「統計学」がビジネスパーソンの間で注目されています。データマイニング、ビッグデータ、データサイエンティストなどの用語がビジネス誌に溢れ、統計学を扱った書籍が多く出版されています。こうしたブームにのって先端的なビジネストレンドをかじっておきたいという心理から購入。日夜更新され続ける膨大な情報からの疎外に対する恐れと、情報の山に埋もれたビジネスの芽を目ざとく見つけるための書籍。
似たもの同士で類型化する
同じ要素をもつSCを結びつけてみると、郊外・準郊外型SCもさらに五つのグループに分けられました。その五つとは次のとおりです。
- スーーパーリージョナル型‥‥広域商圏を対象とし、集客性の高い有名専門店をはじめ、ファッション、飲食店、娯楽施設などを総合的にそなえた大型SC。
- 高感度・都市型‥‥都心部に近く、比較的所得の高い層の住む住宅地を一次商圏内に有する、流行感度が高いショップやブランドを擁するSC。
- 標準的リージョナル型‥‥郊外や幹線道路沿いに見られる、大型スーパーをキーテナントとするSC。
- 百貨店テイスト型‥‥都心のターミナル駅と郊外を結ぶ鉄道沿線の住宅地に居住するファミリー層が主要ターゲット。百貨店や、それに準じる大型店をキーテナントとするSC。
- 地域密着型‥‥食品スーパーや大型量販店をキーテナントとする、生活必需品を中心に備えたSC。
この分類だと僕にとって身近なSC(玉川高島屋SC、二子玉川ライズSC)は高感度・都市型に分類される。最近では欲しいものはほぼ全てネット通販で手に入ってしまうので、めっきり行くことは少なくなった。僕の行動範囲は異常に狭く、一駅(歩いていける)プラス病院(精神科)が基本。二駅先になる玉川高島屋SC、二子玉川ライズSCには電車に乗れなくてはいけないので、足が向かない。僕の中ではこういったSCの真の競合はネットである。洋服やなんかを買う場合、素材の質感などは実店舗に足を向けなくては確認することができないが、それも含めて、自宅から出ないで買い物できるメリットは計り知れない。引きこもりのようでそうでもない僕にとって日本のみならず海外のサイトからもものを買うことができるネット通販は最大規模のSCといえよう。
SCを新たにつくる場合ディベロッパーにテナントが何を求めているかが重要になってくる。項目は次の八つ。SCのコンセプト、理念の明確さ、テナントへの情報開示、出店先としてのステイタス度、テナントへの指導、地域生活者ニーズへの対応度、固定客確保の顧客囲い込み度、改装やリニューアルに積極的か、賃料設定が高いか低いか。この中ではやはり賃料設定を重要視する声が多く87.1%が大変重視すると答えている。
「同じもの」のなかに違いを見つけ出す
さて、読者の皆様は、マウジー、スライ、セシルマクビーと聞いて何のことかお分かりでしょうか?これらは、「109」(イチマルキュー)という渋谷の街を象徴するファッションビルに出店しているブランドやショップの名前です。ファッション業界の方や、中高生の娘さんをもつ親御さんであれば、これらのお店がいかに彼女たちの支持を集めているかご存知のことと思います。販売員たちも個性的で、それぞれの店が持つ独特のデザインやコンセプトをエネルギッシュに主張しています。業界関係者は、これらのブランドを一くくりにして「マルキュー系」と総称しています。ファッションに保守的なお父さんたちにとっては、清楚な服を着てほしいと願う気持ちを一瞬で粉砕してしまう〝いかにも今時のギャル・ファッション〟として、できれば娘を遠ざけておきたい世界として認識されているかもしれません(個別に見ると、保守派にとって違和感のないブランドもたくさんあります)。
おじさんの僕にとっては、これらのブランドは前述したように一括りのものとして捉えてしまいがちだが、購買層である女子中高生にとっては、似て非なるものだったりします。バランスを考えつつこれらのテナントを配置する。売り上げ下位20%のテナントは退店させられ、また新たな順番待ちの店舗が出店するという熾烈な争いがそこにある。
「違うもの」のなかに同じところを見つける
一つひとつ異なる個体からそれぞれに共通する要素を見つけ出し、類似度の強さによって似たもの同士のグループをつくってみます。統計では、似たもの同士として分類されたグループのことを「クラスター」といい、この方法を「クラスター分析」と呼びます。クラスター分析は、マーケティングや商品開発の現場では馴染みのアル分析法で、消費者調査から新製品のターゲットイメージを導く場合などに使われます。「ターゲットイメージを導く」とは、「この製品の購入が期待できるのは後のような人たちで、どこにどのくらいいるのか」を明らかにすることです。クラスター分析は、このような分析課題に対して大変有効です。
最近では学生の分類にもこのクラスター分析が重用されている。仲間を作る際有効な手段としてクラスターが存在する。
統計学に興味を持ったら数字に強くない人でも、活用できるような入門書となっており、掲載されているデータからどのようにして自分が求めるデータの答えを引き出すかがわかる作りになっています。
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