中小企業、地域経済、日本経済に元気や自信を与えてくれるヒント満載。元気な中小企業で見つけた共通の特徴、どうして「説明」が大切なのか、どうして「挨拶」が大切なのか、元気の背景に知的財産あり。知的財産の8つのはたらきを具体的に紹介。
伸び悩んでいる企業は、総じて説明がうまくない
筆者が金融機関で仕事をしていた頃の経験や、知的財産についても支援が必要な企業のプレゼンテーションなどを思い出してみても、伸び悩んでいる企業というのは、総じて説明がうまくありません。典型的なパターンは、こんな感じです。いきなり、延々と細かい技術の説明が始まる。そして、事業環境や競合のことをほとんど考慮せずに、自社の立場から「すごい、すごい」という説明ばかりが続いてしまう。そして、結局のところどういう企業なのか、よく理解できないままに時間が過ぎてしまう。これでは説明をしてもらった意味がありません。 「説明がうまい」こと、これが元気な中小企業にみられる一つ目の共通点です。 もう一つの共通点、それは「気持ちのよい挨拶に迎えられる」ことです。 訪問した企業の受付で呼び鈴を押すと、受付にいる社員だけでなく、多くの社員が一斉に立ち上がり、「いらっしゃいませ」と大きな声が聞こえてくる。工場などの現場をみせていただいたときにも、作業をしていた社員の手が止まり、「いらっしゃいませ」という挨拶が聞こえてくる。ほとんどの会社でみられた特徴です。
せっかく他にはない技術を持っていたとしても、それをアピールするだけの説明能力がないと売り上げには繋がらない。伸び悩んでいる企業は総じて技術の説明に終始してしまい、事業環境や競合のことなど考えていない。これでは投資先を納得させることは不可能だろう。
知的財産
知的財産とは、特許権や意匠権、商標権のような知的財産権で保護される財産のみを指すものではありません。企業活動において、初めに存在しているのは「知的財産」。そして、その知的財産を保護するために取得するのが、特許権や意匠権、商標権といった「知的財産権」。両者はそういう関係に整理されます。つまり、「知的財産」が先にあって、それを「知的財産権」でどのように保護するか。それが知的財産マネジメントの役割ということになります。 もう一つは、 「知的財産とは、特許権などの知的財産権によって保護された財産のことである」 というとらえ方です。 このとらえ方によると、知的財産を保有するためには、まず特許権や商標権などの知的財産権を取得しなければならない、ということになります。「財産」というからには、その範囲が明確で、独占的に使える権限が確保されていなければならない。そういう意味では、このようなとらえ方も、もっともであるように思えます。ところが、このとらえ方では、「知的財産」と「知的財産権」の関係が、先ほどとは異なります。「知的財産権」を取得してはじめて「知的財産」となるのであって、先ほどとは順序が逆です。つまり、「知的財産権」が先、その知的財産権で保護される「知的財産」をどのように活用するか。それが知的財産マネジメントの役割ということになります。
よくベンチャー企業なんかで今話題のあの技術は他の企業が使って売り上げを伸ばしているが、元々は我々の技術です。とかいう企業があるが、知的財産として保護されていない限り、いくら説明したって本当かどうか調べようがない。特許権や商標権を取るにはそれなりのお金がかかるが、間違い無いと思った技術に関しては特許を取っておくべきだ。説得力を増すことができるだろう。それに特許権などの知的財産権は排他的な力を持つ。しばらくの間独占的にその技術を用いることができ、競合他社と差別化を図ることだってできる。ので、ぜひ活用したい。
アップデート
新製品や新サービスは、画期的なものであればあるほど、使っているうちに改善すべき課題が明らかになってくるものです。次々と現れる新たな課題。そこに最も適切に対応できるのはだれでしょうか。後から市場に参入した企業より、最初に製品やサービスを考え出し、いちばん長く取り組んできている「本家本元」の企業。オリジナリティのある企業。そうした企業こそが、最も期待できる存在であるはずです。もちろん、自社のオリジナリティを示す手段は、特許権などの知的財産権に限られるものではありません。しかし、筆者が金融機関で融資を担当していた頃に、多くのベンチャー経営者から「いまは多くの企業が扱っているが、最初に考えたのはうちだ」という説明を受けましたが、それが本当なのかどうか、確認する方法がありません。そうしたときに、「特許をとっている」と説明されれば、グッと説得力が増すというものです。
最近ではアプリケーションなどでサブスクリプションサービスが浸透しつつある。バージョンアップした最新版を常に定額で利用できるサービスだ。最前線で仕事をおこなう人にとってありがたいサービスだし、何しろ始めるのに高額のソフトを買う必要がなく敷居が低いので学生などが昔だったら買うことが難しかったソフトが手軽に使い始めることができるのだ。
中小企業と知的財産をテーマに、元気な企業がどのようにそれらを利用しているか実例を交え紹介。大企業でなくても積極的に特許をとっていけば、企業価値が上がることに。
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