日本の学校や日常生活の中では中々自分の意見を述べる機会がないまま大人になり社会に出ます。そのため、いざ社会に出たらコメントを求められてもどう考えればいいか迷うことに。そんな人たちに向けたオリジナルな意見を組み立てる手がかりを5ステップでレクチャー。
すぐに信じてしまうことの恐ろしさ
考えるためのステップ、3つ目は「疑う」です。
目の前のものを簡単に信じないで、一度「本当かな?」と疑ってみる。
これはとても大切なことです。
……こんなふうに書いていますが、実は私はもともと人のことをまったく疑わない人間でした。
高校生のとき、英会話スクールに興味があったので話だけ聞きに行ったところ、数十万円もするプランを薦められました。
最初は抵抗がありましたが、「絶対に役に立つから」と促されるままに入金させられ、あれよあれよと言う間に契約に至ってしまったのです。
解約しようとしたのですが、間もなくこのスクールは経営破綻したため、返金はなし。お金を出してくれた親には、本当に申し訳ない気持ちになりました。
また、フランスに留学したばかりの頃、ノートを貸してくれたり、カフェに誘ってくれたりと親切にしてくれる学生がいたので「友だちになれそう」と喜んでいたら、次に会ったときに怪しげな宗教団体に勧誘された……なんてこともあります。
宗教団体やマルチ商法への勧誘は過去に幾度も経験があり、自分には何でも信じてしまいそうなオーラが出ているのかなと思うくらいです。
このようによく騙されていた私ですから、疑わないことのメリットとデメリット、そして疑うことによってどんな変化が起きるのかはよくわかります。
ところで、人はなぜ深く考えることなく物事を信じてしまうのでしょう?
言い換えれば、どうして疑わないのでしょうか?
それは、楽だからです。
本当にそれが正しいのか?
本当にこの方法は適切なのか?
相手が言っていることを信じていいのか?
こんなふうに、日常生活の中で物事を一つひとつ「疑う」のは、大変な労力を必要とします。そう、疑うことは面倒ごとを増やして頭を悩ませる機会を自らつくることなのです。そんな手間のかかることはやりたくないという人がほとんどでしょう。
だから、何も考えないで目の前のことを信じてしまう。
信じてしまえば、わずらわしいことを考えずに済みます。
先ほど「疑わないことのメリットとデメリット」と書きましたが、メリットがあるとすれば、まさにこの「何も考えずに済む」という点に尽きるでしょう。
でも、これはとても危険なことです。人の言葉を疑わずに信じてしまうと、次第に自分の意見を持てなくなります。これが疑わないことの最大のデメリットです。
誰かに考えてもらえば、自分は悩まなくて済む。それによって失敗したとしても、決めたのは自分じゃないからと他人のせいにすればいいでしょう。
自分は判断せず、すべてを「他人事」にすれば責任を問われることはありません。
でも、そんな傍観者のような生き方をみなさんは望むでしょうか。
本書を手に取ってくれたあなたは、「NO」と答えるのではないか。
私はそう信じています。
僕も若い頃、秋葉原で綺麗な女性に声をかけられました、洋服のセンスを褒められ芸術に興味があるかと聞かれ、それならばとイレーヌメイヤーのシルクスクリーンを勧められ部屋に絵画がある生活はプライスレスみたいなことを言われ70万ぐらいでローンを組み買いました。家に帰って冷静になりクーリングオフ制度を使い解約しましたが信じやすい性格が災いすることは他にも(笑)
良い結論と悪い結論
まず、知っていただきたいのは、「結論」には良い結論と悪い結論があるということです。内容自体の「良い」「悪い」ではなく、答えの出し方に望ましいものとそうでないものがある、ということです。
たとえば、みなさんのまわりにも、すぐに決めつけたがる人はいませんか?
ニュースで外国人による犯罪が報道されると、外国人はすべて危険人物のように見なして排斥すべきだと言う。
過激なゲームが子どもに悪影響を与えると聞くと、ゲームそのものの規制を強化すべきだと主張する。
このように、「外国人は危険だ」「ゲームは悪い」といった答えは、ある物事についての〝最終判決〟を下していることになります。
何かを「犯人」に仕立ててバッサリ断罪するのは気持ちがいいかもしれません。
しかし、ここまで本書を読んでくださったみなさんなら、この結論がどうして「悪い結論」なのか、わかりますよね?
そう、問いも立てず、疑いもせず、考えを深めもせずに判断を下しているからです。
とはいえ、結論を出すときには何らかの形で白黒をつけなければいけません。
この「白黒をつける」ことに抵抗を感じる人もいます。
もし、あなた自身もそう考えているのなら、難しく考える必要はありません。
何も絶対的な真理を導き出す必要はないのです。それぞれの人が、それぞれの視点で、その時点における結論を表明する権利があるのです。
その上で、結論を出すときには慎重かつ大胆になることが求められます。
では、どんなときに慎重になり、どんなときに大胆になればいいのでしょう?
最近のゲームは昔と違い買い切りではなくてプレイが進むにつれ課金しないと楽しめない仕様のものが増えてきている現状がある。金がものをいうゲームにはカードゲームなども挙げられる。レアカードに何十万といういう値が付く世界。そんな世界に子供が足を踏み込むのはやはり健全ではないので、そうしたゲームを取り扱う会社はよく考えなくてはならない。たとえばレアではあるがゲーム上ではゴミのような価値しかないといった位置付けにするとか。子供が欲しがらないよう配慮が必要。
自分の意見を言う事に慣れると間違いを起こしにくい体質になります。自分主体で物事を考える癖は自分に責任が伴うので納得いきます。誰かの意見に流されたりその場の雰囲気に流されないための方法をチェック!
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