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うつ病は女性に多い!?
うつ病という病気は女性に多いと思われています。いや、思われているだけではありません。私の外来の受診状況を見ても、男性三~四に対して女性六~七と、圧倒的に女性患者さんが多いのは確かです。しかし、これが自殺者数について見てみると、その割合は逆転します。つまり、うつ病にかかる割合と自殺者の男女比が逆転しています。男性の自殺者のほうが女性より倍以上多いのです。ではなぜこうした性別による差が出るのでしょう。これは男女の「気質」の差や「環境」によるものと考えられます。私は次のように推察します。女性は悩みが生じると、誰かに相談して解決しようとする傾向があります。「自己開示」と言って、自分の弱さを人に知ってもらうことで助けてもらおうとすることに、比較的抵抗が少ないのです。相談相手は友だちであったり家族であったり恋人であったりしますが、その中には「医者」も入ります。「医者に相談しよう」と思った人が心療内科を訪ね、この人たちが「うつ病患者数」としてカウントされます。うつ病による受診者に女性が多いのは、こうしたことが関係しているとみて間違いないでしょう。一方男性は、そう簡単に人に相談などしません。特に「一家の大黒柱」などと奉られている年配の男性は、安易に人に弱みを見せるわけにいかないのです。そこで一人孤独の中で悩み続けます。この時点ですでにうつ病を発症しているのですが、人に弱みを見せたくないから病院にも行きません。適切な治療を受けるきっかけを自ら放棄してしまっているのです。その結果、悩みが自分自身では解決できないところまで達してしまい、「死」という極論に到達してしまうのです。
僕が精神科の病院に3ヵ月入院した際も、重度のうつ病で入院していた男性がいた。うつ病には女性が多いというが、男性の場合、仕事を辞められなかったりして我慢する傾向が多く、いざうつ病発症となると重症化する人が多いのかもしれない。最近でこそうつ病に対する認知が進んだせいで、早期治療を行う人が増えているので回復が早かったりする。なんだかやる気が出ないとかいう症状が続いたら(充分寝てもやる気が起きないとか)精神科や心療内科を受診する事をオススメする。早期で発見できればうつ病は意外と早く治るそうです。
産業医の視点で
私は医者ですが、産業医でもあるので、一応は日本の企業の労働実態を知っているつもりです。もちろん会社にはそれぞれ事情があり、本当に毎晩遅くまでかからないといけない大プロジェクトに関わっている人もいるでしょう。しかし、そんな大きな仕事であれば、必ずプロジェクトが終わった時にはそれなりの休息が訪れるし、そもそも何か目的を持って取り組んでいる時には身体にダメージが及ぶような深刻なストレスに苦しむことはありません。では、どんな人が問題なのでしょう。それは、工夫をすれば早く帰れるはずなのに、それをしない、あるいはそうすることがはばかられるような雰囲気の職場で働いている人たちです。ストレスに起因するうつなどの症状が出ている人の大半が、そうした「雰囲気」に逆らえないという理由から発症するケースを占めています。しかし、よく考えてください。私は何も「午後五時きっかりに会社を後にしなければいけない」と言っているのではありません。「せめて六時とか七時には帰れるように頑張ってください」と言っているのです。もし、社員全員が一~二時間の残業をしても仕事が終わらないような状況であれば、それは会社のほうに問題があります。事業内容を見直して、必要な数の労働者を雇用するべきでしょう。
会社が社員に残業を強いるブラックな企業だった場合早めに辞めることをお勧めします。会社に雁字搦めにされ自殺まで追い込まれることも少なくないので、注意が必要。自殺まで行かなくてもうつ病も重度となると治りが遅くなることもわかっています。
うつ病は生きがいによっても再発の危険性が変わる
「あなたのうつは、時間とともにきっとよくなっていくでしょう。でも、うつという病気は、たとえよくなっても、生きがいがないと再発する危険性があるのです。だから、ぜひ生きがいを持ってください。生きがいを持つことが今のあなたの状態をよくしてくれるはずだし、その後の生活を豊かにしてもくれます」
何か生きがいを見つけること。それはうつという病気を良い方向に導くだけでなく、健康な人にもうつ病発症のリスクを下げるものとなるでしょう。
ストレスを感じたら1日の終わりにそれを決算するイメージでいると次の日からまた始めようという意欲につながりやすいです。ストレスとうまく付き合い世の中の荒波を渡って行きましょう。
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