Book

ひとりでできる 1日5分 元気になる催眠セラピー|米倉一哉|人間の潜在意識を明らかにしていく「催眠」の手法

催眠と聞くといかがわしいものを想像しがちだが、人間の心身をリラックスさせ、暗示・誘導することで潜在意識を明らかにしていく手法を用いるというだけ。自身の悩み解決や自分を高めたいという人に向けた自己啓発書。

人前で話すことが苦手で、何とかしたい

「話すのが苦手」という意識が過度になると、「とらわれ」の心になる

それでは悩みや症例別に、どのような暗示をつくっていけばいいのか、具体的な事例を交えながら解説していきましょう。

研究所を訪ねてこられる方のなかには、人前に出るとあがってしまい、うまく話ができないという人が多くいらっしゃいます。おそらく読者の方のなかにも、そんな悩みを抱えている人がいることでしょう。

人前に出ると緊張するのは誰にとっても当然のことです。人前で話すのが得意であったり、好きであるという人のほうが珍しいと思います。

たとえ、人前で話すのが上手という人がいたとしても、「最初から上手だった。まったく苦にならなかった」というケースはまれでしょう。何度か失敗したり恥ずかしい体験を重ねながら、人前で話すことがだんだんうまくなっていき、いつの間にか克服したということのほうがほとんどでしょう。

しかしながら、「自分は人前で話すのが苦手だ」という思いが過度になると、それは「とらわれ」の心になってしまいます。 「とらわれ」の心になってしまうと、人前で話す場面を想像しただけでも苦しくなり、人前で話す機会をできるだけ避けるようになります。話すことへの苦手意識はますます強まり、本人はますます苦しくなってしまいます。

「逆説的志向」の暗示で開き直ると、かえってうまくいく  

こうしたとき、自分自身にどのような暗示をかけていけばいいのでしょうか。 「人前で話すのが苦手だ」と思い込んでいる人の多くは、人前であがったり、うまく話せないのではないか、といったことを気にしすぎています。 「人前であがるまい、あがるまい」「失敗せずに話そう」「みんなに笑われないように話そう」と思えば思うほど、自意識過剰になり、悪循環に陥りがちです。これを「努力逆転の法則」といいます。本人が努力すればするほど、かえって悪い結果になってしまうのです。そのような場合、

「あがってもいい。緊張して失敗してもいい。それが自分だ」

と認めて開き直るほうが、むしろ効果的です。これを「逆説的志向」といいます。

そもそも人前で上がることがなぜいけないのかといった問題にメスを入れます。初対面の人の前では多くの人が緊張して上がってしまったり心の動きが少なからずあるものです。別段面白いことを言って心を掴んでやろうとか思わずに、自然体のままの自分で接すればいいんだと割り切り、相手と対峙すればいいだけのこと。あがっても、緊張して失敗してもいいというマインドで。

あるがままの自分を見つめる

「自分はこんなはずじゃない……」が口癖になっていないか?  

ここまで三つの事例を見てきたところで、ある問題や悩みが解決していく流れを整理しましょう。

まず、最初のステップとして、「あるがままの自分を認める」ことがあります。

これがすべての出発点となります。

しかし、これがなかなか難しいのです。あなたも「自分はこんなはずじゃない」「自分はもっとこうあるべきだ」とよく考えていないでしょうか。なりたい自分のイメージを持ち、自分をより高めていこうとすることは大事ですが、それはともすると、いまの自分を否定することにつながってしまいます。

自分を否定してしまうこととは、自分が本当に感じている感情や感覚を無視し、理想の自分像にとらわれることです。 基礎がなければ家は建たないように、いまの自分を認めるという土台なしには、その人の願いが実現することはありません。

自己イメージの高すぎる人は、現実とのギャップに苦しむ

とくに、自己イメージを必要以上に高く持ちすぎている人などは、「あるがままの自分を認める」ということに苦しみます。いまの自分と理想の自分とのギャップがあまりに大きく、その溝を埋められないことが続くため、傷ついてしまうのです。

人間の自己イメージは、生まれてから成長する過程で形成されていきます。赤ちゃんのころは、「自分」と「他者」の区別がありません。お母さんのおっぱいと自分との区別はなく、おなかがすいて泣けばいつの間にかおっぱいがきて、自然におなかが満たされる。すべての望みはかなうという万能感の時代です。

それが成長するに従って、「自分」と「他者」との分離が行なわれ、現実とのかかわりのなかで、自己イメージがつくられていきます。

幼いころ、プロ野球の試合を観ると、自分もそれと同じようにボールを打てる気になったことはないでしょうか。しかし、実際にやってみると、まったく打てません。そうした経験を積み重ねるなかで、少しずつ自己イメージは現実的なものになっていくのです。

カウンセリングしていると、自己イメージを必要以上に高く持ちすぎている人は、母子の一体感が強い環境で育った傾向が大きいことがわかります。

ちょっとでも困ったことがあると親が助けてくれるという育ち方をしたため、現実の自分の限界がうまくつかめず、自己イメージが高くなりすぎてしまったのでしょう。また、過度の期待をかけられ、親の描く理想像を押し付けられてきたあまり、現実の等身大の自己イメージが持てなくなっているということもあります。

こうした方たちがさまざまな悩みを抱えて、研究所を訪ねてこられたときは、催眠療法とカウンセリングをしながら、まず、あるがままの自分を受け入れることから始めます。

僕の周りにもお金持ちのご令嬢で何かうまくいかないと、すぐに悔しがって泣く子がいます。僕もお坊ちゃんで育ったので人のことはあまり言える立場ではないのですが、なんでも親の力を頼って生きていると自分だけの実力で得られる結果だけでは満足できないと言った症状に陥ることも。困ったことがあっても自身で解決する能力を得るためにも、まず、あるがままの自分を受け入れることから。

自分が今抱える問題を暗示や催眠で自身の心持ちを変えることにより解決するという書籍。物事に取り組むときにメンタルというのは意外と大事。そこをケアしていく方法を学びます。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

-Book
-, , , , ,

© 2024 51Blog Powered by AFFINGER5