うつ病の肯定、サポートする患者家族の視点で自立支援から障害年金まで罹患後の道筋が学べる。読者がSNSで呟きたくなるエピソードなんかの対処方法が面白い漫画仕様になっています。
処方された薬
病状、特に処方された薬の管理について改めてお話しします。
私の場合は、具合が悪くなるにつれて活字が読めなくなりました。もともと活字中毒で、読書好きでした。しかし目では字を追っているものの、まったく内容が頭に入ってこないのです。
またこの頃から、あれだけ会社の切り盛りをしていたのに、経営者として簡単な計算すらできなくなりました。
たとえばコンビニで「お会計216円です」と言われても、どの硬貨や紙幣を出していいのかわからないのです。なのでとりあえずいつも、1万円札を出してその場をしのぎました。案の定、お財布はお釣りでいつもパンパン。
または、「ちょっと取ってもらっていいですか?」と、店員さんに財布からお金を取ってもらうこともしばしばありました。
そして、最終的には薬の管理もできなくなりました。オーバードーズしてから、主治医の先生の指示で、薬局で処方される際、薬の種類ごとにまとめてもらうのではなく、1回分をまとめて「一包化」してもらえることになったのです。一包化とは、1回に飲む分を1袋ずつにまとめてもらう、大変手間のかかる作業です。
現在もこれは続けてお願いしています。その分の料金(調剤報酬点数)はかかるのですが、お願いすれば恐らくどの薬局でもやってくれると思います。なので一度ご相談される価値はあるかと!
ところが今度は別の問題が出てきました。薬を飲んだか、飲んでいないかこれを覚えていることができないのです。袋が余ってしまったり、逆に足りなくなってしまうことの繰り返し……。でも、これは意外や意外。小学生になった子供が薬袋に日付を書いてくれ、飲み終わった袋を保管してくれるようになったので、飲み忘れを防ぐことができています。
僕の場合は統合失調症なので少し鬱とは違いますが、発作のようなものが起きると頭で考えられなくなり次の行動に移れずその場で静止してしまうことがあります。気がついたら30分ぐらいそうしている場合も。薬の飲み忘れ対策にはお薬カレンダーを使っている人もいますね。1ヶ月の薬ポケットに薬を配置して壁にポスターのように貼っておく。どうしても飲み忘れてしまう人にはおすすめです。
私が私でなくなる怖さ
「結局なんだったんだ?」という数年間。夫婦仲を頑張ってくっつけ直してみたものの、病状は元に戻った・・・・・いや、もっとひどくなったようで、自分が自分でなくなってしまっていることに、段々と気づいていくことになります。
まずできなくなったのは「外出」。保育園のお迎えも、自宅から数百メートルのところなのに、その間で何者かに子供が傷付けられてしまうのではという恐怖。近所なのにわざわざ自動車で向かい・•・今思うとキョロキョロと、かなり挙動不審だったと思います。
「子供の顔、写メで旦那さんに見せてもらったから知ってるよ」と夫の浮気相手からメールで意味深なことを言われていたから、なおさらです。
「窓から誰かが見ているかもしれない!!」と思い、カーテンを締めきり、どんどん引きこもり生活に。
そして、「夫婦の問題は解決したのだから、体調も良くなるだろう」という周りの思いとは裏腹に、病状はさらに悪化していきました。
まったくセルフコントロールが利かなくなっていたのです。それは、自分でも驚くほどでした。
以前の症状に加えて、様々な弊害が出てきたのです。文章が頭に入ってこない、計算ができない…••••に加えて、あらゆる管理能力がほぼ皆無になってしまいました。
体が重い…・・・・・。買い物には行けない・・・・・。デリバリーを使おう…・・・・・・。ネットで子供服を買おう・・・・・・。だんだんと買い物はカード中心に。
そう、待っていたのは貯金残高ゼロという、恐ろしい現実でした。
「なんでそんなことになったんだ!」と周りから言われても、本人(私)はわからない。ただ責められているとしか感じられなくなりました。「どうして理解してくれないんだろう・・・・・・」
というネガティブなスパイラルに落ちていくのでした。
お金の管理ができなくなるのは恐怖でしかない。僕が入院している時に同じく入院している患者さんが外出許可が出て外に出た時に質屋でお金を宝石などに使ってしまい看護師さんに怒られてた。病気で働けない状態では貯金が生命線、管理ができないようなら他者の介入も必要かも。
鬱の闘病記なのだが、他の精神疾患でも共感できるものとなっています。漫画でわかりやすくエピソードか語られ、まとめをテキストでといった方式。漫画なので敷居が低く誰にでも簡単に読み進めることができるかと思います。
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