圧倒的な成功を収めた〝天才〟と呼ばれる人たちと、私たち一般人のなにが違うのか?最新の研究では、先天的な才能とは別に、日々の習慣が人の成功に影響を及ぼしているとしている。そこで本書は、古今東西の〝天才〟たちが駆使してきたライフハック――習慣に焦点を当てた。たとえば、大文豪アーネスト・ヘミングウェイが立ちっぱなしで小説を執筆していたことや、あのApple創業者スティーブ・ジョブズが、常に泣く習慣を持っていたことなどは、ほとんど知られていない。本書では、こうした習慣の内容だけではなく、それが彼らの業績にどのように影響したのか、科学的にどのような効果があったのかを、詳細に解説した。
立って働く(アーネスト・ヘミングウェイ)
ヘミングウェイはタイプライターで小説を書いていたが、そのタイプライターはスタンディングデスク(立って作業するようになっている机)の上にあった。なぜこのような執筆スタイルをとっているのかというと、まさに短く、簡潔な文体を追求するためだという。座って書いていると、どうしてものんびりとして、一文が長くなりやすい。だから、彼はスタンディングデスクを使ったり、片足で立ったりしながら小説を書いたのだという。
最近になって立って働くと頭脳が活性化され、集中力が高まることから、スタンディングデスクを取り入れる企業も増えている。家庭用でも、高さを調節できる機能を持ったデスクが人気を博している。特にデスクに向かっている時間が長くなりがちな職業の人には「立って働く」のは試してみる価値あり。一日中立っていなくても、何かの作業をするとき立ったまま取り組むと、確かに集中力の高まりを実感できるはずだ。
スケジュールを5分単位で管理する(イーロン・マスク)
マスクは同時に2つの会社を経営しているから、当然、多忙を極めている。彼は朝食もとらずに出勤する。すぐに経営者として、たくさんの人と会ったり会議をこなさなければならない。だから、すべてのスケジュールを5分単位で管理する習慣を持っている。5分単位というのは、5分ごとに違う仕事をするという意味ではなく、「15分間メールをチェック、5分間休憩、20分間営業チームと会議、5分食事‥‥」という調子で、5分をひとつの単位として日程を計画しているということである。
忙しい人ほど電話を嫌がる。突然かかってきて、貴重な時間を奪っていくからだ。イーロン・マスクもその1人。メールだと、自分の好きな時間にチェックして返信、または返信の必要すらないものをより分けることができる。僕はLINEをやらない系おじさんなので、若者のやりとりについていけない。メールやInstagramのDMなら、好きな時にチェックして返信すればいいが、LINEのように既読だなんだとかいう世界はせわしなく見えてしまう。
メモから過去の知恵を借りる(クエンティン・タランティーノ)
タランティーノによると、彼は聞こえてきたジョークや、友達が雑談のなかでふと口にした面白いことをすかさずメモする習慣を持っているという。たとえば、友人同士で集まってビールを飲みながら騒いだ後、帰宅したタランティーノはせっせと、さきほど友人が話した傑作ジョークを思い出して書き残しておくのである。
このようにして集められた、アイデアを元にシナリオを構成すれば、机の前で何もない状態から無理くりひねり出すより効率的だと言える。この小さな習慣は、僕たちも真似してみる価値がありそうだ。現在取り組んでいる案件に、過去の自分のアイデアが指針を示してくれることだってあるからだ。今の自分が1とすれば、過去の自分を合わせることで、2、3、4人分の能力を発揮することができるように。
本はノートのように使い倒す(アイザック・ニュートン)
イギリスの王立協会図書館には、ニュートンが読んだ本が保存されており、私たちはそれを通じて、彼の読書に関する習慣を知ることができる。読書中に重要だと思った部分に印をつけるために、本のページの角を折ることは、一般的にドッグイヤー(犬の耳)という。読者も活用していることだろう。ニュートンが型破りだったのは、ただの犬の耳ではなく、犬の耳の先が彼が重要だと考えた文章や単語を指すようにページを折った。当然、耳の大きさはまちまちで、ページの半分以上を覆うような大きさのものもあった。また、本の余白に自分なりの索引を作るなどしている。
本は必ずしも綺麗に使う必要はない。様々な色のペンで書き込んだり、付箋だらけにしたり、自分が読み返したときもっとも情報を取り出しやすい形で使って良いのだ。それでも本は綺麗に読みたいという人には『ポスト・イット ジョーブ透明見出し』がおすすめ。綺麗に剥がせて透明部分があるので本の文字にかかる事もなく視認性も高いです。再利用もなんども可能で粘着力もなかなか落ちません。
様々な分野で天才と言われている人たちが日常的に行なっている習慣を一気にインストールできます。今すぐ始められそうなものばかりなので、新たな習慣として取り入れてみよう!ライフハック好きにはおなじみのものから、過去の偉人たちの習慣を覗き見ることができる書籍です。
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