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配達あかずきん 成風堂書店事件メモ|大崎 梢

「あのじゅうさににーち いいよんさんわん ああさぶろうに」

 

探している本を見事言い当てた書店員を見て、近所の老人に頼まれた謎の書籍リストを渡しその書籍がなんなのかを聞いてくる客。「あのじゅうさににーち いいよんさんわん ああさぶろうに」何かの暗号か?書店員たちの推理が始まる。そして悩んだすえにこの書籍リストの書籍にもたどり着いた書店員。

 

書店員が皆こんな人たちなら買い物も楽しいだろう。僕の近所の書店では探している書籍を店員に聞くと、品出し中だったこともあるのだが、一階の端末で調べてくださいと投げやりな対応。「こんな対応なら、Amazonで買うよ」となってしまう。書店に行く理由の一つに中身の確認ができるメリットが挙げられる。それに知識豊富な書店員のPOPだったりが来店理由に挙げられる中、僕の近所の本屋はあまり快適とはいえない。

 

さらなる書籍をリクエスト

 

するとまた老人からさらに「や・に・に・ま・る」という謎の書籍をリクエストされる。そんなやりとりを何度かしていると一冊の本を差し出される、それはかすかに目録のパンダが拗ねた顔をしたもの。その本は講談社文庫「に」の一の十二。西村京太郎──。そのタイトルを見て書店員たちは目を合わせる。『名探偵に乾杯』。

 

導入としてはこの先の興味を掻き立てられるこの言葉、ミステリーが好きな人には震える序盤なのだろうか。

 

『あさきゆめみし』を購入後失踪した夫人

 

そんな探偵みたいな書籍探しをサポートしていた書店員たちの元に、ある日一人の女性が現れる。母親が失踪する前に立ち寄ったこの書店のレシートに何か失踪の理由があるのではないかとこの書店に立ち寄ったのだ。そこから話は謎を呼ぶ展開に。レシートにあったコミックは『あさきゆめみし』。音信不通になった理由と関係があるのだろうか?その理由は程なくして明らかになる。そして一ヶ月後に身も心も全快した沢松夫人が、訪問していた山形土産を手に書店に現れる。そして失踪中にたまった定期購読の雑誌を受け取りいつものようにアマゾン&インカの本を注文していった。

 

最近は書店を訪れなくても雑誌の定期購読ができるし、雑誌関係のサブスクリプションに課金していれば相当な数の雑誌を定額で読むことができる。雑誌は読み終わった後に嵩張るというデメリットがあるので書籍系のサブスクリプションはお勧めです。僕のブログでも『Kindle Unlimited』をお勧めしています。

 

配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真

 

その日、発売されたばかりの雑誌に問題の写真が挟まっていた。なんの目的でその盗撮写真が雑誌に挟まっていたのか?その謎を解いて見せてと依頼が。負けず嫌いの多絵は難題を突きつけられると燃えるタイプ。本屋の謎は本屋が解くと意気込む。雑誌の配達先の床屋の制服と本屋の制服、いつの間にか近所の美容院や喫茶店、眼鏡屋や歯医者、不動産屋まで巻き込むことになり色めき立つ。書店『成風堂』のはいる駅ビルは一気に事件の現場となっていくのであった。

 

日常の範囲を少し超えてくる感じで細かい事件が発生していって、駅ビルの日常は少しずつ非日常に近づいていきます。僕のように家からほとんど出ない生活をしていると起こりようのないちょっとした非日常がちょうどよくバランスして繰り広げられていきます。日常の謎という言葉に集約される内容の書籍。

 

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