成功への道のりをショートカットするという発想。「移動時間が移動時間でなくなる」方法。モビリティを追求し、あらゆる場所をオフィスにする。「個人アウトソーシング」で効率化…など、さまざまな「時間を買う」方法を伝授。
同じ時間で 10 倍の結果を出そう
大きな目標は決まった。ならば次に決めるべきは「どのくらい時間を短縮すべきか?」という時短に関しての目標である。これについては、私は最低でも、 「時間を 10 分の1に圧縮しよう」 「同じ時間で 10 倍の結果を出そう」というくらいの目標を持つべきだと考える。なぜか。これが2倍や3倍だと、「頑張ればなんとかなるかも」と考えてしまうからだ。確かに、ムダな時間を削ったり、やり方の手順を少し変えただけでも、2倍、3倍なら実現できてしまうことも多い。だが、これだと「今の延長線上」でのやり方しか出てこない。先ほどの図のAさんの成長線と同じようなものである。だが、「 10 倍」といわれると、これはムダの削減やちょっとした工夫では無理である。そして、こうした一見、 不可能なほど高い目標を提示されると、人は根本的に仕事のやり方の見直しを考えるようになる。たとえば、メールチェックに膨大な時間を取られてしまって悩んでいる人がいたとする。2倍、3倍の時短を求めるなら、「会社に戻ってからチェックする時間がもったいないので、iPhoneやAndroid携帯などのスマートフォンを導入して外出先からでも常にチェックできるようにしよう」などと考えがちだ。
スマホでメールチェックでもある程度時短にはなるだろう。しかし、返信が必要な場合とかが出てきたり、その前段階の返信が必要なメールかどうかの振り分けで時間を割いてしまい結局ごくわずかな時間しか節約できない。僕なら丸投げしてしまうか、そもそも無駄なメールが送られてこないようメールアドレスを限られた人にしか教えないといった方策をとる。それでも送られてくるメールはあるが、ほとんどのメールは返信の必要すらない無駄なものなので、スルーできる。
高額なセミナーが有効かどうか?
私は100万円以上もするようなセミナーを何度も受けてきている。もちろん失敗もあったが、本当に役立つセミナーだった場合、そのセミナーに出たおかげで1000万、2000万、いやそれ以上の儲けにつながったと確信している。これはつまり、100万というお金で1000万円以上を儲けたわけで、投資に対して 10 倍以上のリターンがあったということだ。また、私は集中できる環境を得るために、出張先では常にいいホテルに泊まるようにしている。それによって数時間の集中できる時間と、翌日に向けた質のよい休息が得られるのなら、その数万円は十分元が取れると考えているからだ。だが、極端な話をすれば、もしそのホテルの宿泊代が1泊 10 万円以上もするのなら、さすがに考える。数時間の集中できる環境と質のよい休息が、 10 万円という金額とつりあうかは微妙だからだ。つまり、すべては「費用対効果」なのである。 投資した金額以上、あるいはつりあうような場合はお金を使って時短を図ればいいし、あまりにも金額がつりあわない場合はやめるべきだ。 当たり前のことである。
高額なセミナーが必要かどうか?最近ではネットの普及により高額なセミナーと同内容の動画が無料で視聴できたりする場合も。ネット動画も信用第一のフェーズに入っているので、惜しみなく様々なテクニックを伝えるチャンネルも多い。高額なセミナーを受講する前に、同じような内容の書籍、無料動画がないかチェックしてみることをお勧めします。人気動画ともなると、高品質の内容をそのままに無料で情報を提供してくれている場合もあるのでフル活用しよう。
プレゼン資料はプロに頼む
今日企画が決まって明日プレゼンをしなければならないというような超特急のケースは意外と多いもの。ここで自分一人で資料を作ろうと思うと、どうしても徹夜になってしまう。しかし、徹夜明けで大事なプレゼンに臨んでも、頭の回転がにぶくなり、いい結果が出るとは思えない。うまく話をまとめられなければ、そもそも徹夜していい資料を作ったところでなんの意味もない。これら資料作成代行サービスを使えば、プレゼンの内容をざっとまとめて、それを代行業者にファックスなりメールなりするだけでいい。最短で、翌朝にはパワーポイントのデータが送られてくる、非常に使い勝手のいいサービスだ。私は、社員に作らせたパワーポイント資料の出来がイマイチだったとき、リデザインをお願いする、という使い方もしている。もちろん自分でもできないことはないし、その部下にやり直しを命じることもできるのだが、その時間を買ったわけである。もちろん、料金は自己負担になるが、ちょっと深酒したと思えば払えるくらいの金額である。むしろ早く寝て、いいプレゼンをすることに集中しようと頭を切り替えたほうが、よほど結果が出るというものだ。
資料作りで無駄な時間をかけないで丸投げしてしまえば、大幅に時短になります。睡眠時間を削って資料作成に時間をかけるなんていうのは時間の無駄です。
時間をお金で買いましょう。どんなジャンルの仕事でも、丸投げできてしまう時代。ネットで「こんな仕事やって!」と依頼したら複数のフリーランスの人から応募がある時代になってきています。時間に余裕を持つための外注の選択肢を持ってみよう。
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