諦めるというとネガティブなイメージを持つかもしれないが、それはあるがままを受け入れること。逃げ出すとはちょっと違う、現実を直視し限られたリソースの中で生きること。人生を前向きに生きるためのマインドリセット方法なのです。
我慢の限界を数値化する
もし、あなたがつらさを感じて毎日を生きているとしたら、どのように、どれくらいつらいのか、自分の心の中を見つめてください。
何がつらいのか。それが、職場や友人関係のストレスで、毎日職場に行くのがつらいと思っているのならば、適切な形で放出することが大切です。
嫌いな人がいる、苦手な人がいる。
怒りのどす黒い淀んだ空気で膨らんだ風船は、やがてあなたの心の中で膨らみ続け、破裂するでしょう。張り詰めたヴァイオリンの弦が切れるように。
では、どうしたらいいのか。
あなたは、いつでも怒っていいんです。
とはいえ、嫌なことがあったからといって、常にプリプリ怒っているようでは、あなたの周りから大切な人も離れていきます。大事なのは、「自分はここまでいったら怒りの気持ちを伝える」という明確な基準を設けることです。我慢の限界ですね。
怒りたくなったときの自分を、冷静な目で見るのが「アンガーマネジメント」の基本です。
では、ここからだったら怒っていいという基準は、どう決めればいいのでしょうか。
医学的には「機嫌がいいときだったら受け入れられる」かどうかを物差しにするという方法が一般的です。
自分が理不尽な要求をされたと感じた場合、同じオーダーをあなたが上機嫌なときにされたらどう感じるのか。
理不尽だと思っているのはあなた自身ですよね。ただし、自分にとって理不尽だとしても、相手にとって理屈は通っていることもあるかもしれません。その場合は自分の機嫌次第で許せるかどうかで判断するといいのです。
「今日残業してくれるかな」
「本当は上司のミスなんだけど、代わりに責任をとってくれないか」
前者は特に予定がなかったら「わかりました」と答えるかもしれません。「他の人にも頼んでよ」と思いつつも、それはきっとあなたにとって理不尽な要求ではないからです。
後者はいくら機嫌が良くても受けたくありませんよね。つまり、それは決して受けてはいけないオーダーですし、怒っていい事案なのです。
怒りのボーダーを設定してどこまで自分が我慢できるか自身で把握すること。そして臨界点に達したらきちんと怒ることができるのがアンガーマネジメントかと思います。決して全てに対して仏の心でと言っているわけではありません。
手を抜いてもいい、とあきらめる
そのためには、平常時に自分の能力・スペックを認める作業が必要です。なぜ平常時か。緊急時には冷静な判断はできないからです。
とあるメーカーの営業部で働くある女性の知人がいます。実務をバリバリこなし、上司に信頼され、重要な仕事を頼まれることが多く、職場の中心的存在として周囲からも認められています。
彼女にはふたりの子供がいます。仕事と家庭の両立は大変ですが、そろそろしんどいぞと思った時点で、ここが限界だと感じた段階で、無理をしないようにしているそうです。
たとえば会社に時短勤務を申請するなど、柔軟な対応を取り、会社に大きな迷惑をかけることを事前に防いでいます。
彼女の目的は長く働くこと。もちろん出世はしたいとも思うけれど、それよりも家のローンと、これから発生する子供の学費を稼ぐことが第一の目的だからです。
人間は大体 20 歳から 25 歳までの間に自分の限界がわかってくるものです。その間に自分でボーダーラインを作っておくことが大事なのです。まだあやふやなままであれば、今すぐ自分のキャパを見つめ直す時間を作りましょう。もちろん人間の能力は伸ばすことも可能ですので、定期的に自分の能力を確認するといいと思います。
具体的な数字にしてもいいかもしれません。「残業は週に3日まで」と決めておけば、すぐに自分で対応できるはずです。心が負荷で壊れそうになる前に、自分で防御策を作るのです。
子供の世話に負担を感じているとしたら、何を優先するのか、その順位をつけるべきです。
手を抜いたっていい、とあきらめることも大事です。ベビーシッターさんを利用するのもいいでしょうし、夕食を出前にしたり、お弁当に冷凍食品を使ったっていいんです。たまにしか食べられないプロの味に、子供が喜ぶかもしれないじゃないですか。 「月に3回はシッターさんに頼んでもいい」とあきらめてしまえば、心が楽になりませんか。
真面目な人ほど、抱え込みすぎる傾向があります。
まずは、自分のするべきことに優先順位をつけましょう。そうすれば自分が優先的に取り組む順番がわかってくるからです。
大事なのは大切なことに順番をつけて整理すること。
書き出すのもいいですね。可視化するとイメージがスッキリします。
そうすればどこから手を抜いていいかわかるでしょう。あなたが何を大事に思っているかを再確認することにもつながるはずです。
世の中便利なサービスや商品、気の利いたガジェットなど身の回りのあれこれを簡単に済ますためのアイデアで溢れています。それらをうまく使って楽をすることは決して悪いことではありません。お金との兼ね合いでなんとかなるものはお金を使って解決するもの一つの方法です。ベビーシッターから冷凍食品まで世の中には便利が溢れています。最近だとサブスクなども多様化していて、それらを利用するだけでも作業効率がグンと上がるものもあります。
全て自分だけでやらなければならないという呪縛から解き放たれれば、あなたの人生はもっと身軽になるはず。諦めのマインドセットで人生を謳歌しましょう。
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