの図は、バランスシートとしては同じものです。太郎さんと花子さんの違いは、資産を不動産(ストック)で所有するか、有価証券などの流動資産(フロー)で所有するかだけですから、優劣は、それぞれの資産が将来にわたってどれだけのキャッシュを生み出せるかにかかっています(不動産資産の運用利回りが金融資産の運用利回りを上回れば太郎さんが有利だし、その逆であれば花子さんが有利になる、ということです)。しかしここでは将来のことは考慮していませんから、今の段階ではバランスシート上、持ち家にも賃貸にも何の違いもありません。
たったこれだけのことで、「持ち家のほうが賃貸より有利」という迷信は否定されてしまいます。簡単でしょ?
ケースバイケースだが持ち家をもっていた方が絶対有利という迷信を否定。35年ローンでマイホームを購入するのを検討している人はこれを読んで選択肢の幅を広めてじっくり考えてほしい。正社員が安定した職業だったのはもう過去の話。事業の縮小である日突然リストラされるなんてことも頭に入れておかないと痛い目を見る。ローンが残った状態で職を失うリスクを考えた上で35年ローンが正解かどうか判断するのが良い。
ニッポン国の運命
ここまで、日本の公的年金を構成する国民年金と厚生年金、および厚生年金の一部を代行運用する厚生年金基金について、その仕組みを簡単に見てきました。これだけでも、絶望的な気分になった方もいるでしょう。
しかし、 愚痴 をこぼしていても仕方ありません。気を取り直して先に進みましょう。
では、このような完全に破綻した年金制度を抱えた日本国に暮らす私たちは、いったい将来いくらの年金を受け取ることができるのでしょうか。
じつは、これはよくわかりません。なぜなら、日本の公的年金は「変額年金」であり、そのときどきのいろんな事情で給付額や支給開始年齢が変わってしまうからです。
しかしそれでも、いくつか確実だろうということはあります。
全国民に受給権がある基礎年金(国民年金+厚生年金の定額部分)ですが、この給与額は現在、 65 歳から年額 79 万7000円( 40 年間にわたって満額の保険料を納めた場合)となっています。ということは、いわれたとおりにお国に保険料を納めていれば、夫婦で毎月約 13 万円の年金がもらえる、ということです。
ところでこの基礎年金ですが、将来にわたって決められた金額と考えてよいのでしょうか。
残念ながら、そんな楽観的な予想はできません。しかし、一方で悲観論者が主張するように、年金制度が崩壊して積立金はすべて消えてしまう、などということも起こりえないでしょう。もしそんなことになるのなら、日本には革命が起き、全体主義なのか共産主義なのか知りませんが、ぜんぜん違う国家になっているでしょうから、考えたところで仕方ありません。
年金はこれからどんどん減っていく傾向にあるものと認識しておいた方が良い。加えて税金が上がることも念頭に。年金は自分で作り運用することをお勧めします。老後に必要な資金を積み立てて堅実に。世界に目を向けて投資するのも良いでしょう。詳しくは一読を。
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