一度や二度の失敗なんか、平気、平気、気にしなくていいよ。三度や四度の失敗も、大丈夫……、またやり直せるから。そう、人は誰でも、何度でもやり直すことができるのです。いつでも、何度でもやり直せるから、ハッピーになれるのです。これがこの本のメッセージです。ああ、失敗しちゃった。もうダメ、どうしよう。もう取り戻せない。なにもかもがイヤ。そう思って、落ち込んだときは、どうかこの本を開いてください。この本には、あなたがハッピーになるための秘訣が、簡単な言葉とわかりやすいイラストで表現されています。巻末にはラッキーすごろくもついていて、楽しみながら身につけることができますよ。
ハッピーさんは間違っても大丈夫
人間は誰でも間違えるのです。「教室は間違えるところ」という言葉がよく小学校の教室に掲げられています。間違いを恐れないで、積極的に学んでほしいという願いがこめられています。これは、わたしたち大人にも言えることです。「人生は間違えるところ」なのです。わたしたちは、生きている限り、必ず間違えます。そして間違いを改めることで、日々成長していけるのです。だから間違っても大丈夫。間違ったら、成長できる!
間違いや失敗を繰り返すことで成長できる。失敗も成長の糧ということがわかっていれば、何かにチャレンジすることは怖くなくなるはず。歳を重ねるごとに新しいことにチャレンジするハードルは上がっているような気がします。しかし、幾つになってもどんどんチャレンジして失敗していこうと思う今日この頃です。
ハッピーさんは立ち上がる
ハッピーな人は、間違ったあと、そのままにしません。間違ったことを謙虚に受けとめますが、気にしすぎません。すぐに立ち上がるのです。たとえばサッカーの試合中、倒れたらすぐに立ち上がらないと、 相手にボールを奪われ、攻められてしまいます。あれ?どうして倒れたのかな? 自分で転んだのかな?相手のファウルかな? と考えるのはあとでもいい。 大切なのは、すぐに立ち上がることです。そしてまた、前を見て、走り出すこと。どんなに優秀な選手でも倒れることがあります。どんなに優れた能力をもっていても、抜群の技術をもっていても、 倒れたままで立ち上がらなければ、役に立ちません。立ち上がること、これが大切です。小さな子どもは誰でも、スッテンころりんと転ぶでしょう。ワーンと泣いて、泣いたあとは、また立ち上がるでしょう。そうやって少しずつ歩き方を覚えます。わたしたちも小さな子どもと同じです。転びながら人生の歩き方を学びます。歩くためには、泣きながらでも、まず立ち上がることが大切です。
僕の場合転んでもただでは起きないと言う覚悟を持って物事に取り組みます。何か失敗したらそこから少しでも学びがあることが多いです。立ち上がる速さと言うのも経験を重ねれば速くなってきます。人生七転び八起き。
ハッピーさんは心の傷をいじりすぎない
何か嫌な思い出が、心に傷のように残っているのなら、もうそれ以上、いじりすぎないようにしましょう。心の傷は時間がたてば次第に消えていくものですが、 何度も思い出し、いじりすぎるとなかなか 癒されませんからね。あのときああすればよかったとか、こうすれば回避できたとか、ついつい考えたくなるものですが、得策ではありません。いま悲しいのは、それが起きたからではなく、 それを思い出しているからです。そう、嫌な思い出は、心の中にしまってしっかりカギをかけておき ましょう。
1 手紙とか写真とか、その嫌な思い出につながるものをポイッと捨てる
2 「昔のことよりも、いまのことを考えよう」と自分に言いきかせる
それでも、考えてしまう? では、次の方法をお教えしましょう。
1 あなたが楽しくて、ワクワクするような場所に行く
2 あなたが楽しくて、ワクワクするようなことを楽しむ
3 そして、あのことがあったからこそ、自分はいまこんなにハッピーなんだと感謝する
思い出に感謝できるようになれば、それは嫌な思い出ではなくなります。
僕は嫌な思い出を蓋をしてしまっておくことで、その思い出のなかの良いところだけ抽出して良い思い出に変えることができます。統合失調症に罹患し、考える時間が人より多くあったからかもしれませんが、古い記憶でも嫌なことは意外と良い思い出に変換できるもんです。それには悪い思い出につながる負の遺産はきちんと処分すること。そうして嫌なことに蓋をしてしばらく経つと、その思い出の中のよかったことをひねり出すことができるようになります。
人はいつでも、幾つになってもやり直せます。毎日をハッピーに過ごすために心得ていたら良いことがいくつも記載されています。明日から試せるハッピーでいるための極意とは?
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