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「意識しない」力 うまくいくときは、結局みんな、自然体|小林弘幸|どんな場面でも実力を発揮!

大切なプレゼンやスピーチ、万全な体制で練習、準備してきたのに本番で失敗。頭が真っ白になってしまったなんて経験がある人は多いのではないだろうか?どんな場面でも実力を発揮するためのメソッドを医学的にあるいはトップアスリートから学びます。

どんな人でも普段の行動の9割は無意識

一説によれば、私たち人間の活動のうち、頭でちゃんと意識している行動はわずか 10%に過ぎず、残りの 90%は無意識による行動だといわれています。きっと、みなさんもどこかで似たような話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ただ、どうやらこの「 10%/ 90%」という数字は、よく調べてみると明確な科学的根拠があるわけではなく、出所のよくわからない〝都市伝説〟の 類 の話のようです。

しかし、パーセンテージの問題は横に置いておいたとしても、私たちの活動のかなりの部分が無意識によって動かされているというのは、科学的に見ても否定しようのない事実だと思います。

考えてみてください。

呼吸をしたりまばたきをしたりするときに、いちいち意識をしますか?

あくびをしたり背伸びをしたりするときに、いちいち意識をしますか?

それに、髪をいじったり、貧乏ゆすりをしたり、ほおづえをついたりといったクセがある人も多いと思いますが、そういうクセも、いちいち意識をしてやっている人はいませんよね。

これらはどれもこれも、いつの間にか無意識のうちに行なっている動作です。

このように、 私たちの日々の行動は、一見、自分の頭で意識して動いているようでいて、じつはかなりの部分を無意識によって動かされています。 すなわち、氷山と同じように、「ふだん見えている部分(脳で意識している行動)」はほんのわずかであって、日々、かなりの部分を「ふだんは見えていない部分(無意識のうちにしている行動)」に 占められているというわけです。

私たちの中に 潜んでいる無意識には、いちいち意識の指図を受けなくとも、「自動的に私たちの体を動かす力」が宿っているのです。

習慣を身につけるにあたり無意識の領域に至るまで徹底して行うと続きやすいです。特に単純作業で毎日発生するタスクなどは無意識で行うことが多いのでは?体や頭の動きが習慣を超えて身に染みつくと日々のタスクが簡単に苦もなく片付きます。

無意識の力を呼び起こす「4つのスキル」

私はこれまで数多くの方々のコンディショニングに関わってきて、無意識の力を覚醒させたり引き出したりするスキルは、おおまかに4つのパターンに分けられるのではないかと思っています。

それが、次の4つの方法です。

①ぼんやりと「自分」と向き合う時間を持つ  

無意識の力を引き出すには、日々の 喧騒 から離れてゆっくりと自分の状況を振り返る時間を持つことが大切です。無意識を目覚めさせるには、ぼんやりと「無」になれる時間を過ごすことが不可欠なのです。

②「千本ノック」方式でひたすら鍛錬する  

千本ノックのようなきつい練習をすれば、意識をしなくても体が勝手に動くようになるものです。アスリートの多くは、この方式で自分の中の潜在能力を目覚めさせようとしています。

③「かたち」から入って「無意識にできる」まで繰り返す

何事も見よう見まねで「かたち」から入ることが大事。ゴルフのスイングにしても、包丁の使い方にしても、理想のフォームを頭に描いてひたすら繰り返していれば、最初はぎこちなくても次第に上達して、最終的に無意識に体が動くようになっていくのです。

④こまごまとしたことを徹底的に自動化する  

いちいち意識しなくても心身が勝手に動くような状態をつくるには、日常のこまごまとしたことを〝無意識にできるように〟自動化しておくことが大切です。そういう「無意識にできること」をいかに多くつくれるかが、無意識の力を引き出すカギとなります。

いかがでしょう。

私たちの中に眠っている無意識の力を覚醒させるには、こうしたスキルの特徴や効用のことをよく知ったうえで、日々実践していく必要があるのです。これら4つを基本スキルとして身につけていけば、きっとみなさんも無意識を味方につけることができるはずです。

意識しなくても自然と体が動くまでやり続ける。これは究極の習慣化とも言えるでしょう。僕もブログを書き始めた頃から4年以上が経ち、本の感想を書くのもほぼストレスなく書けるように。内容の良し悪しは別として習慣というのはそういうものだと思います。

無意識の力をフルに活用して日々の生活にそれを落とし込みスキルを有効活用する方法が学べます。自然体で生み出せるものこそ自身のスキルレベルということです。

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