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ビジネスマンの私から13歳の君に贈る人生の言葉|佐々木常夫|勉強、友達や家族との関係、将来への不安、悩める10代へ

ビジネスマンの著者から若いあなたへ贈られた「人として大切なこと」。勉強や友達、家族との関係、将来への不安など様々な悩みを抱える13歳の君を手助けするための1冊。

限界 をこえたと思ったら、もう 努力 するのはやめよう

「ぼくのクラスには成績がいいのに、学校に来なくなったやつがいる。テストの点数もいいし、 運動神経 もいいし、先生にも気に入られてた。ぼくから見ればカンペキで、悩み事なんてないように見えたのに、どうして学校に来ないんだろう?」

勉強もできる、運動もできる、先生からもかわいがられている。ふつうなら、学校生活を楽しめそうなのに、学校に来なくなってしまった……ということは、それ以外に何かトラブルがあって、学校に来ることができなくなってしまったのかもしれないね。もしかすると、彼は勉強も運動もがんばりすぎて、くたびれてしまったのかな?

いずれにしても、その子にはその子なりの、学校に来ない理由があるんだろうね。

悩んでいる理由をはっきりさせることができれば、解決の糸口 もつかみやすくなるけれど、理由をつかむのは 案外むずかしい。 悩みは人それぞれで、どんなことにどれほど悩むのかは、その人の立場に立ってみないとわからないし、場合によっては、悩んでいる本人でさえ、何に悩んでいるのか、理由がわからないってこともある。

そういうときは、理由が何かをはっきりさせるより、まずは学校を休んでゆっくりするのがいい。

限界を超える状態が続くと精神に異常をきたし、鬱になったりパニック障害を引き起こしたり、僕のように統合失調症を誘発することに。限界を超えた努力しているなと感じたら周りの目を気にせずゆっくり休むことが大事。こうした状態に陥る人には真面目だったり融通が効かない頑固者だったりすることも多くなかなか仕事を休めない性格なことも多い。最近ではワークライフバランスなどという言葉も一般的になり就業時間が問題視されるようになりブラック企業も働き方を変えることを迫られたりしている。それでも今なお残業時間が多いサービス業、介護・医療など人手が足りない職種がある。限界を超える前に休むのも自己管理の一つと思うこと。

「いい会社」は、社員を大切に育ててくれる

ブラック 企業 か。たしかに、最近そういう会社のことが、しばしば話題になるよね。

食べ物の 賞味期限をごまかしたり、うそのデータを発表したり、会社の 都合 のいいように、事実をいつわったりするニュースも聞く。こうした事件は、あってはならないことだし、起きないよう、みんなで話し合うのはとても大事なことだよね。

ただ、会社というものは、基本的に「まとも」なものだと私は思う。

ほとんどの会社が、お客さんにうそをついたりせず、いい商品を 提供 しようと考えているし、やとった社員は大事にしようと全力を 尽くしている。全体から見れば、ブラック企業というのはほんのひとにぎりにすぎないと言っていいだろう。

でも、現実にそういう会社がある以上、「会社ってそういうところなの?」と心配してしまう気持ちもわからなくはない。まだ中学生で、世の中のことをよく知らない君にすれば、会社も仕事もばくぜんとしたものでしかないだろうし、「よくない会社に当たったら」と不安を感じてしまうかもしれないよね。

じゃあ、そういうよくない会社にぶつからないためには、どうすればいいか。

そのためにはまず、「いい会社」とはどういう会社なのか、そもそも「会社」とは何かということについて、きちんと考えておくことが必要だ。「いい会社と言えば、やっぱりお 給料 がたくさんもらえる会社だよね?お給料がたくさんもらえるといえば、有名な会社、大きな会社かな?」

お給料がたくさんもらえる! それは大事なことだね。たくさんのお給料がもらえれば、いろいろなものが買える。いろいろな場所に遊びにも行ける。 億万長者 とはいかなくても、やっぱり、お金は少ないよりたくさんもらえたほうがいいよね。

じゃあ、お給料がたくさんもらえるっていうのは、どういう会社かな?

そう、それはもうかっている会社、たくさんの「利益」を出している会社だ。

と言っても、もうかってさえいればいい、利益をたくさん出してさえいればいいかというと、必ずしもそんなことはない。

だって、いくらもうかっていたって、ブラック企業のように社員を大切にしなかったり、お客さんをだましたりすれば、みんなからきらわれて見向きもされなくなる。そういう会社は、最初のうちはよくても、やがて利益も少なくなるだろう。

こうして考えてみると、いい会社っていうのは、社員を大切にしていて、よい商品やサービスを提供していて、お客さんに愛され信頼されていて、その結果、たくさんの利益が出せる会社……ということになるのではないだろうか。

良い会社、株主にとっては利益を上げている会社、社員にとっては給料と休暇のバランスが取れた会社。それぞれ立場によって良い会社の定義は変わってくる。社員を大切にして、より良い商品、サービスを提供していて顧客に愛され、利益も出ている会社が良い会社なのだろうが、意外と全てが揃った会社っていうのは少ない気が。

13歳の少年に向けたビジネスマンからの人生の言葉。何かと悶々とすることの多い少年時代の悩みや疑問に答えてくれる書籍。

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