いつも忙しそうにしているのに仕事が遅い人といつも余裕を持っているのにきちんと仕事をこなす人の違いを考察。仕事の成果を上げるにはテクニックも大事だが、コツを掴むことはさらに重要。さくっと仕事を終わらせて自分の時間を確保するためのビジネスマン必読書。
あっという間に一流になれる仕事の学び方
人のあらゆる活動に関わるノウハウには、どうやら次の三つのレベルがあるといっていいだろう。 ① 意気込みでやる ② 手法、テクニック、知識でやる ③ コツでやる ① はもちろんのこと、 ② までは、これまでも会社である程度までは教えてくれた。まず ①。何事にもヤル気、精神論が必要だというのは真理だが、いってしまえば、これは当たり前のことでもある。もっというと、あくまでスキル対スキルで勝負しなくてはならない局面などでは、意気込みも単なる気休めにすぎなくなる。また、このレベルでの鍛え方としては、地獄の特訓だの、はなはだしきは一種の洗脳に近いようなものさえあった。いまや、こんなのもう流行らない、と多くの人が思っていることも手伝って、 ① は学ぶ際の実効性も薄くなっている。 ② のレベルは精神論一辺倒よりはマシだが、まだいまひとつ物事の本質には遠い。これらを身につける方法は、ほとんどが「お勉強」形式によるものだからだ。ここで覚えたことを他にも広く応用できるか否かの汎用性についても、そんなに多くは期待できない。最後にオススメの ③ である。達人といわれる人たちはみな、このレベルで物事を会得する。これは分野を問わない。だから、一芸に達した者同士は分野が違っても話が合うというし、同じく名人は名人の気持ちを知るともいう。また ② と対比させると、このレベルで身につけたノウハウには汎用性があるし、さらに一度覚えたら決して忘れない。
どんな仕事にもコツがあって、それを要領よくこなせば、他人からは頑張っていないのになぜかできる奴と言う評価を得ることに。意気込みも大事だが、新人の頃は皆息巻いているので、ここで差はつきにくい。知識レベルもそう変わらない人材を採用しているだろうと思われるので、ここでも差はつきにくい。そうすると、いかに早く仕事のコツを会得するかと言うことになってくるが、これは経験から言うと評価の高い先輩を観察して覚えるべきことを絞り込むこと。真似るのがいちばんの近道かと思います。
「理解する」と「わかる」の違い
「理解する」と「わかる」とでは意味がまったく違うのである。人から教えられることも、ふつうのビジネスマンならたいてい理解はできる。しかし、それは単に理解できただけで、まだわかったとまではいえない。これが、自らでコツをつかんだというのなら、ほんとうに何かがわかったといえる。つまり、コツをつかんで自ら身につけたことが「わかった」であり、誰かのアドバイスを聞いて身につけた(つもりになっている) ことは「理解した」レベルにすぎない。さらにいえば、聞いて理解した程度のことをもとにいくら努力し鍛錬しても、物事はほんとうには身につかない。要は、ほんとうに何かを身につけるには、誰かから教えられてもダメで、あくまで自分で事の本質をつかんで学び取るしかない。これを式で表すと、 「わかる」=「理解する」×「こなれる」 となる。この「こなれる」が大きなポイントになってくる。たとえば、上司から「自己管理がいちばん大切なんだぞ」といわれたら、若い部下は「もちろん、それは十分にわかっています」と答えるだろう。しかし多くの場合、上司がいいたかった自己管理と、部下が理解した自己管理とのあいだには、大きなギャップがある。若い部下にも、自己管理なる言葉自体は理解できる。それが大事だとか、きちんとしなくてはならないものだ、ということが理解できないほどバカでもない。しかし、上司のほうは、いろいろな経験上から、自己管理がいかに大事かを身をもって知っている。いわば、自己管理を頭で知っているだけの部下と、頭の中だけでなく体験で追認して知っている上司。部下のは単なる理解だが、上司の理解には「こなれる」の要素も入っているから、彼我の違いは非常に大きい。プレゼンのやり方でも人脈の築き方でもなんでもいいが、ハウツウ本に書いてあるコツを自分でやったこともないのにいきなり読んでも、ピンとこないことが多いと思うのだ。
ハウツー本が役に立つのは、ある程度仕事を覚えてからだと思います。仕事のコツは経験値とともにわかってくるものなので、未経験からノウハウを読んでもその本当の意味はわからないでしょう。
仕事の成果を上げる方法は様々。新入社員ならなるべく早く仕事を覚えたいと思う人も多いはず。しかし、焦らず着実に仕事の成果を上げるためには経験値が必要。ここはぐっと我慢して、仕事のコツを掴みましょう。
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