世間一般で言う高収入であるにもかかわらずお金が貯まらない。そんな人をよく見かけます。家計のやりくりが下手な夫婦とそれがうまい夫婦の間にどのような違いがあるのか?必要、不必要を価値観によって判断する「家計の事業仕分け」のやり方を紹介。
価値観がないと負け組に!?
巷にあるファイナンシャル・プランナーが書いたマネー本には、「節約をしましょう」「ムダな支出を減らし、貯蓄に回しましょう」「キャベツの代わりにもやしを使いましょう」といったお決まりのアドバイスが羅列されています。
かくいう私も、4年前に出版した最初の本では、「禁煙して、その浮いたお金(仮に1年で9000円とします)を 30 年間年利8%で運用したら、 30 年後は1340万円になりますよ」と書いていました。
しかし、いろいろなお客様から直接相談を受けるうちに、一概に 経済合理性だけを追求したアドバイスをすることが、いかに無意味かを痛感しました。
それは「ダイエットをするにはどうすればいい?」という質問に「適度な運動をして食事のカロリーを抑えましょう」とアドバイスをしているようなもので、そこには「なぜダイエットをするのか」という肝心な視点が抜け落ちているのです。
例えば、たばこを吸う人にとっては、たばこを吸うことがストレス解消になる、たばこを吸わないと仕事がはかどらないなど、吸わない人には決してわからない価値を見出しているものです。
そんな人たちにとって、禁煙したら 30 年間で1340万円貯まる事実などは、次の日本の首相が誰になるかと同じようにどうでもいいことなのです。我慢して貯める1340万円よりも、たばこに高い価値を置いているからこそ吸っているのであって、それを他人がムダだと決めつけることはできません。
タバコがストレス発散の方法だと言う人がいるが、やはり惰性で吸っている場合が多い。僕もゲームセンター勤務の時は一日一箱吸っていましたが、とりあえず禁煙には成功して、その後は吸っていません。
浮いたお金で本を買って読書を始めました。ついでにレンタルサーバーを契約してブログも開設。シャンプーや化粧水などにもこだわれるぐらいお金が浮きました。タバコひとつ吸っているだけ金銭的に我慢しなければならない事が意外と多いことにやめてはじめて気づきました。
ストレス発散法がタバコやお酒(僕はお酒もやめました)の人はもっと他のことに目を向けてみると良い習慣が身についたり、ちょっと余裕のある生活ができたりとメリットが多く、今まで抱えていたストレスからも解放されることもあるので、再考の余地はあると思います。
ニューラグジュアリーの価値観
アメリカの新しい消費行動を調査した本『なぜ高くても買ってしまうのか』(ダイヤモンド社)によりますと、現代の消費者には従来とは違う消費行動が出てきており、その層を「ニューラグジュアリー」と呼ぶそうです。
この新しいセグメントの人たちは、ユニクロを着てBMWに乗る、サイゼリヤに行った帰りにスターバックスでコーヒーを飲むなど、従来の消費行動には見られなかった特異な行動を取ります。
それは次の4つのスペースを埋めるためだそうです。
・自分を大切にする
・人とのつながり
・探求する
・独特のスタイル
この4つを埋めるために、人はお金を使います。マズローの5段階の3~5段階を、違う切り口で示したものと言えます。
自分の価値観に沿って消費行動を起こすようにするとちょっと世界がハッピーになります。高級車に乗っているのに洋服はファストファッションだったり、昔ならアンバランスとされていた事がその人の価値観によって十人十色の世界観を生み出します。
古い価値観でお金の使っていると、自分的には興味のないものにまでお金を費やす見栄みたいなものに振り回され、お金がなかなか貯まらないなんてことに。あなたが今買おうとしているものは本当にあなたにとって価値あるものですか?周囲の反応を意識した見栄によって消費行動を左右されているなら今すぐ考え直すべき。
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