普通の人の5倍も仕事をこなす著者が著す究極の時間術。質を重視するその時間術はあなたの時間あたりのアウトプットの質を劇的に上げてくれるだろう。そんな90分のレッスン。
自由度の低い仕事をやる気を持ってやれるか
仕事というのは、自由度の低いものだということです。特に若いうちがそうですが、自分で仕事を選び、自分の会社を経営しているわたしだってそうです。 「はじめに」でも述べたように、わたしは年に二百カ所ほどで講演や研修をしますが、講演というのは、その時間にその場所に必ず行かなければならないもので、自分にとっては極めて自由度の低い仕事です。もちろん、自分で選んでいる仕事ですから、やる気はあります。でも、自由度は低い。つまるところ、自由度の低い仕事を、やる気をもってやるか、やる気をなくしてやるか、 それが、わたしたちのアウトプットと成長、つまり、腕の上がり方を決めるのです。つまり、「仕事」をしているのか、「作業」をしているのか、という話です。 同じ封筒貼りをするにしても、同じプレゼン資料作りをするにしても、やる気があってやっているかぎり、やはり創造力も働いてきますし、それまでの実力以上にがんばりますから何かしら腕が上がります。もちろん、周りからの評価も上がる。 とにかく、上の象限、右でも左でもいいから、やる気のある象限に自分をもっていくことです。そのうえで、自分自身の勉強、つまり、右上の時間をいかにつくっていくか、それが大事です。そうすれば、自分の独自性を生かしたアウトプットをたくさん出せるようになります。
仕事を右から左へ処理しているだけではなかなか自分の独自性を生かしたアウトプットはできない。自分自身が勉強する姿勢を大事にして時間を作り出すことではじめてアウトプットが良質なものと変貌する。
自分の存在意義をどうのように見つけるか?
まずは、短期目標を立ててしまうことです。長期的目標ではなくて、短期的な目標です(だいたい「目的」が曖昧な状態で、長期的な目標が立てられるわけがないですね)。 目標であるからには、メジャラブル、つまり、計測できるものでなければなりません。家族を温泉に連れて行くとか、本を何冊読むとか、やったかやらないかが分かる、というのが、目標の条件。ここが、目的との違いです。目的というのはメジャラブルではない。それで、特に若い方には、むずかしいのだと思います。でも、短期的な目標を立てるにしても、ひとつの方向性は必要ですね。おそらくは、 そのベクトルの先にあるのが目的 です。 いまは、目的とか存在意義とか言われても茫漠としている方でも、漠然とだったら、なりたい自分だとか、もっとこうなったらいいなというのがあるはずです。もう少し給料が上がるようになりたいでもいいし、恋人がほしいとか、もうちょっといい服を着たいとか、なにか資格をとりたいとか、そんなことでもいい。 ともかく、なりたい自分に少しでも近づけるような目標を立ててみるのです。 こんなふうに言うと、さっそく今年の目標とか抱負とか大きな目標を立てる方が出てきますが、わたしの経験から言えば、まずは、「月間目標」を立てることをお勧めします。一年の目標なんて、特に若い方には大きすぎて、実はそう簡単には見つからない。逆に、すぐ見つかるようなものは本物ではなくて、それが証拠に、年末に、その年の年頭に発表した抱負を、手帳や日記を見ないで(手帳や日記に書いてあったら、の話ですが)言える人はそれほど多くないのではないでしょうか。
短期目標を設定するのは簡単で効果的。僕は朝起きたらその日の調子を試すように作業に取りかかりながらその日の短期目標を設定します。そうすることでメジャラブルな目標は達成しやすいような気がします。それをEvernoteにレコーディングしていきます。そうすることで自分の目標が成果物として記録されていき毎日の蓄積が可視化されます。おすすめ。
読書力を高める
読書には、次の二つの目的があります。情報を得ること。 論理的思考力を高める、つまり頭のエンジンの排気量を上げること。論理的思考力を高めるとは、いわば二〇〇〇ccのエンジンを四〇〇〇ccにすることです。コンピュータのCPUのビット数を上げることといってもいいでしょう。それによって、読書から得られるインプットが飛躍的に増加します。ただ、ここで、多くの人が間違ってしまうのは、速読で情報だけを得ようとすることです。速読もたしかにひとつの読書法ですけれども、ざっと表面的に情報を得ることなら、テレビを観るのでいい。そうではなくて、読書でしか得られないことがあり、それが、論理的思考力を高めることなのです。 『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』に詳しく書きましたが、 論理的思考力は、論理的思考力の高い人が書いたむずかしい本を熟読することによって高まります。 そこに書いたように、論理的思考力にはレベルがあり、論理的思考力レベル3の人が論理的思考力レベル5の人が書いた本を速読したところで、レベル5には絶対なれないわけです。論理的思考力レベル5の人が三十分かけて書いたことを、レベル3の人が二分で分かるなんてことはありえません。
読書習慣で貴方をクロックアップ。読書には様々な方法がありますが、必要とする結果から逆算し読書の方法も変えるといいでしょう。予め必要とする情報が決まっているのならそれに必要なキーワードを拾っていく速読や飛ばし読みでもいいでしょうし、熟読が必要な場面もあるでしょう。いろんな読み方ができると読書効率が圧倒的によくなります。
人に与えられた時間は皆、1日24時間で平等です。そんな限られた時間を上手く使っていくためのテクニックを紹介。どんな時代になっても時間を作り出す能力は役に立ちます。貴方も自分なりの時間術にこの本のテクニックを上書きしてみては?
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