世の中にはいつの時代もイノベーションを起こしてきた天才がいる。彼らの思考を破る考え方は後世に語り継がれていたり書籍でいつでも触れることができたりと僕たちにも馴染みあるものに。変化の激しい世界で生き抜くアイデアのヒントを学んでいこう。
毎日「勝ちたい」という気持ちで出社しなければならない。切羽詰まったときにこそ、最高の能力を発揮できる。 ビル・ゲイツ(1955~) MS‐DOSを開発・マイクロソフト社
ビル・ゲイツは、ワシントン州シアトルで生まれた。家庭はたいへん裕福だった。ゲイツがはじめて書いたプログラムは、三目並べ用の単純なものだった。しかし、これを書いたのはなんと一三歳の時。このときに利用したコンピュータは、彼が通っていたレイクサイドスクールのPTAの提案によって設置されたものだった。いまでは学校にコンピュータがあるのはあたりまえだが、当時は希で、もしPTAがこのような提案をしなかったら、現在のマイクロソフトとゲイツの成功はなかったかもしれない。パソコンの楽しさに触れ、ゲイツはそれにのめり込んでいった。そして、高校時代にコンピュータソフトを開発するトラフォデータ社を創業し、州政府や大企業の交通量計測システムや給与計算システムを販売し始めたのである。ハーバード大学へ進学したゲイツは、一九七五年にアルテア8800という世界初のパソコンが発売されたことを知った。彼は友人のポール・アレンとともに、このパソコン用のプログラム言語をわずか八週間で開発。アルテア8800の開発者たちを驚かせた。そして、このプログラム言語の開発の成功で得た金をもとにして、マイクロソフト社を創立する。一九七七年には大学を中退し、プログラム開発事業に専念するようになった。一九八〇年代に入り、ゲイツはオペレーティングシステム(OS。コンピュータの基本ソフト)の開発に着手。そして、IBMのコンピュータをフロッピーディスク一枚で起動できるMS‐DOSを開発した。このOSはIBMに採用され、マイクロソフトは飛躍的に売り上げを伸ばした。次にゲイツは、誰でも簡単に利用できるOS・ウィンドウズの開発に着手。一九八五年に発表されたウィンドウズは未完成な部分も多かったが、次第に進化して、現在は世界中で最も多く使われているOSとなっている。
熱中できる何かを見つけて妄信的に突き進んだ結果、多くの成功を勝ち取った人は多い。ビル・ゲイツもその一人だ。時代の潮流を逃さずキャッチしそれにそぐう興味を持てれば夢を叶えることができるという人がいるが、果たしてゲイツは夢を持ってコンピュータと向き合っていたのだろうか?そうではなくて、ただパソコンが好きすぎてしょうがなかった学生の英雄譚ではなかろうか。
アマゾンを創った動機のひとつは、インターネットをコミュニケーションの道具以外に活用しようと思ったからだ。 ジェフ・ベゾス(1964~) アマゾンドットコムの開発及び設立
ジェフ・ベゾスは、アメリカのニューメキシコ州の生まれ。当時、母親はティーンエイジャーで、ベゾスが生まれてまもなく離婚したため、二人はテキサスの母親の実家へ引っ越した。実家は一〇〇平方キロ以上もある広大な牧場だった。ベゾスが五歳の時、母親が再婚した。義父はキューバ移民で、苦労してアルバカーキ大学を卒業し、エクソン石油会社でエンジニアをしていた。その影響を受け、ベゾスは科学技術に強い興味を持つようになり、車庫を研究室に改造。電気アラームを作って自分の部屋をロックできる工夫をしていたという。コンピュータに興味を持ち始めたのは、マイアミへ引っ越して地元の高校へ進学してからだった。その興味は次第に強くなり、プリンストン大学進学後に専攻を物理学からコンピュータ関連に変更したほどだった。一九八六年に計算機科学と電気工学の学士号を取得したベゾスは、金融関係の会社に就職し、二八歳の若さで副社長というスピード出世を果たした。ところが一九九四年に突然退社。その年にインターネット書店「カダブラ(後のアマゾンドットコム)」を開業した。インターネットを通じて本を購入するという、それまでにないシステムだった。ベゾスは、インターネットの利用者が今後爆発的に増大すると考えたのである。だが、当時はインターネットの存在を知る人間は、ほとんどいない状況だった。苦戦は続いたが、一九九五年にアマゾンドットコムと改名した頃から売り上げは激増し、営業からわずか二年後に株式を公開。ベゾスは莫大な利益を得た。ちなみに、ベゾスは一九九九年に『タイム』誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(その年を象徴する人物)」に選出された。
意外と知られていないがAmazonは設立当初から長い間赤字続きだったと聞いた。先を見越した設備投資に盛んにチャレンジするジェフ・ベゾスの姿勢の表れだろう。株主への配当も後回しにして投資に回すほど。なので株主はそのことに対する理解を求められた。そこでその姿勢に懐疑的だった人たちは今頃苦虫を噛んでいることだろう。
起業家というのは僕からは遠い存在だが、その言葉からは多くを学ぶことができる。そんな思想の壁をぶち破る言葉の数々を収録、彼らの軌跡を解説した書籍。
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