「食べ方」には、その人の育ってきた道のりや、日頃考えていること、人に対する気遣いの有無、常識をわきまえているかどうかなど、様々なことが反映される。「食べ方」が汚かったり、マナーがなっていなかったりすると、同席者からの信用や信頼、好意を失いかねない。本書では、和食や西洋料理、中華料理、エスニック料理、立食パーティーなどの場で使える「カッコいい」「スマートに見える」「粋に見える」「育ちがよく見える」といった「キレイに見える食べ方」をわかりやすく紹介しています。
尾頭つきの魚のキレイな食べ方
- はじかみを右に寄せ、スダチやレモンがついていたら絞ります。このとき、汁が飛び散らないよう片方の手で覆うと、気づかいのできる人だと好感を持たれます。
- 背びれや胸びれをはずして、皿の右奥にまとめます。
- 背側の身を、左から右のほうへと、ひと口大に食べ進めます。背側のみを食べ終えたら、腹側の身も同じように食べます。小骨があったら、箸でつまんで右奥に寄せます。
- 上のみを食べ終えたら、尾頭付きの魚の食べ方で最も重要な所作へ。左手で頭を押さえて中骨のすぐ下に箸を入れ、尾のほうに滑らせて中骨を取ります。
- 中骨を折って、頭といっしょに皿の奥に小さくまとめます。スダチやレモンをかぶせて隠せば、一層上品に見えます。
- 上の身と同じように、下の身を食べ進めます。
小さい頃から躾に厳しい家庭に育った人ならこのくらいわけなくできるのだろう。しかし、食事中のテレビもOK、食べ方が多少汚くても残さずキレイに食べればOKと言う家庭に育った僕には一連の動作が身につくにはかなり意識しなくてはならなそうだ。中骨を折って皿の奥に小さくまとめ、スダチやレモンをかぶせて隠すなんて発想は僕にはなかったので勉強になる。
ロングパスタのキレイな巻き方
- フォークのすきまに3〜4本程度のパスタを取ります。多めに取ると、みっともない食べ方になってしまうので要注意。
- 皿の手前の余白に持ってきて巻きます。コツはフォークを斜めに持つのではなく、垂直に立てること。こうするとほどけにくくなり、美しい動きで食べることができます。
よくスプーンを使って食べる人がいるがこれは正式な食べ方ではありません。イタリアではスプーンを使って食べると「お子様か」と侮られることも。フォークを垂直に立てて巻き取ることと、皿手前の空白部分をうまく使ってキレイに食べましょう。
ソースがアートにような美しい料理の食べ方
- 左手前から料理を一口大に切って、近くのソースをからめて食べます。
- 手前のソースがなくなったら、かっこいい食べ方のチャンス。切り取った料理をフォークに刺して、皿につけたまま奥の方に動かし、ソースをからめます。このとき模様を少しずつ崩して行くように気をつけます。
ソースがアートのような美しい料理を食べる機会は少ないが、知っておくといざという時役立ちそうだ。しかし、僕のような、料理なんて食べて美味しければそれでいいし、食べ方まで値踏みするように見られる場には足を運ぶことがない人には関係ない話だ。参考程度にといったところか。
ナイフとフォークを使ったハンバーガーの食べ方
- 自分で味つけする場合は、上のバンズを手で取ってはずし、好みでパテにケチャップなどを加え、バンズを戻します。
- フォークでしっかり刺して固定し、ナイフでハンバーガーをふたつに切ります。
- ピックで刺して、バンズから具がこぼれないようにします。
- 手にとって、食べやすい端の方から食べ進めます。
チェーン展開しているハンバーガーショップ以外でハンバーガーを頼むと、ナイフとフォーク、ピックがついてくる場合も。そんな時は上記の手順で食べれば食べやすくなります。僕はジャンクフードのあのチープ感が好きなので、チェーン店でしか食べませんがww
半熟目玉焼きの皿を汚さないスマートな食べ方
- 目玉焼きの黄身のまんなかをフォークで刺します。さらに黄身が垂れると、スマートな食べ方に見えないので、黄身があふれないように軽くさすのがコツです。
- 白身の部分をひと口大に切り取り、黄身をつけて食べ進めます。
僕のように、白身と黄身を分離し黄身の部分をひと口で食べれば皿は汚れないが、エレガントな食べ方ではないので真似しないようにw
ちらし寿司のキレイな食べ方
- 左手前のネタにわさびをつけます。
- ネタを箸でつまんで持ち上げ、ネタの風味を損なわないように先端に醤油を少しだけつけます。
- まずはネタだけ口にします。
- 次に、ネタが乗っていた部分のシャリを食べます。
- この「ネタ→シャリ」という食べ方をすると、作法を知っている人に「やるな!」と思われます。この要領で、左前から奥へ、次いで右手前、その奥へと順に食べ進めます。
醤油をネタ全体にかけるのはNGだそうです。僕はこのNGやってました。
チーズフォンデュの白い目で見られない食べ方
- 恥をかかないためのポイントのひとつは、具材に串をしっかり刺すこと。本場スイスでは具材を鍋の中に落としたら、何らかの「罰ゲーム」が課せられます。
- ふたつ目のポイントは具材を皿の上まで持ってくること。フォークで串から外して食べます。
串に刺さったままの具材を直接食べるのはNG。家族や仲間内のパーティー以外では注意が必要です。
外食することが滅多にない僕にとっては知らないことだらけの食べ方図鑑。この本ではイラストも交えて解説しているので、とてもわかりやすいです。お子さんのいる方なんかは、外食の際のしつけとしても活用できる書籍となっています。もちろんマナー知らずの僕のような人間にも。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/