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自分の心の習慣、それを確かめれば気持ちはずっと軽く!

すぐイライラする、クヨクヨしてしまう、なにかモヤモヤしている──このような悩みや落ち込みは、出来事や状況がもたらすものではありません。自分の心の習慣の悪しきパターンが原因です。この状態から抜け出すためには、好ましくない心の習慣を改善することです。本書はそのヒントが詰まっています。読者自身が自分を振り返って記入する「ワーク」を実践することによって、自分の問題点を見いだし、自分で解決できます。

対人不安の背後には、嫌われたくない思いがある

あなたも、次のような不安を感じることはありませんか。たとえば、人と話すことへの不安。この不安が強いと、よく知らない人や、それほど親しくない人と会う際には、「うまくしゃべれるかな」「なにを話せばよいのだろう」「場違いなことを言ってしまわないだろうか」などといった不安が頭をもたげるため、会う前から緊張します。相手から好意的に見てもらえるかが不安だという心理もあります。だれだって相手からイヤな人だと思われたくないし、好意的に見てもらいたいはずです。でも、この不安があまりに強いと、人間関係に不器用で自信がないため、「好意をもってもらえるだろうか」「嫌われないかな」「うっとうしがられないだろうか」といった不安に駆られ、相手の言葉や態度に非常に敏感になります。

コミュニケーションの自信がないと、何か言おうとするたび「共感してもらえるか」「ドン引きされないだろうか」などと余計な不安を感じ、つい話すのを躊躇してしまい、言葉数が少なくなります。僕もその傾向が強く、お店で何か買うときや、カフェで飲み物を注文する際、一言二言会話するぐらいの間があっても、無言を貫きます。なんか変なことを言ってしまい、次に店に来るとき気まずくなりそうで。人の目を気にしすぎると人付き合いに消極的になってしまうものです。「嫌われたくない」という思いによる呪縛をいかに解くかが課題と言えそうです。

強すぎる承認欲求が生きづらさを生む

仕事の場は、ますます厳しさを増しています。かつては職場の人間はみんな仲間といった意識がありましたが、欧米流の人事評価が導入され、どの職場も従業員の評価システムの構築にやたら熱心です。そんな時代ゆえに、私たちは、たえず評価的視線にさらされ、評価されていることを意識せざるを得ないのです。評価を意識して、認められたいと思ってがんばる。それは、けっして悪いことではありません。私たちは、幼い頃から、親や先生から認められたくて、できる子になろうとしてがんばってきたものだし、そうした承認欲求が成長の原動力だったはずです。

しかし、社会に出るとこの頑張りが必ずしも評価につながらないというジレンマに陥ります。いくらがんばっても評価につながらない。そこで承認欲求をうまく生かして成長しつつ、適度に承認欲求から解放され、自由に振る舞うことが大事になってきます。認められたいと思いすぎると、自分を見失いがちになります。承認欲求の生かし方と克服のしかたを身につければ、人からの評価に振り回されずに済みます。

嫉妬深い自分を変えたい

嫉妬深い自分がイヤなのに、どうしても嫉妬してしまう。そんな自分を変えたいという人がいます。いつも話の輪の中心にいる友だちがうらやましくて、つい素っ気ない態度をとってしまう。恋人ができた友だちに、口では「よかったね」と言いつつ、心の中には悔しい思いがあり、恋人の態度が冷たいと嘆くのを慰めつつも、「いい気味だ」と思っている自分がいる。仕事でうまくいった同僚を祝福する気になれず、つい敵愾心を燃やしてしまい、その同僚がミスをしたりすると、内心喜んでいる自分がいる。

特に嫉妬深い人でなくても少なからず嫉妬心というものは持っているもの。自分の収入に満足すべきかどうかに絶対的基準がないことから、世の中の平均年収がきになるのです。平均と比較して上なら満足し、下なら落胆する。これを身近な人で行う「社会的比較」。起業して成功しているような有能な著名人と比べるのではなく、似たような境遇の身近な人と比べることで嫉妬の対象も友だちや同僚になるわけです。持ち物や、給料、役職や結婚の有無など比較対象は様々。こうした人間の嫉妬心を理解していないと組織では疎まれる存在となります。一方自分が嫉妬する側の立場になった場合、人に嫉妬心を感じたことについて書き出してみたり、嫉妬心を和らげるため日頃からどのような心がけをしているか思いつくだけ書き出してみると、解決の糸口が見えてくることも。

人の目が気になって苦しい

何人かで話しているときなど、人の話を聞いていて、なにか言いたいことが思い浮かんでも、「こんなこと言ったら気分を害する人がいるかな」「こんな話をすると変に思われるかな」といった思いが頭の中を駆けめぐり、ためらっているうちに話題が変わってしまい、発言の機会を失うことが多い。

こうした傾向が強いのは僕も同じ。結局黙って聞き役に徹していた方が物事はうまく運ぶような気がしてならない。言いたいことを思いつくままに言える自由な感じの人が羨ましかったりする。しかしこれは悪いことではなく、人の目を気にしない人の方が「勘違い人間」「痛い人」になっている場合も。このことを知っていれば、人の目が気になるのもそんなに悪いことではない、空気が読める人間だという自負につながります。

あなたが知らず識らずのうちにしているその癖は、「悩みグセ」かもしれません。自分でカウンセリングする技術が書かれた本書で、心理的に解放されてみませんか?13のワークで自己分析ができる作りになっています。

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