AIがもたらす自由な世界。仮想通貨リブラ、GDPR、信用スコアなど最先端の流れ、分散に向かうインターネット。それらを踏まえ、そんな世の中で僕らが自由でいられるために必要なことを「アルゴリズム フェアネス」という言葉を補助線に解析。
アルゴリズムは自由と豊かさへのパスポート
アルゴリズムの活躍の場は、ラーメン店選びだけにとどまりません。衣食住すべて、あるいは働き方や新しい友人や恋人まで、問いかければ優先順位つきで回答を返してくれます。あるいは問いかけなくとも、アルゴリズム側が勝手に 忖度 して、「いま、あなたがほしい情報はこれですよね」「あなたなら、こういう働き方をすればもっと稼げますよ」「あなたは品行方正なので、この保険なら保険料が安くなります」などの提案をしてくれる。詳しくは第1章で説明しますが、これらはすでに始まっているサービスです。
それによって私たちが得られるのは「自由」です。もしかすると、いまのあなたは「ここに住み、ここで働き、この人間関係のなかで生きていくしかない」と思い込んでいるかもしれません。しかしアルゴリズムを利用すれば、各人の事情を踏まえたうえで、もっと幅広い選択肢を提供してくれるはず。そこでアルゴリズムは、いまよりもっと自由と豊かさをもたらしてくれるパスポートのようなもの、と見なせばよいと思います。
しかもそのパスポートは、一部の選ばれた人だけが入手できるものではありません。パソコンでもスマホでも、とりあえずインターネットにさえつながっていれば、誰でも、平等に、しかもほとんど無料で使えます。つまり、特定の個人ではなく社会全体が、アルゴリズムの恩恵に浴して自由で豊かになるのです。
アルゴリズムというと昔からゲームに親しんできたおじさんには案外馴染みのある言葉だったりする。それが生活レベルまで降りてきたのが現代の世界。ニュースアプリはあなたのタップするニュースやトピックをもとに最適な話題を提供してくれるし、お天気アプリは予報精度を上げてきています。知らないところでひっそり生活に浸透しているアルゴリズム。AIの恩恵を直に受ける一番身近なものがこうしたアプリやサービス。Google先生の検索だってアルゴリズムと聞けば使わない人はいないのでは?そんなアルゴリズムを深掘り。
アルゴリズムが差配するのは「出会い」
GAFAやLINE、食べログなどのサービスは、それを日常的に利用しない人がほとんどいないほどに普及しました。アルゴリズムを提示する企業が多数登場したことにより、私たちは日常生活においても、より巨視的な視点でいえば人生においても、さまざまな選択が可能になりました。
日々の移動手段も、飲食店や保険商品の選び方も、そして働き方さえも、自分にとって最適なものを選ぶことができる。大げさにいえば、それだけ生きる自由度が高まった、ということです。
では、「自由」とは何か。別に歴史だの法律だの言論だの、難しい議論をするつもりはありません。ただ一つ認識していただきたいのは、自由とは、従来は国家とのかかわりによって得られるものであった、ということです。
たとえば、国家は国境線を守るために軍隊をもち、国民はその域内において自由と平和を謳歌できました。あるいは道路を通し、橋を架け、治水をして、雇用と便利な暮らしを提供したのです。その代わりに国民から税金を徴収して、その資金を差配しつつ国民に再配分することで、国家を運営してきました。これが、国家としての権力の源泉です。
ざっくりいえば、国民の自由と国家の権力は表裏一体の関係にある、ということです。この構図は、今日でも変わっていません。
しかしそこに、アルゴリズムが提供する新たな「自由」が登場しました。これらが差配するのは、インフラなどではなく「出会い」です。移動手段であれ、飲食店であれ、あるいは仕事であれ、従来なら決して出会えなかったものに、私たちはいまや瞬時に出会えます。あるいは 痒いところに手が届くように、自分に合いそうなものを自動的に推奨してくれたりもします。
グーグルは、知りたい情報を瞬時に知る自由を私たちに与えてくれました。フェイスブックは人と知り合う場を提供しています。アマゾンからはどんなものでも買えて、アップルでは自分を表現するためのデバイスに出合えます。あらゆるヒトとモノとカネと情報が行き交う場を提供したという意味で、彼らが「プラットフォーム」と呼ばれていることは、前章でも述べたとおりです。
僕らの生活に欠かすことのできないGoogleやAmazonといったプラットフォーム企業もアルゴリズムを使う企業の典型。知りたい情報を知りたいときにという点ではまだまだ進化の余地はあるかと思いますが(AmazonやGoogleの勧めてくる商品に既に購入済の商品が表示され続けたりする)。
アルゴリズムがさまざまなサービスに使われるようになって便利になった一方その特性を知っておくとより活用できるのでこういった書籍は参考になる。もっと自由に生きるために僕達が知るべきことが満載。
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