迷ったとき、あなたの背中をそっと押してくれるそんな教え。仕事や人間関係の辛さを解消して、ありのままの自分を受け入れる。そんなシンプルで豊かな生き方。わずか270字ほどの『般若心経』にそれは詰まっています。
「自分の都合」に気づくと、多くの悩みは解決する
職場で人間関係がこじれています。なぜかみんな私に風当たりが強く、話しかけてこない、お茶も私にだけ 淹 れてくれない、私と話した人は怒られるなど、かなり理不尽なことばかりされていて、我慢の限界です。一度こじれた人間関係の修復をどうすればいいかわかりません。
何か理由があるなら、まずその理由を考えるのが智慧
お釈迦さまがインド北部に生まれたのは、紀元前四百年ごろのこと。お釈迦さまは自分が抱える苦悩が、〝自分の都合通りにならないこと〟に起因しているのを痛感し、二十九歳で出家しました。そののち三十五歳で悟りを開き、心がこよなく穏やかになります。この状態を「彼岸に至る(波羅蜜多)」といいます。
苦しみの原因のほとんどは「自分の都合」なので、都合を少なくすれば、苦は減少します。しかし、希望や夢なども「こうありたい」という〝自分の都合〟ですから、それを少なくするのはたやすいことではありません。
そこで大切なのが『般若心経』で扱う智慧(般若)です。
周囲から意地悪される人がいますが、きっとそれなりの理由があるのでしょう。まずその理由を考えるのが智慧です。考えてもわからないなら「私のどこがいけないのでしょうか」と素直に聞くといいでしょう。それも智慧です。 「他人に聞くのは嫌!」という自分の都合があれば、人に意見を求めるのも苦になります。では、なぜ他人の意見を聞く必要があるのか──それは「心穏やかでいたい」と願うからです。仏教では、心穏やかな悟りを目指す、人を救うなどの都合は 大願 として肯定されます。人をも幸せにする大願を胸に、時間をかけて人間関係の修復をしてみてください。
うまくいかないことを嘆く前に、まずその理由を考えるのが智慧というのは、耳が痛い。どうしても先に気持ちが先行してしまう。いじめにあっている人にいじめられる理由を考えろと言われているのとはちょっと違うのかなと思う。いじめられる理由なんて正当なものなんてなくて理不尽なものばかり。理由を聞いてもわからない事も多い。しかも、いじめに加担している人は一人ではないためいじめる理由も参加者によってまちまちなのだから。
心の中のとらわれを上手に処理する
休憩時間にふと先輩に、他の人の悪口話を振られる時があります。自分自身は何も悪く思っていなかったとしても、先輩の手前、話を合わせたほうが良いのかなとも思ってしまいます。こういう時はどうすべきですか?
悪口には簡単に迎合してはいけない
人の悪口を言うのは気持ちのいいものです。それにはいくつか理由があります。
「あいつはダメだ」と言うことで、自分が偉くなったような気になれる──そう思っているのは本人だけで、他から見れば本人の立ち位置はそのままです。
「あいつはひどい奴だ」と言うことで、他の人は気づいていないことを自分は知っているという情報収集能力を誇示できる──情報収集の結果が悪口になるのは、そもそも悪意ある情報ばかり意図的に収集していることに気づきません。
「人の悪口、密の味」と言われるのには、ほかにも理由があるでしょう。
他人の悪口を振られたら、先輩であろうが、話を合わせてはいけません。自分が本当にそう思っているなら「私もそう思います」と言って良いでしょうが、同意するなら多くのリスク(罣礙)を覚悟したほうがいいでしょう。
私は悪口談義が始まると、なるべくその場を離れるように心がけています。しかし、相手が先輩や年上なら、その場を離れるわけにもいかないでしょう。
そんな時は、「そうなんですか」で済ませ、〝計りじゃないけど私は私であの人のことは計ります〟と心づもりしておけばいいのです。 〝人の悪口ブーメラン いつの間にやら 逆戻り〟ですよ。
人の悪口は聞いていて気分のいいものではありません。それでも悪口に参加する人が絶えず、そんな小さな悪意が世の中には蔓延っています。悪口を言う人は自分も他で言われている覚悟をしなければなりません。意地の悪い人の場合、悪口に誘導して盛り上がらせ、後日あなたがエスカレートした悪口を言っていたと本人に告げ口するなんてことも。人間関係って本当に面倒ですよね。
悩んだり壁にぶつかったりそんな人生の小石に躓いたら立ち止まってわずか270字ほどの『般若心経』を思い出してみてください。そこには突破口を開くヒントが詰まっています。
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