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なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学|和田秀樹|考え方や見方ひとつで、物ごとの受け止め方を変えられる

気分の浮き沈みの原因は、すべてあなたの「主観」(自分だけの物の見方や感じ方)によるもの。同じような出来事に遭遇しても平然としている人もいれば、不安を感じる人も。物事に関する考え方や見方によってその違いは生じます。「明るい人」になるための科学。

お金持ちと普通の人の分かれ道

私の知り合いが体験した悲劇的なケースを紹介します。

大学受験に備えて一生懸命に勉強しているふたりの受験生がいました。

ひとりは受験勉強のテクニック本を読んで、あれこれと試してみて、結果的に東大に合格することができました。

もうひとりは、「そんなもの読んだって意味ないじゃん」と決めつけて自分流を貫いたのですが、東大に落ちました。それでも、私立の名門大学に合格できたのです。

「アイツはうまくやったけど、俺も順当な大学には入れたから、まぁ、いいかな」

そう思っていたら、何年か先にアイツが自分の上司になって、コキ使われることになってしまった…というのです。

アイツは笑顔が爽やかな明るい上司ですから、女子社員にも人気があり、今では「目の上のタンコブ」になっているといいます。

何も変化は起こらないと思っていても、明るい気持ちでいる人は前向きに何でも試していますから、 知らない間に差をつけられてしまいます。

「やる」と「やらない」では、後になって大きな違いが出るのです。

僕は若い頃、勉強するのが格好良いと思えない時期があって、遊んでばかりいたのですが、気がつけば周りの人間は結婚しきちんとした職につきそこそこの生活を送っている。そんな差が生まれるとは思ってもみなかったのだが、ついてしまった差を埋めようと焦っても仕方ないのでマイペースに生きています。努力は必ず報われるとは思っていないが、相応の未来を約束してくれるものだと思います。

人の嫌な発言は「聞き流す」

どうしても「見方を変える」ことができなければ、相手の嫌な発言などを「聞き流す」というのもひとつの方法です。

最近の若い世代は変わってきていますが、多くの日本人は「ウェット」(お互いの繋がりが強い)な関係が好きですから、「仲よくならなければいけない」と思って、なかなか人の話を聞き流すことができません。

「別に仲よくなる必要はないな」と割り切れる関係なら、「聞き流す」こともストレスに対処するための選択肢のひとつになります。

聞き流すというのは、相手の話を無視するとか、「どうでもいいや」と軽く考えることではなく、 単純に「スルー」(気にしない)するということ です。

認知症の患者さんを診察している時など、「聞き流せばいいのに」と思うような光景に遭遇することがあります。

奥さんが亡くなったことがわからない認知症の高齢者の方が、「お母さん、まだ帰って来ないね」みたいなことを言うと、その娘さんが烈火のごとく怒り出すのです。

「まったく、何回、お母さんは死んだと言えばわかるの!?」

怒ったところで、何の解決にもなりません。

「まぁ、認知症なのだから、仕方ないのかな」

こう思えば、老父の発言にいちいち目くじらを立てず、軽く聞き流すことができます。むしろ、聞き流した方が患者さんが緊張しませんから、リラックスして治療を受けることができます。

「上司なのだから仕方ないな」

「あんな人だから、無理もないよな」

本当の気持ちは胸の中に秘めておく必要がありますが、上司の嫌な発言を上手に聞き流すことができれば、少なくともストレッサーになることはないのです。

僕は人の言葉尻が気になり嫌な気分になったりすることが多いので日々戦いです。相手の顔が見える配信などでは相手のちょっとした表情の変化に敏感になり、自分が責められているような感覚に陥ることも。実際にはその配信も僕一人が見ているわけでは無いので、そんなに気にする必要はないのかとも思うのですが、気になるのだから仕方ない。聞き流すスキルはSNSなどのツールも多彩になった今、重要なのかもしれません。

日々明るく暮らせるように、「明るい人」の科学で自分を見直してみましょう。きっと今より良くなりたいと言う気持ちが幸福を引き寄せます。

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