自分の習慣を変えることで人間関係がうまくいかないといった事態を改善できた。そんなおぼろげな体験を心理学の面から体系的に再現します。自分を変える習慣力で相手まで変えてしまい、スムーズな毎日を!!
こんな思い込みはありませんか?
「目の前の相手を変えることができる人」と聞いて、どんな人が思い浮かぶでしょうか?輝くような経歴があり、地位が高く、影響力の大きい人 理路整然として、説得力に溢れる人 何かの分野で突出した力があって、多くの人から尊敬されている人 このように、影響力、説得力、尊敬などは、相手を変えるための大きなポイントであることは確かだと思います。また、これらのことは、多くの人たちが得たいものではないでしょうか?特に、ビジネスシーンにおいては、これらが多くの場面で力を発揮し、人を成功に導いてくれる重要な要素でもあります。だからこそ、このようになりたいと思う人も多いと思います。一方、いきなりですが、 これらの要素は、相手を変えるために、最も必要とされる条件ではありません。ましてや、十分条件でもありません。目の前の相手を変えるために、これらの力が絶対的に必要だと思うことは、言わば 思い込み なのです。もちろん、まったく関係ないと言っているのではありません。もし、あなたがこれらの力をすでに持っているのであれば、それは素晴らしいことですし、それがより相手のためにもなるということは、疑いようもありません。
目の前の人間に影響力を与えるのは何も各分野で優れた能力を遺憾なく発揮しているエリートでなくとも良い。そう考えると自分も相手に影響を及ぼすことがあるかもしれないと思えてきますよね。実際、自分は特別な人間でないと感じている人が、誰かにとっては特別で輝いて見えているかもしれません。思い込みを捨てて本書を読み進めて行こう。
モチベーションの正体
人が変わるというプロセスの中で、変わるための大切なエネルギーとなるものが、モチベーションです。例えば、仕事でも勉強でもモチベーションが高い状態でやるのと、低い状態でやるのとどちらが成果が上がるでしょうか?聞くまでもありませんよね。では、変わろうというモチベーションがあるのと、人から強制されるのとではどちらが変わる確率が高いでしょうか?これも明白。そして、どちらがその変化が持続するでしょうか?ここ、とても大事なポイントです。 人から強制されてやることは、持続力がないということです。強制する人の影響力のあるうちは、心の奥底で抵抗がありながらもそのことをやりますが、この影響力がなくなったり、影響力外の環境では持続しにくいのです。親の監視下では、ちゃんと勉強する子が、親が見ていない時や、親のチェックがない内容についてはちゃっかりサボるというようなケースでは、その子は自主的に勉強をするという状態になっていません。つまりこれは、 本当の変化ではない ということです。
ダイエットなどでも、自発的かどうかで継続できるかどうかが変わってきます。他人に食事を制限した方がいいよと言われ、逆に食欲が増した経験が僕にはあります。ある時全然気にしていなかった体重を測ろうと体重計に乗ってびっくり。78.8kgあわや80kg台!!慌ててダイエットを開始しました。着ることが出来る洋服もダボっとしたものばかりだったのですが、ファッションにも気を使うようにしたら体重が目に見えて減っていきました。あっという間に5kgの減量に成功。その後も他のダイエット法を試したり試行錯誤して体重を美容体重にまで落とすことに成功。その後は痩せすぎて顔の頬がこけてしまったこともあり、健康的な平均的な体重にまで戻しました。まさしく習慣力です。こうした習慣力で相手も変えることができたら?さらに読み進める。
相手を変えたいなら、変えようとしない
相手を変えたいのであれば、変えようとしないこと このことが、この上なく重要なのです。 「そんなこと言われても、変えようとしなければ、相手は変わらないじゃないか」と思う気持ちもあるかもしれません。では、どうしたらいいのか?まず、相手を承認するのです。相手を変えようと必死になる前に、相手の存在そのもの、そして可能性を承認する。ここが何よりも大事です。「君は、今はたまたまこういう状態だけど、君の本質は可能性に溢れている」というような見方です。まず、相手を変えようとする前に、相手をしっかり承認することによって、相手はあなたのことを「認めてくれる人」、「勇気付けをしてくれる人」、さらには「気持ちをわかってくれる人」と感じます。そして、意識と潜在意識両方のレベルで、あなたのことを「安全な存在」 とみなします。これにより、相手の潜在意識の安心安全欲求は満たされ、相手はあなたのこと、そしてあなたの言っていることを受け入れる状態になります(意識と潜在意識の境がゆるい状態)。これが変化への大切な第一歩なのです。そして、これが本当のラポールの状態です。
人は承認欲求で生きているといっても過言ではない。そこを刺激してやれば相手を思い通りに動かすことが出来るのだ。よく資格取得者に先生という呼び方をする人がいるがこれは長らく先生という地位が上に立つものという認識のもとにあるから、相手の気分をよくするものであるからだと思う。
相手を変える習慣力。それは会話の基本を変えるだけでうまくいかなかった関係がそのイライラともに消えて無くなり、モヤモヤが晴れるもの。うまく利用して他人に影響力を与える人間にチェンンジ。
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