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『自分のことがわかる本』自分を知れば世界が広がる

「自分の自慢できるところを3つ書き出してください」皆さんは、もしこんな風に尋ねられたら、すぐに3つかけますか。自分だけでは気づけなかった自分と自分の良さを見つけませんか?3つだけでなく、すぐに5つ以上挙げられるように。そんな無限の可能性を持った中高生へ向けた書籍。

得意な分野で突出する

私たちのついつい気になってしまう苦手なことや自分が嫌だと思うことがクローズアップされてしまう「非合理で悲観的な」傾向を、「合理的で楽観的な」視点に変えてみる。自分の得意なことや好きなことにこだわってみる、これが、私の考える「ポジティブ・アプローチ」です。

学校ではテストの得点などどの教科でも良い点を取ることが求められていますが、高校に入ると大学受験に備え選択科目を選ぶ(文系か理系か)ことになります。最近ではこの住み分けを強調しない傾向も強くなりましたが自分の得意科目を伸ばすことができるともいえます。僕は高校時代、理系コースに進んだものの数学の成績が思うように伸びず、受験は趣味で勉強していた日本史と、もともとそんなに苦手ではなかった国語を使って文系学部を受験しました。今の中高生には得意な科目を伸ばすのはもちろん、いつでも文系理系をまたいでいけるんだよということを覚えていてほしい。

エゴグラムでわかる性格の特徴と行動パターン

以下の質問に、「はい」は2点、「いいえ」は0点、「どちらでもない」は1点で記入していき、最後にチェックごとの合計の数字をグラフに書き込み、線で結んでみましょう。深く考えず、なるべく第一印象で決めて、できるだけ「はい」か「いいえ」で答えるようにしてね。

チェック 1

  1. 何事もきちんとしないと気がすまない。
  2. 人がまちがったことをしたとき、なかなか許せない。
  3. 自分は責任感が強い人間だ。
  4. 自分の考えをゆずらないで、最後まで押しとおす。
  5. 礼儀、作法についてやかましいしつけを受けた。
  6. 何事も、やりだしたら最後までやらないと気がすまない。
  7. 親から何か言われたら、その通りにする。
  8. 「ダメじゃないか」「‥‥しないといけない」という言い方をする。
  9. 時間やお金にルーズなことが嫌い。
  10. 親になったら、子どもを厳しく育てる。

チェック 2

  1. 人に道を聞かれたら親切に教えてあげる。
  2. 友達や年下の子どもをほめることがよくある。
  3. 他人の世話をするのが好き。
  4. 人の悪いところよりも、良いところを見るようにする。
  5. がっかりしている人がいたら、なぐさめたり元気づける。
  6. 友達に何か買ってあげるのが好き。
  7. 助けを求められると、私にまかせなさいと引き受ける。
  8. 誰かが失敗したとき、責めないで許してあげる。
  9. 弟や妹、または年下の子をかわいがるほうである。
  10. 食べ物や着るものがない人がいたら、助けてあげる。

チェック 3

  1. 色々な本をよく読む。
  2. 何かうまくいかなくても、あまりカッとならない。
  3. 何か決めるとき、いろいろな人の意見を参考にする。
  4. 初めてのことをする場合、よく調べてからする。
  5. 何かをする場合、自分にとって損か得かよく考える。
  6. 何かわからないことがあると、人に聞いたり相談したりする。
  7. 体調が悪いとき、無理しないようにする。
  8. お父さんやお母さんと、冷静によく話し合う。
  9. 勉強や仕事をてきぱきと片づけていくほうである。
  10. 迷信や占いなどは、絶対信じないほうである。

チェック 4

  1. おしゃれが好きなほうである。
  2. みんなと騒いだり、はしゃいだりするのが好き。
  3. 「わぁ」「すげぇ」「かっこいい!」などの感嘆詞をよく使う。
  4. 言いたいことを遠慮なくいうことができる。
  5. 嬉しいときや悲しいときに、顔や動作に自由に表すことができる。
  6. ほしいものは、手に入れないと気がすまないほうである。
  7. 異性の友人に自由に話しかけることができる。
  8. 人に冗談を言ったり、からかったりするのが好き。
  9. 絵を描いたり、歌を歌ったりするのが好き。
  10. イヤなことをイヤという。

チェック 5

  1. 人の顔を見て、行動するような癖がある。
  2. イヤなことをイヤと言わずに、我慢してしまうことが多い。
  3. 劣等感が強いほうである。
  4. 何か頼まれると、すぐにやらないで引き延ばす癖がある。
  5. いつも無理して、人からよく思われようと努める。
  6. 本当の自分の考えよりも、親や人の言うことに影響されやすい。
  7. 悲しくなったり憂鬱にな気持ちになることがよくある。
  8. 遠慮がちで消極的なほうである。
  9. 親のごきげんをうかがう面がある。
  10. 内心では不満だが、表面では、満足しているように振る舞う。

※この質問項目は、チーム医療刊・杉田峰康著『教育カウンセリングと交流分析』(214〜215頁)より転載しております(一部変更)。

グラフにしてみよう

まず、グラフの中で一番高い部分の項目番号と、一番低い項目番号に対応するキャラクターを、事項から探します。項目の点数にあまり差がない場合は、点数の近い項目もチェックしましょう。

君の行動パターンはどのタイプ?

  1. ライオン 自分にも他人にも厳しい完璧主義者がライオンタイプ。正義感が強くリーダー的要素もある。周囲からの信頼もあり、頼られることが多い。責任感も強いので、最後まできちんとやらないと気がすまない。
  2. コアラ 人をいたわり、励まし親身になって面倒を見るコアラタイプ。罰するより、許しほめようという気持ちが強いので、誰からも好かれる。奉仕の精神がある。この要素が適度にあると人間関係がスムーズにいく。
  3. サル 事実に基づいて物事を判断できるのがサル。感情に左右されず、大人としての視点を持ち、客観的に物事を考えて判断しようとする傾向が強い。場面に応じた、柔軟で現実的な判断ができる。
  4. ネコ 好奇心や創造性に満ちていて、自然の感情に従うネコタイプ。感情を素直に出せるので、喜怒哀楽がわかりやすい。この要素が適度にあると、自分の魅力をうまく表現できるので集団の中でも目立つ。
  5. モルモット 人間関係に欠かせない協調性があるのがモルモットタイプ。人の話を素直に聞ける。自分さえ我慢すればうまくいくと判断すると、多少無理をしてでも周囲と合わせることができる。

さらにこのテストではグラフの高低によってキャラクターの診断も二つに分かれます。僕の場合、

低 ニコニコライオン まあまあ主義、ルーズ、無責任

高 マンモスモルモ 素直、協調性がある、遠慮がち

毎度のことだがこの手のテストは当たってるようなそうでないようなモヤモヤした気持ちになる。友達と一緒にテストして見て結果を友達と評価し合うと言った使い方が面白いかもしれません。

中高生に向けた自分を知るための書籍。お子さんのいる方などは一緒に読んで見るといいかもしれません。

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