「男女の関係はあったのか?」なんて間抜けなことを聞く芸能レポーター、「この責任をどう取るつもりなのか」と偉そうに語るコメンテイター、「どうしたら売れますか?」と聞く若手芸人、「日本の行く末が心配だ」と我が身を振り返らずに嘆く後期高齢者……全員まとめてバカ野郎だ。あらゆるバカを肴に、芸や人生を語り尽くす!
むしろ会ってみたいバカ
次のバカにはむしろ会ってみたい。
●聖教新聞と赤旗を一緒にとっている思想のないバカ
「日蓮とマルクスのどちらを尊敬していますか?」とか。「折伏とオルグのどっちが辛かったですか?」「信濃町と代々木のどっちに住みたいですか?」なんて聞いてみようか。まだまだ、こんなバカがいる。
●火事や事件があると、現場に飛んでいき、あとからきた人に説明しているバカ
●そして、夕方、家に帰って、TVニュースに自分が写っていないか、あっちこっちチャンネルをまわしてみるバカ
●出身地や出身校が同じだと知ると、すぐに友達になろうとするバカ
●やたらと芸能ニュースに詳しいバカ
最近では火事や事件の現場の様子がニュースに流れるたび、スマホを頭上で構え、動画撮影しているバカをよく見かける。大人として恥ずかしい行為だと思うがみなさんはどうだろう。出身地や出身校が同じだけで友達になろうとするバカというのはまんまFacebookの友達申請。ここに書かれたバカたちは、ネットもない時代、40年前に書かれたものだが、今の時代にそのまま当てはまり、いつの時代もバカはいるもんだとつくづく思った。
バカな通販番組
例えば、ダイエット関連の商品で、「たったこれだけの運動ですぐに十キロ痩せます」なんてナレーションが流れるけど、よく見るとその画面の端に小さな文字で「効果には個人差があります」とか書いてある。さらに「適度な運動と栄養管理を心がけてください」とある。それが大事ならば、その商品を買う必要なんてないだろう。昔、「あなただけに秘密を教えます」ってテレビで言っていたバカを思い出す。
何を隠そう、僕もなかなか体重が落ちずにダイエットで行き詰まっていた時、ダイエットサプリに手を出したことがある。しかし、その効果はというと、下痢気味になっただけ。便通が良くなるので、排泄物の分体重が落ちるだけという代物だった。ダイエットに限らずトレーニングマシンなどでも宣伝で起用されているのはバッキバキのトップアスリート。もちろんそのマシンだけでその体を作り出したわけではないが、ラクに筋肉をつけられると盲信する人も多い。あくまで補助的に使うものなのに。少し古いがブルーベリーが目にいい、「眼鏡をかけずに新聞が読めるようになった」など視力改善を謳ったサプリメントがあったが、エビデンスが乏しいことが判明している。
プアホワイト
これまでアメリカは自由と平等に重きを置く建国理念を大事にして、あくまでそれを理想として掲げてやってきたわけで、そんな国で人生を過ごしたいと、世界中から移民が集まり、一時期まではそれが活力となって経済の原動力になったけど、それもとっくに飽和して、この頃はどうも国内がうまくいかなくなった。金持ちはほんのひと握りで、じゃんじゃん格差が広がっている。失業率は上昇するばかり。グローバル市場の世の中だから仕方のないことだけど、「移民が俺たちの仕事を奪った」「中国や日本が悪い」と、「プアホワイト」なんて呼ばれる貧乏白人たちが怒り出した。
ここにきて、トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン(アメリカを再び偉大にしよう)」なんて言い出した。その中身はともかくプアホワイトたちが飛びついた結果、選挙で勝利した。アメリカというのは不思議な国でシーソーのようにバランスをとっている。トランプのせいで移民に対する差別が広がったかと思うと、その反動で移民に寛容な人間が出てくる。トランプがすすめる鎖国のような政策は「アメリカ・ファースト」とぶち上げ一定の支持を得ている。もうアメリカは世界の警察などしている場合じゃなくて、国内をどうにかしようという意見が出るのもわかる気はするが‥‥。
間抜けな働き方改革
ブラック企業が問題となったり、電通の新入社員が「過労死」したりして、残業や待遇など労働環境をあらためましょう、というのが「働き方改革」。でも所詮、絵に描いた餅に過ぎない。そのために役人が考えたのが、「月末の金曜日は仕事を早く切り上げよう」という「プレミアムフライデー」とか、休暇を分散しようという「キッズウィーク」とか、わけのわからないものばかり。やっぱり役人はズレているとしか言いようがない。
プレミアムフライデーなんて大層なネーミングだが、本当にプレミアムなフライデーを送れる人なんてあまりいないだろう。せいぜい居酒屋がいつもより早くから客が入る程度の効果ぐらいしか考えられない。休暇を分散する キッズウィークにしても子供のいない世帯が増えているので効果は限定的だろう。
世の中のありとあらゆるバカなことや人に噛み付くバカ論。共感できるところも多く、バカを肴にできる書籍。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/