切り返す力を使って、せっせと会話の実験と発見を楽しもう。言葉細胞をキラキラワクワクさせておくには、日々、自分の気持ちを表現しながら話すにかぎる。そうすればもう、生きていくって、果てしなく面白くてステキで、やめられなくなるに決まっている!
ズバッと怒ろう
イヤミを言う人は少なくない。高校のクラス会に出席すると、懐かしい声だ。「あなたは恵まれてて、いいなあ。一戸建ての家に住んでるんでしょ。お姑さんと同居しているからよね。よく平気ね。今時、珍しいわ」と、友だちから言われる。「どういう意味? 珍しいって」と、聞き返す。意味がわからないときは、わかったつもりにならず、そのままのフレーズを相手にもどしてみることだ。無意識に口からポロリと喋る場合が多いので、相手はあわてる。「え? 単に珍しいってことよ」と、彼女。「あ、そう。なんだか私、いけないことをしているのかと思って」と、あなた。「そんな!むしろ、いいことをしてるんじゃない?」「それなら、うれしいわ」と、あなた。「いいことをしてるんじゃない?」というフレーズがさわやかではなかったが、聞き捨てならない言葉を追いかけていくと、相手は逃げながらまた新たなイヤミを投げつけてきたりして、切り返しつづけるとヘトヘトになる。切り返す手間を省いて、そのたびに「それはイヤミ?」「イヤミに聞こえるわ」と、相手の無意識に揺さぶりをかけよう。ときには、「イヤミのひと言を口にするかしないかで、人格がわかるわよね。せっかく素敵な人だと思っていたのに、イヤミを言われると、ガーンとイメージダウン。損よね、イヤミのひと言って」と、日常会話にあなたの〝イヤミ観〟を折り込んで発言しておこう。
嫌味を言ってくる人は案外メンタルが弱かったりするので、こういった切り返しで黙ってしまう人の方が多いような気がする。この人嫌味が多いなと思ったなら、それによってイメージダウンしている事実をしっかり伝えてあげよう。ちょっと辛辣なぐらいがちょうどいいだろう。
パキッと反論しよう
「ラグビーのチケット?コネあるから手に入れてあげる」「築地に行くから、何か欲しいものがあったら言ってよ。買ってきてあげる」と、Nさんは親切で、マメに声をかけてくる。近所なので、ついついその言葉に甘えてしまうあなた。ところが、Nさんは時々恩着せがましいところがあるのだ。「この間頼まれてあげたんだから、今日は頼んでいい?」とか、「あなたのために行ってきてあげたんだから」「この間買ってきてあげた豆大福、午前中に行かないと売り切れちゃうんで大変だったのよォー」などと、ひょろっとひと言つけ加える。あなたとしたら、「だったら、いいのに」と言いたい気分になり、重荷に感じるのだ。Nさんがひんぱんに使う「あげる」が耳障りである。「あげる」は、「与える」「やる」のへりくだった言い方で、対等なニュアンスがない。そこに恩着せがましい雰囲気が漂うのだ。たとえば、「夜食作ってあげようか?」と「夜食作ろうか?」とでは、聞く側にとって微妙な違いがある。「洗濯してあげようか?」と「洗濯しようか?」でも、その違いはハッキリと伝わる。恩着せがましい人は「あげる」を常用する場合が多い。
ちょっとした親切のように見せかけて〇〇してあげるという人には要注意。してもらうがままにしていると、ある日想像以上の要求をしてくるようになり、あなたの負担になります。恩着せがましい人はきちんと見分けて、ちょっとしたことをしてあげるという行為からは距離を置いた方が無難だろう。
キチッと説明しよう
「気まぐれと気ままは同じじゃないわ」と、あなた。「どこが?」と、Eさん。「気ままというのは、他人に気がねなどしないで、自分の思い通りに振る舞うことよ」と、あなた。「私は気まぐれで、気ままよ」と、Eさん。「気まぐれは他人に迷惑をかけるけど、気ままは自分次第よ。気まぐれは自立していないけど、気ままは自立している。その違いは大きいわ」と、あなた。その説明でも、Eさんがくだくだ言ってきたら、遊びはそこまで。「もうやめない?あなたの気まぐれにはつきあいきれないわ。気まぐれな人って、これという考えを持っていないから、きっと私が言うことが、わからないわよ。私も、あなたの言うことがわからないしね」と、あなた。相手によっては、「もっと話そう!」となるし、また相手によっては、「もう話すのはやめよう!」となる。その使い分けをすることが切り返し方だ。無理に接点を探そうとしないほうがいい。多くの会話は、接点探しにヘトヘトになり、わかったフリをしあって、かえってこじれてしまうものだ。避けるわけにはいかない場合は、気まぐれなEさんのクルクル変わる話を、岡目八目アングルで眺め、聞いていよう。どんな性格や習慣の人からも必ず何かを吸収すること。それが、話し方ならぬ生き方の心構えであり、切り返す力の狙いだ。
気まぐれであなたを振り回す人とは距離を置いた方が良いでしょう。それでも付き合わなくてはならない相手の場合、あなたの気まぐれには付き合えないとハッキリ宣言しましょう。気を使って接点を探してあなたがヘトヘトになるのを防げます。
人付き合いが楽になる切り返す力を身につけるための書籍。あなたの周りのちょっと苦手なあの人を撃退してストレスから解放されましょう。
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