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日本人というリスク|橘 玲|なにものにも縛られずに自らの人生を切り開く知恵と技術

人生設計論、この不安が先行する社会で生き残るための新しい地図を掲げます。今、我々に一体何ができて、何が不可能か?個人の抱えるリスクを国家や会社などの組織から切り離し、何者にも縛られない人生を再設計。

日本を襲った二羽の「ブラックスワン」

東日本大震災の死者・行方不明者は三万人余とされています。九八年以降、自殺者はそれ以前と比べ年間で八〇〇〇人以上増えていますから、金融危機というブラックスワンによって引き起こされた「見えない大災害」で、現在に至るまで累計で一〇万人をはるかに超える死者が出ていることになります。

あらためていうまでもなく、これは驚くべき数字です。 日本人はなぜ自殺するか  日本の自殺率が失業率と高い相関関係にあることは、多くの論者によって指摘されています。九七年まで三パーセント台だった日本の失業率は、金融危機後の九八年に四パーセント、二〇〇一年には五パーセントの大台を超えました。この失業率の上昇(雇用の急激な悪化)と非正規社員比率の上昇(不安定な雇用状態)だけで、統計学的には男性の自殺率の九二パーセントを説明できるとの研究もあります(岩田規久男『経済学的思考のすすめ』筑摩選書)。

しかし、これだけでは、日本の自殺率が際立って高い理由はわかりません。世界には日本より失業率が高い国はいくらでもあり、スペインの失業率は二〇パーセントを超えていますが自殺が社会問題になることはありません(〇五年の自殺率は七・八で日本の三分の一)。

もちろんスペインには、宗教( 敬虔 なカトリック国)や家族制度(大家族がふつうで一人暮らしはほとんどない)、経済(闇経済の比率が高く統計上は無職でも仕事をしているケースも多い)など日本とは異なる条件がたくさんあり、失業率が高くても自殺が少ない理由を一概にいうことはできません。ただこのことは強調しておきたいのですが、日本で自殺が多いのを国民性(内罰的な傾向や武士道など)で説明するのは間違っています。

自殺率の高さと宗教は関係があるのだろうか?最近ではイスラム教やキリスト教など他の宗教が信仰者を増やしているのに仏教だけが信者を減らしていると聞いたことがあります。それと因果関係があるのかはわかりませんが、日本は信仰心が低そうです。それが自殺率と密接に関係しているのだと思います。何かすがるものがあるのは自殺率を下げそうですものね。

世界市場投資のすすめ 金融資本を分散する

毎月定額を積み立てていくドルコスト平均法については、リスクを減らす効果的な投資法として強く勧めるひともいれば、株のナンピン買いと同じだと否定的な意見を持つひともいます。

たとえばある株を持っていたとして、値段が下がったところでさらに買い増せば(これがナンピン買いです)、平均購入単価が下がって、株価が上昇したときに利益が出やすくなります。しかしすぐに気づくように、この方法では投資額がどんどん大きくなってしまうので、予想に反して株価が下がりつづけると損失が際限なく 膨らんでいきます。このような理由で、ナンピン買いはむかしから投資の下策とされてきました。

しかしこの指摘は、個別株投資には正しいかもしれませんが、株価指数には当てはまりません。株価指数は市場全体の平均なのでその価値がゼロになることはありませんし、世界株ポートフォリオが紙くずになるときにはこの世から株式市場が消滅しているわけですから、ほかになにをしても無駄です。

それなら、世界株ポートフォリオの購入にあたってドルコスト平均法はつねに正しいのでしょうか?

これはなかなか難しい問題で、そうともいえるし、そうでないともいえます。

先に述べたように、市場がこれからも拡大していくとすれば世界株ETFの価格も上がっていきますから、ドルコスト平均法で購入単価を平均化していけば、長期的には確実に利益を確保することができるはずです。しかしここで問題になるのは「長期的」という部分で、五年や一〇年ならいいでしょうが、三〇年や五〇年ならその頃には生きていないかもしれません。株式市場はずっとつづいていくでしょうが、人生は有限なので、そこにミスマッチが生じてしまうのです(ケインズがいうように、「われわれは長期的にはみんな死んでしまう」のです)。

こうして私たちは、売買タイミングに頭を悩ますことになります。

いずれ株価が回復するならば、株価が下落しているときにドルコスト平均法で投資すれば、(購入単価を下げることができるのだから)利益は大きくなります。それとは逆に、株価が上昇していってその後に(世界金融危機のように)暴落してしまったら、購入単価が高くなっている分だけ損失が拡大します。そう考えれば、株価が下落したらドルコスト平均法で投資を開始し、バブルがはじける前に売却すればいい、ということになります。

日本のインディックスは別として米国のインディックス系のファンドはある程度信頼できる。過去のデータを見てもリーマンショックの際にもパニック売りをせずに淡々と積み立て投資を行っていればきちんと利益が出ているはずだったから。これからも米国は発展し続けそうなのでS&P500などを機械的に買い続けていれば一定のリターンを得られることだろう。日本株は買う気がしないので米国に目を向けることでリスクヘッジすることも視野に投資を楽しみたい。

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