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社会人の教養は人、本、旅|出口 治明

教養と聞くと僕は読書を挙げますが、人との関わりや旅もそれに一役買ったりします。これがバランスよく取り入れられれば教養人と言えるでしょう。僕は人間関係が苦手で逃げ出した人間で旅もあまり好きではないのでその点では教養人とは言えないことに。情報過多な世の中を生き抜く達人たちの生き方とは?

まず人と会うこと

まず、何事であれ学びたければ、いろんな人に会うことが大切です。職場で四六時中顔をつき合わせている上司と、毎晩遅くまで飲んでいたら、今以上に賢くなるはずがありません。同じ時間をつかうなら、面白い人とだけ会いたいものですが、それも現実には困難です。「あの人はメッチャできるで」と誰もが認める人は二割、「まあまあやな」が六割、「ちょっとな」が二割です。つまり、出会いの八割は期待を裏切って当然です。それに、人間には相性や好き嫌いがあるので、いくら優秀でも相性の悪い相手とは有意義な時間は過ごしにくいものです。人と出会うコツは、「当たり」が出なくて当たり前だ、だから打席に立つ回数を増やそう、というくらいに軽く考えることです。そして、最初はどんな相手だろうと「イエス!」という肯定の気持ちで接すること。実は、これが人脈を広げる第一歩になるのです。例えば、刺激的な話を聞きたければ、面白そうなセミナーに参加する。もし「この人はおもろい」と思ったら、終了後に名刺交換して「次の講演はいつですか?」「先生の著書はどれを読めばいいですか?」などと尋ねて次回もまた足を運ぶ。もし、講師の話が面白くなければ、五分で帰ってくればいいんです。恋人が欲しければ、素敵なパートナーに出会えるまで合コンに出かけるのと一緒です。自分の部屋で理想のパートナーを思い描いているだけでは何も起こりません。

人と会うことは大事かもしれないがそれに固執しても成果は得られない。知り合いに人と会うことにばかり主眼を置いて今日は誰々と明日は誰とといった感じで、ミーティングを重ねている割には成果が得られない人がいる。そうした人と僕は真逆で人と会うことはほぼない代わりに、本などで昔の賢人の知恵を借りようとする。それでも限界があるのでそこを補完する形で人と会うことを加えればいいのだろうがなかなか性分的にそれができない。

本を選ぶことは人と出会うことより簡単

人の選び方に比べれば、本選びはずっと簡単です。日本国内だけでも年間に約八万点の本が出版されるので、片っ端から目を通すわけにはいきません。では何を基準に選んだらいいのか。僕の選び方はごくシンプルです。 第一の基準は、長い年月をかけて膨大な数の人に読まれ、みんなから「これは間違いなくホンモノや」と認められた実績があること。つまり、古典です。読んで役に立たない本は数百年も読み継がれませんし、出版社が復刻や翻訳を繰り返すはずもないでしょう。では、新刊を選ぶときはどうするか。第二の基準として、僕は新聞の書評を参考にしています。ポイントはまず、数百万部という新聞の発行部数です。新聞の書評委員には有名な学者や作家などその道のプロが二十人前後います。ネットをみればもっと多くの人が感想を書き込んでいるかもしれませんが、誰が書いたかもわからないネットの匿名書評に対して、新聞の書評は、有識者のみなさんが自分の本名を明記して、数百万人の読者に向けて一冊の本を紹介するわけです。もし有名な学者がつまらない本を紹介したら、レピュテーション(評判)が落ちるだけ。数百万部という発行部数は、書評を担当する有識者たちを必死に頑張らせるインセンティブになります。そういう本名の重み、発行部数=新聞読者からのプレッシャーが、新聞書評の信頼感を生み出しているのです。僕はこれまで新聞の書評で本を選んで、「これは?」と思ったことはただの一度もありません。第三の基準は、「見た目」です。僕が書店で本を選ぶときはまず〝ジャケ買い〟です。見た目がきれいでかっこいい本、素敵な本は、それだけ出版社もお金をかけているので、きっと内容もいいだろうと期待が持てるからです。

僕は最近だと新刊「1」に対してそうでない物「5」ぐらいの割合で読んでいる。以前は新刊を読む割合が多かったが、お金がかかるのでKindle Unlimitedで読める物中心に変わってきた。続けていくには金銭的にも余裕がないと新刊を追うことは難しい。月2万円ぐらいあればちょっとリッチな読書ライフがおくれるのだが、最近ではAdobe CCなどのサブスクリプションなどにさくお金が多くなり本代を圧迫している。

学びに役立つもう一つの方法「旅」

学びに役立つ三つ目の方法は旅です。「旅」というと、海外旅行で世界遺産を訪ねたり異文化に接したりするような、本格的なものを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕が言う旅は少し違っていて、たとえば隣町でも町内でも構いません。大事なのは距離ではなく、情報に直に接することなのです。例えば、職場の同僚から「近所においしいパン屋ができたで」と言われたとしましょう。そこで「あ、そう」と返事するだけでは話になりません。場所を聞いて出かけ、実際に噂のパンを買って食べてみる。自分もおいしいと思えたらすごくラッキーで、同僚の情報は正しかったことになります。このように自分で足を運び、実際に見聞きして、体験してみなければ、どんな情報も自分のものにはなりません。おいしいパンの話を聞いただけで、その味を確認しないまま一生が終わってしまうのです。もしパンがおいしくなければ、「あいつの舌はあかんな。あいつのグルメ情報はもう信用せんとこ」と今後の教訓になります。まずは現地を訪れ、現物に触れたり味わったりする。それが幅広くいろんな知識を増やすのに役立つ「旅」なのです。

僕は旅どころか地元の駅から離れることがほとんどない地元派だ。意外と便利なところに住んでいることもありその他の地域にいく必要がないからだ。もっといろんなところに出かけた方が見聞は広められるのだろうが、僕にはこのコンパクトな生活が性に合っている。

教養を人、本、旅の三本柱で深めていきましょうという本。自分に合った方法で教養を深めるため参考にしてみてはいかがでしょうか?

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