メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。メモによって夢を持ち、熱が生まれる。その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いていない「本当のメモの世界」へ、ようこそ。
メモを「第2の脳」として活用する
メモやノートは、記憶をさせる「第2の脳」です。いわば「外付けハードディスク」として、あとで検索できるように書いているのです。言うまでもなく、第1の脳は、創造力を発揮させる自分の脳です。第2の脳である外部ハードディスクに記憶の部分を頼ることで、空いた自分の脳の容量を、創造力を要することにめいっぱい使う。そのほうがより多く付加価値を生むことができるわけです。第2の脳に蓄積したファクトが、第1の脳で新しいアイデアを生む際の種になることもあるため、気づいたら何でもメモをしておくという意識が、創造力を高めるための第一歩です。
僕は最近までメモはデジタルオンリーでした。日々の記録やMacのトラブルシューティングなど全て解決に至ったら、その方法を備忘録的にEvernoteのメモしていきます。これで再び同じトラブルが生じた場合や知り合いが同じ症状で困っている場合、備忘録となり機能してくれます。Evernoteは文字列を検索できるので、気軽にキーワードを入れれば一発検索もOK!そこがデジタルの良いところです。しかし、記憶を定着させたいなら、手書きのノートやメモをお勧めします。アナログといって侮ることなかれ。書くことによって記憶力がアップするみたいです。そのほかにも手書きのメモには「知的生産」の側面もありそれこそが最大のメリットでもあります。
情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
最初は、「どれくらいメモするか」「どのようにメモするか」というHOW論よりも、「すべてメモしてやる!」というモードでとり切ることのほうが大切です。今、相手が100の情報を出してくれたとします。ここで、全くの無意識下だと、受け取れるのはせいぜいそのうちの30〜40になってしまうでしょう。しかし、きちんと「メモをとるぞ」と意識して、繰り返し訓練することで、60、70、80と、情報獲得の伝導率は確実に上がっていきます。量が質を生むというのは、いつの時代も、どのジャンルにおいても、だいたいの場合において誰も覆すことにできない真理です。
相手の言っていることを聞き逃さないためというなら、ICレコーダーなどを活用すればいいじゃないかという声が聞こえてきそうだが、それでは自分の心に響いたのはどの部分かといったフォーカスが抜けてしまいます。人に話を聞くときに毎回ICレコーダーで録音する人間などみんな嫌だろうと思うし、メモをとる人間の方が誠意を感じるのが人間です。ここでもメモに軍配が上がりそう。
『君の名は。』の面白さを1分で伝える
1冊の本を「3分で話してくれ」と言われたら、3分で話せます。「30分で話してくれ」と言われたら30分使って、ちょうどいい抽象度で話せる。1時間なら、適切な量の枝と葉を追加すればいいだけです。映画でも同じです。もしも、「『君の名は。』ってどんな映画だった? 3時間たっぷり語って」と言われたら、僕は、「三葉というかわいい女の子の主人公がいて、おばあちゃん、妹と、糸守町という田舎町に住んでいたんだけど‥‥」と、具体名称も交えながらエピソードを語るでしょう。これは、実はそれほど頭を使いません。使うのは、記憶力くらいでしょう。でも逆に、「『君の名は。』の面白さを1分で伝えて」と言われたら、僕は立ち止まります。なぜなら、しっかり面白さを抽象化して、言語化しないといけないからです。何かを一言で表すのには、相当な抽象化能力が必要になります。一言で的確に表現されているレビューや言説を見たとき、それが短く端的であるほど、裏側にある膨大な抽象化思考量を想像して、畏怖の念を覚えます。
僕も1日1冊本を読む習慣がついて、本の内容を短い文章でInstagramに挙げるようになりました。数行の文章で中身を伝えるのは意外と難しい。そして本の内容を人から聞かれるという場面に遭遇し困ったこともあります。コミュ障なので、うまく相手に本の内容を伝えることができない。なので読書会みたいなイベントに興味はあっても、参加したことはありません。うまく説明できなくても面白かった本やつまらなかった本を紹介するだけのブログや読書コミュニティーサイトが僕の居場所です。
メモが持つ無限の可能性について語られた本。手書きをする機会が減ってきた昨今、あらためてメモに意味を見出すと人生が変わるほどの変化が!!「言語化」で夢は現実となると言いますが、この本に書いてあることを少しずつでも実行できればあなたは何者にもなりうるのです。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/