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強みの育て方|ライアン・ニーミック博士 , ロバート・マクグラス博士|強みは知るだけで9.5倍、使えば19倍も幸福度がアップ

生産性、目標達成力、自己肯定感、成績や業績、社会への貢献度、健康・回復、人間関係などに好影響をもたらし不安やうつ状態を軽減する可能性が指摘されているのが自身の強みの把握。「知るだけで」9.5倍、「使えば」19倍も幸福度がアップすると言われており知ることで自身への投資へもつながる。

忍耐力

忍耐とは、始めたら継続していくこと、障壁や障害が生じても頑張って最後までやり遂げることです。

仕事やプロジェクトをやり遂げることで得られる喜びは、忍耐力の高い人にとって、とても重要でしょう。

忍耐力を発揮するには、計画を立てて自分の活動を後押しすることも必要で、自分の内側から意志の力を奮い起こして、諦めたくなる気持ちを乗り越えていかなくてはならないのです。例えば、計画した休憩時間をきちんととって、途中で自分に小さなご褒美を与えてあげたりするのです。

他の強みが役に立たない場合でも、この強みがあればプロジェクトを最後まで頑張り抜いていく力になってくれます。さらに自信が高まると、成功や目標達成への自信が確固としてものになっていきます。

退屈だったり、フラストレーションが溜まったり、困難が伴ったりすると忍耐力を発揮しにくくなります。このような障害を「学びを深めるチャンス」や「やりがいのある課題が増えた」と捉えて乗り越えようとしたり、少なくとも障害を無視したりすることも、忍耐力の強みの美しさの 1 つでしょう。

忍耐力のある人は、自分が失敗するのは運が悪いからではなくて、努力が足りないからだと考える傾向が強く、強い意志で自分や仕事の目標を達成していくことを重視します。

忍耐力には、「大きな努力」と「持続的な努力」 という 2 つの重要な側面があります。ただがむしゃらに頑張るだけではなくて、長期間頑張り続けることができるのです。

忍耐力を最大限に発揮しているときは、短期的な目標と長期的な目標の両方を念頭に置いて、近道をせずに内的・外的な課題を克服していきます。そんな中で、目標達成に必要なエネルギーとモチベーションを適度に維持しながら、過程全体を楽しんでいけるのです。

「大きな努力」と「持続的な努力」これができる人は忍耐力があると言えます。ただ闇雲に努力するだけでは物事はうまくいきません。そんな中でも継続してしつこく粘着質に努力を重ねられる人、心が折れそうな時踏ん張れる人が成功します。

希望

希望という性格の強みは、将来良いことがあるというポジティブな期待に関係しています。楽観的に考えて、将来起こる良いことに焦点を当てていきます。希望を持つということは、ただ気分が良くなるだけでなく、実際に行動に繋がっていきます。 「目標は達成できる」「効果的な方法をたくさん考え出して、理想の未来に到達できる」、そんな動機と自信が湧いてきます。

希望と楽観主義は、幸福度と健康に大きなプラスの影響をもたらしてくれます。希望は、将来の成果や人間関係(現在の人間関係の未来や新しい人間関係の発展)、地域社会全体や世界的な関心事に向けられます。

希望という名の船は、現状理解という名の 錨 を下ろしてはいますが、これから未来に向かって出航していくものです。他の人がネガティブな部分に注目していたり、状況を悲観的に捉えていたり、関心を持っていなかったりする場合でも、希望の高い人は、違う見方ができるのです。

希望は、幸福度につながる他の性格の強みと、密接な関係があります。特に、「希望」と「熱意」の関係は、どんな強みの組み合わせよりも密接なものになっています。熱意は「現在」に対して楽観的になることですが、希望は「未来」に対して楽観的になることです。希望は、感謝や愛とも繋がっています。このような強みに備わっている温かさや感謝の気持ち、エネルギーは、人から特に賞賛されるものです。

希望を十分に発揮していると、未来について前向きな態度を維持し、バランスの取れた楽観的な見方をすることでモチベーションを高め、前進しながら人を支えていきます。

希望は未来についての前向きな態度。モチベーションを維持し目標を達成するには必要なもの。不安はやる気に影響を与え心が折れる原因にも。一説によると不安の9割は実際には起こらないというものがあります。確かに日々感じる小さな不安や大きな不安はまあ起こらない。信じて楽観的になってもいいかと思います。

強みの獲得とその育て方を教えてくれる書籍。埋もれた強みを見つけて伸ばす一助になる書籍。忍耐力で努力を希望に変えて階段を登ろう。

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