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なぜ、時間を生かせないのか|田坂 広志|かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得

時間は決して平等ではない。時間を活かす人とそうでない人の間には大きな隔たりがある。「なぜ時間を生かせないのか」という問いは、究極「いかに生きるか」という問いへと。自分自身の時間を生ききるために必読の書。

「真似」をすることの本当の目的

第六話では、師匠からスキルを学んでいくとき、

自分らしい個性的なスタイルを掴み取ることが大切であると述べました。

では、その「自分らしい個性」を、いかにして磨いていけばよいのでしょうか。

「自分」というものを、いかにして見い出していけばよいのでしょうか。

この第七話では、そのことを話したいと思います。

そもそも、「師匠」からスキルを学んでいくとき、

一つの「落とし穴」があります。

それは、何でしょうか。

「猿真似」です。

すなわち、「師匠」のスキルの表面的な形だけを真似して、

そのスキルの真髄を掴まないという過ち。

それが「猿真似」と呼ばれる過ちです。

では、これがなぜ「落とし穴」なのでしょうか。

それは、「猿真似」をすることによって、

自分の「個性」を掴むことができなくなってしまうからです。

しばしば、「学ぶことは、真似ることだ」と言われます。

この言葉は、ある意味で正しい言葉なのですが、

しかし、実は、この言葉の真意を誤って理解してしまう人が少なくありません。

この言葉の真意は、間違っても「猿真似のすすめ」ではありません。

本当の意味は、「個性の発見」なのです。  すなわち、まず最初に、「師匠」のスキルをよく観察する。

次に、そのスキルを見様見真似でやってみる。

しかし、失敗する。

そこで、師匠のスキルをさらに深く観察して、また真似てみる。

やはり、うまくいかず、失敗する。

そうして、表面的にはうまく真似たつもりでも、

うまくいかないという体験を積み重ねる。

その体験を積み重ねていくと、遂に、気がつくのです。

「師匠の個性」と、「自分の個性」の違いに、気がつくのです。

新しく始めることなどは上手い人をお手本に模倣するととっつきやすい。そこそこの結果が残せるという意味合いでも良い方法かと。師匠に弟子入りするつもりで模倣から入ると時短にもなるしおすすめです。深掘りはある程度こなせるようになってからでOK。

「ギブ・アンド・テイク」の発想を超えて

例えば、「智恵の等価交換」ということを述べると、多くの方々は、

「なるほど、ギブ・アンド・テイクの精神だな」と思われるかもしれません。

たしかにそうです。

しかし、正確に言えば、プロフェッショナルの世界で  「関係」を広げていくために求められる精神は、

この「ギブ・アンド・テイク」という言葉で表される精神ではありません。

では、何でしょうか。  「ギブ・アンド・ギブン」

その言葉で表される精神なのです。

そもそも、「ギブ・アンド・テイク」の精神とは、

まず自分から相手に対して何かを「与える」(ギブ)、

その見返りに、相手から何かを「取る」(テイク)、その精神です。

しかし、「ギブ・アンド・ギブン」の精神とは、これと少し違います。

まず自分から相手に対して何かを「与える」(ギブ)、

すると、なぜか、自然に相手から「与えられる」(ギブン)、その精神なのです。

それは、言わば、「与えよ、さらば、与えられん」という精神に他なりません。

「与えよ、さらば、与えられん」という精神。名言である。何かして欲しければ自分からアクションを起こさなければ何も起こらない。親切な人が無償で助けてくれることは稀で大抵は与え、与えられる関係を構築してやっと与えられるのだ。

かけがえのない人生の時間に処する10の心得。どれも重要であなたの道筋を照らす指針となってくれるでしょう。

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