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『座右のゲーテ』壁にぶち当たったとき、開く本

『ゲーテとの対話』を軸に、現在を生きる我々にも有益と思われるゲーテの言葉を選び、それを「発想の技法」と言った観点から編んだ。ゲーテを座右に置く。それは親しくゲーテと対話することだ。自分の立ち位置がわからなくなったとき、何か壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。何かのヒントがきっと見つかるはずだ。

自分の得意なことだけを表現する

結局、最も偉大な技術とは、自分を限定し、他から隔離するものをいうのだ。

ゲーテは、自分の得意なこと、専門的なことを限定することによってパワーを生み座すことができると考えていた。それはたとえば、ゲーテとエッカーマンのこんなやりとりにも見ることができる。エッカーマンは、「スイス旅行中のゲーテが」万象に関心を持ち、あらゆるものを把握しているのが嬉しい」というのだが、それに対してゲーテは、「しかしね、音楽のことには一言も触れていないだろう」と答える。「それは、音楽は私の頒分ではないからなのだ。誰でも旅行をするについては、何を見るべきか、何が自分に大切か、を知っていなければならない」音楽にも造詣が深かったゲーテだが、自分の専門ではないと思うとスッパリ切り捨てる見切りのよさがある。

自分が何を専門とするかというのは悩ましい問題だ。一日一冊の読書週間がついてから一年半ぐらい経つが、小説、文学作品以外に限定してはいるものの、それ以外はなんでも読むのでこれといった専門分野はない。その時話題になっていたり、自分の興味の対象だったりする新書や単行本、時間があるときに発掘したKindleUnlimitedの電子書籍などを雑多に読む。そうして得た知識はどうしても人との会話中に盛り込みたくなってしまう衝動にかられるが、体系立てて喋るのが苦手な僕は、何が言いたいのかわからなくなってしまうこともしばしば。なので、胸の内にしまっておいて、知識の蓄積を自分だけで楽しむことにしている。

なぜプレゼントに失敗するのか

いろいろ研究してみたところで、結局実際に応用したものしか、頭にのこらないからな。

多くの男性は女性へのプレゼント選びが下手、もしくは苦手だと思うが、それもこの学びの応用意識のなさが原因である。普段から、彼女に何かを送ろうと思って観察しておけば、それほど的は外さないはずである。しかし、自分の恋人や妻がピアスをしているのか、イヤリングなのかさえわかっていない男性もいるだろう。こんな日常のささいな場面においても、常に実践的に学びを生かそうという心構えを持って取り組んでいるか否かで差が出る。おそらく、「私のことをわかってくれる優しい人」と「気の利かないセンスのない人」というように分類され、モテ方までもが違ってくるということを念頭においておきたい。

僕は学生時代とフリーター時代で二人としか交際経験もなく、どちらも一年間ぐらいで別れてしまったので、プレゼントを贈る機会はほとんどなかった。プレゼントを贈る際も面倒なので一緒に買い物に行くという適当ぶり。これではモテないのも頷ける。交際相手以外にもスマートに女性にプレゼントをあげられるような男性には憧れるが、僕がその境地に達するには時間がかかりそうww プレゼントの裏には下心が見え隠れするのでそれを見透かせれるのがなんだか嫌な僕。プライドを捨てれば気軽にプレゼントを渡せるのだろうか?結局、身近な人へプレゼントを繰り返し渡す習慣を身につけるという実践によってのみ、スマートなプレゼントにつながるのだろうなと思う。

完成まで胸にしまっておく

私の常として、すべてを静かに胸にしまって、完成させるまで誰にも知らせない。

何年も酒席を断り、「付き合いの悪いヤツだ、愛想のないヤツだ」と影で囁かれながら、あるとき、司法試験に通った、会社を起こした、文学新人賞を取って作家になったなど、周囲が驚くようなことを成し遂げてしまう人には、やはり一目置かずにはいられない。私の知人にも一人思い当たる人物がいる。専門の翻訳家ではないのだが、途轍もなく厚い英語本の訳にコツコツ取り組んでいた。酒に誘われても断った。「いや、実はこんな本の翻訳をしていて都合が悪い」とは一言も言わない。帰ってひたすら訳していたそうだが、すべてが終わって本になったとき、周囲は納得して賞讃した。そういった目標や、なすべきことが生活の中にあると、毎日の張りにもなる。またそれが、心のサンクチュアリ(聖域)のように感じられて、浮き立つこともあると思う。とするなら、物事の完成までの〝沈黙〟はエネルギーにとって、とても重要なことなのだ。

取り組んでいることを周りに特段アピールすることなく、黙々と作業に没頭し、あるときその完成を披露する。僕の場合、少しのことでも報告したくなるたちなので、道半ばで諦めてしまったことなどを周囲から「あれは最近どうなの?」と聞かれ「もうそのブームは去ったよ」なんていうことが多い。強い意志で最後まで完遂できる人には尊敬の念しかない。

ゲーテが放った様々な言葉を元に、日常を重ねてわかりやすくその意図を説明。あなたもゲーテの言葉を座右の銘にしてみませんか?

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