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『仕事は輝く』犬飼ターボ

仕事に意味を見いだせない。人間関係が辛くて投げ出してしまいたい―― 誰もが一度は悩むその問題の答えは、昔から様々な講師によって語り継がれてきた成功哲学の古典、「石切り職人の話」の中にありました。

母さんの料理は世界一美味しいわけ

「お帰りなさい」疲れて帰ってきたアルダを母親が迎える。いい匂いだ。今日痛めた肩の傷を見せた。「まあ、かわいそうに。こんなに皮がすり切れてしまって。仕事を変えてもらったら?」 母親が 軟膏 を塗ってくれる。「無理だよ。みんなは普通に担いでいるんだ。そうそう、文字が分かったよ。『専門家としての意識を持つ』と書いてあったんだ」ハサンおじさんと話したことを話した。これからは石切りの専門家としてやっていくということも。 「母さんは何の専門家なの?」 「そんなの決まっているわよ。〝母親〟よ」自信を持って言ったのでアルダは感心した。ハサンおじさんに聞かれたことをそのまま聞いてみた。「じゃあ、専門家として提供する価値を高めるために何をすればいいと思っているの?」「変な質問ねえ。いろいろあるけど、料理だったらいい材料を市場で選んで、料理の仕方もちょっとずつ工夫するの」「へえ、工夫してるんだ」「そうよ。近所の主婦たちにいつもと違う料理の仕方を聞いて。あなたが美味しいって言うか試しているのよ。気付かなかった?」そう言えばいつも今日の料理はどうかと聞かれてた。そういうことだったのか。「さあ食べなさい。あなたの好きなトリモッソよ」小麦の生地の皮で分厚いモッソの肉を巻いて焼いた料理だ。目の前のトリモッソがいつもと違って見えた。かぶりつくと肉汁がしたたる。どうりで母さんの料理は世界一美味しいわけだ。

僕はたまにしか料理をしないので、毎日料理を欠かさず行なっている人には頭がさがる思いだ。気が向いたときにしか料理をしない男子は多いと思うが、それでもまだ料理しないよりはマシ。たまに気まぐれでInstagramに自炊の画像をあげると驚かれることも。やはり少しずつ増えてはいるものの、料理をしない男子の方が圧倒的に多いのだろう。

意識の持ち方で仕事は変わる

その日からアルダは、仕事が始まる前にハサンおじさんが書いてくれた紙を取り出して、文字をなぞりながら声に出して読むようにした。「私は石切りの専門家です」この言葉を口にすると背筋がシャキッとした。不思議と金槌が軽く感じるのだった。石運びのときにも前ほどよろけなくなった。筋肉がついたのもあるだろうが、それだけではない。筋肉に力が入るようになった。自分は専門家だと思うようになっただけで起きた変化だ。「おいアルダ。今日はやけに張り切ってるな。また指を叩かないように気を付けろよ」  いつものようにからかわれたが、前のように 卑屈 にはならなくなった。自分は石切りの専門家なのだという考えが、自尊心を傷つけないよう守ってくれているようだ。それから、アルダは専門性を高めるために決めたこと。「上手な人を観察する。分からなかったら聞く」も実行することにした。まずは組頭のテベスが何をしているのかを注意深く見てみた。すると、自分がやっていない動作をテベスがしていることに気付いた。例えば、楔を打つとき、最初は金槌の頭に近い部分を持つ。楔が安定してきたら柄のほうにずらして大きく打っている。「どうしてそうするんですか?」と聞くと、「最初に小さく打ったほうが安定するからな」と教えてくれた。やってみるとそれはとてもやりやすい方法で、今までのように金槌で手を打ってしまうことが減った。

何事にもプロ意識を持って挑むと仕事への姿勢も変わってくる。僕は趣味の延長上のブログ運営なので、一向に文章がブラッシュアップされないように思う。今の世の中にはライターを名乗る人が多すぎて、玉石混淆。なので僕は本の感想をシェアするだけで、サロンのようにお金をとってコミュニティーを作ったりするのには興味がない。というかコミュニケーション能力が足りなすぎて、サロン運営などは向いていないのでww

期待を超えることで信頼が生まれる

①あなたにお金を払ってくれる人が顧客だとすると、あなたの顧客は誰ですか?※上司がいる人は上司を顧客のスタッフとして見ましょう。

②その人はあなたに何を期待していると思いますか?

③あなたに期待していることをその人から聞き出しましょう。※顧客は自分が求めていることを上手に説明できるとは限りません。

④何をすると期待を超えることになりそうですか?

《このレッスンに取り組むと得られること》

□ 上司にイライラしなくなる

□ 上司との関係がよくなる

□ 信頼されるようになる

□ 権限が増える

□ やりがいが増える

自分の行動にお金を払ってくれる人がいれば、需要と供給の関係からビジネスが生まれる。それにより仕事は輝く。石を切り出すだけの仕事でも仕事として成り立っている以上誇りを持つべきだ。ブログの広告で稼ぐのに大変な思いをしている現在から考えれば、今まで僕が経験してきた仕事の方が価値があるということなのだろう。

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