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無名でもすごい超優良企業はこんなにある

「景気が良くて面白い」会社がこんなにあったのか!世の中の最先端の動きを反映したまったく新しい業界分類で、約240社の活躍と好況を紹介。新規営業先や提携相手を模索しているビジネスマンに、投資先を日夜探し求めている投資家に、就職先に悩む学生や転職を考えている人にも刺激的な「すごい会社」が満載!読めば未来への展望に夢膨らむ日本企業の底力。

木材は最新のハイテク素材だ

これから注目される夢の新素材といえばセルロースナノファイバー(CNF)だろう。重さは鉄の5分の1だが、強度は鉄の5倍。CNFの材料は樹木。日本は国土面積の7割が森林という森林大国なので、材料はいくらでもある。現在はまだ製造コストが高いが、将来的には炭素繊維の6分の1程度まで下がるという試算がある。一時期、炭素繊維が夢の素材といわれ、現在では実用化されているが、次の夢の素材はCNFと言っても過言ではない。木材を細断しチップ(小木片)にする。そのチップに科学的または機械的処理を施して木材繊維を取り出す。この木材繊維をパルプという。パルプを解きほぐし、ナノレベルまで微細化したものがCNFだ。

セルロースナノファイバー。名前だけは聞いたことはあるが、原材料が木材とは知らなかった。特徴は軽くて強く、樹脂やゴムに混ぜて自動車や航空機のボディ、部品に使えば大幅な軽量化が行える。カーボンのように、高級自転車や自動車など高額でも売れる製品から導入されていくことだろう。製造コストが下がってくればもっと身近なスマホや家電といった分野への使用も考えられる。カーボンの6分の1の製造コストが実現できれば私たちの周りにあるあらゆるものがCNFにより軽量高剛性かするだろう。

他にも表面積が大きくCNFは非常に細い繊維なので、CNFで作ったフィルターは小さなチリでも簡単に集塵でき、消臭剤や抗菌剤を付着させやすいので、消臭シートなどのも効果を発揮する。そして、何よりガスバリア性が高く空気を通しにくいのでCNFで作ったフィルムは食材の鮮度保持などにも利用できる。その上透明なのでスマホの画面保護や自動車の窓などにも利用可能だと考えられている。

そして日焼け止めに混ぜれば塗った後にすぐ乾きベタつきを感じないで済んだり、水分を抱え込む性質からアイスクリームに混ぜておけば溶け出す時間が遅くなるなど幅広い分野で活用するための研究が続けられている。

CNFの分野をリードしているのは製紙メーカー。日本製紙は2015年にCNFを使った大人用紙オムツを市場へ。中越パルプなども開発に熱心な会社だ。音響メーカーのオンキョーは飯場おするスピーカーの振動板にCNFを採用。この振動板そのものを製造しているのはプラス産業(非上場)で大手音響メーカーや自動車メーカーなどに部品供給している。CNFの活用だけでも一冊本ができてしまうほど多岐にわたって様々な企業が開発、実用化している。

ウミヘビのように泳ぐロボット

東京都品川区にあるハイボット(非上場)はとうきょう工業大学発のロボットベンチャー企業だ。ロボット研究の世界的権威である廣瀬茂男会長らが2004年に設立した。同社のロボットは他社にはない独創的なものが多い。

災害現場での活躍が期待される「SORYU4」は戦車のキャタピラー部分を切り離し独立させたような外観。狭いスペースでの走行に適し、階段がれきなどの障害物も乗り越えられる。使用にあたってのセッティングが楽で、迅速に現場で稼働できる。サイズは121×16cmで数台連結可能。他にも、水の中をウミヘビのように泳ぐ「ACM-R5H」もある。橋やダム、会場プラント設備の調査点検には威力を発揮するロボットだ。さらに、濁った水の中で力を発揮する「ANCHOR DIVER Ⅳ」というロボットもあり、これは東日本大震災時に、実際の水中探査で活躍した。

アフリカでは超有名な日本企業

アフリカの人々の間で最も人気のある日本企業といっても過言ではないのが、2004年設立されたビィ・フォアード(非上場)。同社は越境EC(電子商取引)サイトによる中古車輸出を手がけている。日本国内で中古車を仕入れて、アフリカなど新興国などに輸出しているのだ。2015年の販売台数は11万6000台のうち、7割がアフリカ向け。取引先はアフリカ内42カ国に及ぶ。

ビィ・フォワードについては以前紹介した『グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業』に詳しく書いてあるが、新車信仰が強い日本でまだ十分走れる車を海外で販売することで利益を上げている企業だ。アフリカでは同社の運営する「BE FORWARD. JP」はフェイスブック、グーグル、YouTubeなどと一緒に人気サイトとして上位にランキングされているほどだ。

僕たちの知らない優良企業が多く掲載されており、これからお世話になるかもしれない製品やサービスもあり、探せばまだまだありそうな気配。こんな会社があったのかと驚くこと請け合い。

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